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"頑張れ頑張れ"じゃ頑張れない。女性が活躍する社会って??

"頑張れ女性!!!活躍せよ女性!!"という文言に、私は違和感しか抱けない。
確かに人生には、どうしても仕事を離れざるを得ない瞬間がある。結婚、パートナーの転勤、出産、子育て、病気、介護etc...
そんな瞬間があっても、働きたい人が働けるように世間では「女性活躍」が推進されているらしい。
でもそれって、本当にターゲットを"女性"としていていいんだろうか?活躍すべき、推進すべきは"女性"だけなんだろうか?

*

キャリアウーマンになりたかった

かく言う私も、「バリバリのキャリア"ウーマン"」になりたい!と思って就活をしていた。
長く働き続けるために、壁になるのはやっぱり産休・育休だよなとイメージして、人事に話を聞ける時は必ず
「産休・育休後に復帰して働いている方はどのくらいいますか?」と質問していた。

結果私は、
「少数ですがいらっしゃいます。休暇取得後は時短で働いている方がほとんどですが、周りの方と協力し、自分の業務をより効率的に行う必要があります。正直、大変だと思います。」
と、答えてくれた会社に入社した。とても正直で誠実だと思う。
その後私は人事に配属されて、幸か不幸か会社の産休育休の取得状況がよくわかる部署にいるわけだけど、あの言葉は嘘ではなかった。産休育休を取ることはできる。

「あの人、大変だね」の視線

でも、私はなんかしっくりきてなかった。
産休育休を取ることはできるし、復帰したいと願えば復帰もできるけど、そこにはいつも
「あの人、大変だね」の視線がついて回ってた。

産休育休はもちろんその人の都合だし、会社は少しも関係ないわけだから、産休育休が取れるってだけで素晴らしいことなのかもしれない。
でも、休暇制度があったって、みんな自分の仕事で精一杯。
理想は部署内で産休育休の人の仕事を"分け合う"ことだけど、
- 分け合おうったって、誰が誰にどのくらい分けるのか?その状況がいつまで続くのか?代わりの人は来ないのか?代わりの人が来たら戻る場所が無くなるのではないか?
ちょっと想像しただけで課題は山のようにある。
うちの会社では少なくとも、この課題は全然解決できてない。みんな自分のことで手一杯だから、産休育休を取る人も自分でなんとかするしかないわけだ。

社会人としては、当たり前なのかもしれないけど。

結局みんな、他人事だと思って応援してるだけなんだ。
女性活躍は一旦女性に任せておけばいいのだ。
実際社内で女性活躍を託されているのは一人残らず女性だ。

外から「頑張れ!頑張れ!」って声をかけるばかりで、どこまでも他人事で、それがちょっと寂しかった。

表向きには女性活躍!ってとても聞こえがいいけれど、
実際は今も頑張っている女性に、
"君たちが活躍できる世界を作ってみなよ"
と言っているように聞こえてしまう。

*

結局のところ、何が言いたいかというと、
私は目指すべきは女性活躍じゃなくて全員活躍だと思う。

産休は女性しか取らないかもしれないけど、これからの時代育休は誰が取ったって良いし、
子供がいなくたって、親の介護にかかりっきりになる瞬間があるかもしれないし、
突然倒れてしばらく休暇が必要になるかもしれない。
このご時世いつ誰がコロナになって後遺症に苦しむかもわからない。

じゃあ、そうならないように頑張れ!じゃなくて、
誰かが困ったときに一緒に頑張ろうって言える社会であって欲しい。

私たちの次の世代が、そんな社会を当たり前に思えるようになったらいいし、
あわよくば私たちの世代で変えられればいい。

みんなが自分事化しなきゃ、社会はきっと変わらない。
私は"キャリアウーマン"にはなりたくない。

*
私にとって大事なテーマすぎて書くのに丸3日かかってしまった。これでは毎日noter失格だ。
けど、私は自分にべらぼうに甘いので、3日間noteを書いていた事実を認めてあげたいと思う。
0か100か、完璧を追求する私も偉いけど、ここで0にしちゃったらもったいないもんね。うんうん。
書けなかった日は欠番にしてゆるく続けよう。

10."頑張れ頑張れ"じゃ頑張れない。
女性が活躍する社会って??

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