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女性専用車に乗る理由は、男の人が考えているものとは違う気がする。

私は女性専用車で通勤している。理由は「痴漢」ではなく、「息」と「つり革に伸びる腕」だ。

まず「息」。普通車両に乗る男性の息が気になる。大きくため息をついたり、口を抑えずに咳をしたりする人が多い。年配の男性に特に多い。背の低い私は、その息を直で受ける。とても気分が悪い。

次に「つり革に伸びる腕」。通勤時の電車は非常に混み合っている。最寄り駅に到着する電車は、すでに人でいっぱい。入り口付近のスペースに立つことになる。そして、背の高い男性に囲まれる。その時点で、高い壁に囲まれる圧迫感がある。さらに、上空につり革を掴む腕が伸びる。伸びた腕の肘のあたりが、私の頭の位置になる。電車が揺れると腕も揺れて、肘が頭に当たってくる。ひどい時は、前後左右を高い壁、上空には4本の腕ということもあった。逃げ場がどこにもなかった。その時は、次の駅まで膝を曲げた中腰の状態になり、なんとか自分の居場所を作った。そして、次の駅で降りて、車両を乗り変えた。こういうことが度々あるので、普通車両が嫌になってしまった。

女性専用車では、そういうことが少ない。私と同じような経験をしている人が多いから、それぞれが嫌なことはしないように気をつけているのかもしれない。

「女性専用車には、おばさんも乗っていておかしい」と言う男性がいるらしい。
何かの記事で読んだ。女性専用車に乗る理由は、痴漢とは限らない。ほとんどの人は別の理由で利用していると思う。

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