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実家のトイレ掃除に思う

実家のトイレ掃除をする。
母が一通りやっているものの、
この夏、熱心に掃除していた父が亡くなって、汚れが目立っていた。

築40年近くになる実家のトイレはタイル張り。
もともとあった和式便器の上に、簡易の様式便座を置いてある。
外してみれば、飛沫の形のまま黒カビがごっそり。
水で流して、雑巾でふき取る。
積もったほこりを払って、ふき取って。
”これトイレ用ちゃうやん”の芳香剤は片付ける。
一通り終わって、ついた一息で気づくアンモニア臭。
そういえば、昨今、駅の公衆便所でも嗅いだことない臭い。
懐かしいと言えば懐かしい(笑)

ドラッグストアにトイレ掃除用の洗剤を買いに行く。
”アンモニア臭に”なんてコピーが付いてるのを買えばいいかと思っていたら、棚全体を見回しても、黒カビ退治の文字しか見つけられない。
そうか、今時は壁や床材が良くなって、トイレはアンモニア臭しないんだな。駅なんか自ら除菌する壁材導入したとか聞いたことあったっけ。
こんなところに時代の流れを感じる。
そうか、今のお宅のトイレの課題は黒カビなんだね。
密閉度が高い令和の家は、結露ほか、衛生の要はカビ対策にシフトしているんだなー。
面白くなって、結局何も買わないのに、ドラッグストアでしばらく見学した。
目薬はスマホ老眼、ピント調節、機能性飲料は眠り改善、リラックス、入浴剤はカプサイシン、爆汗、おもちゃ付き、ヨガ、ハーブ。
時代によってニーズが変わるのは当たり前だけど、うっかりこんなところでそれを再認識して、すごく面白かった!

アンモニア対策の洗剤が買えなかったから、窓を開けて風を通しておく。

翌日、ネットで探したら、クエン酸か過炭酸ナトリウムが良いらしい。
”過炭酸ナトリウムってなんやろ?ドラッグストアで買えるんかな?”と思って調べてみたら、なんのことはない、酸素系漂白剤のことだった。
アンモニアはアルカリだから、酸で中和したらいいってことらしい。
レモン汁とかお酢でもええんやろな。
レモン汁とか、後の香りが良さそう。あ、でも猫なめたらアカンからやめとこか。どうせレモンもないし。

実家のトイレは昭和の時代から残るタイル張り。
けして芳かぐわしいとは言えない臭いも含めて。
引っ越ししてきたばかりのあの頃から、そこにずっとあるんやなー。
隣の木造アパートが取り壊されて、やけに明るくなったの窓から見える空き地がまぶしい。

(タイトル写真は、 55hirokkyの作品を使わせていただきました。)

追記:
一晩窓を開け放しておいたら、翌日、臭いは消えていた。

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