朝野家(湯村温泉)極上の松葉カニを食す!
天然トラフグも良かったけど、やっぱりカニが食べたい!
松葉カニ水揚げ量日本一は、浜坂漁港や。
となると湯村温泉しかないな。
じゃ朝野家さんにしようか!
そうしよう! そうしよう!
なぜ? 城崎温泉でなく湯村温泉か!
まず城崎温泉は有馬温泉と同様、兵庫県の温泉として人気を二分している。
街歩きが楽しめるし、良い旅館も多い。そしてカニも、肉も食べることができる。
だから普通は、湯村温泉より城崎温泉を選ぶ人は多いと思う。
湯村温泉は・・・
交通アクセスは車だけ。
街歩きを楽しめる空間は限られている。
旅館も少なく、選択肢が限られる。
しかし・・・
車で行くなら有馬温泉から2時間で行ける。実際16時50分に有馬を出て、到着は18時50分だった。
夕方の交通量の多い時間帯だったし、高速も飛ばしていない。
2時間というのは、ちょうどよいドライブの時間だ。
では湯村温泉の魅力は?
街中の一般家屋にも温泉が引かれているというが、98℃の湯が1分間で2300ℓの湯が湧く温泉地だ。
普通の家庭のバスタブは200ℓ。
1分間で12軒分の浴槽を満たすことができる。温度が高いので半分水を加えて温度を下げれば25軒分は行けるだろう。
1日で・・・36000軒の人が温泉に入ることができる。
城崎や有馬では到底考えられない湯量だ。
・・・とゆう事は、たっぷりと贅沢に温泉を味わえるという事だ。
そして松葉カニ
湯村温泉の近くに浜坂漁港がある。
ここは松葉カニの水揚げ量が日本一。
理由、は荒れ狂う冬場の日本海でも操業できる大型船を保有しているからだ。
だから城崎の方からも、カニが足らない時は浜坂漁港に買いに来ているという。
実は有馬温泉旅館協同組合は浜坂漁港と提携していて、有馬温泉でも浜坂漁港のカニを購入できるのだ。だから浜坂漁港のカニが他のカニよりも優れている点をいくつか述べることができる。
間人カニや越前カニなどブランドカニがあるが、それらはすべてズワイカニ。松葉カニもズワイカニ。獲れた場所で名称が変わる。
浜坂漁港の漁場は、大山のシラス台地に生息する場所。
この場所のカニが美味しいと言われている。
だから食べ比べていないけど、間人カニや越前カニより上のはずだ。
但馬牛
カニづくしは・・・
という人も多いと思う。実際我々も「カニも良いけどお肉もね!」
という事で、肉も付いたプランを選択した。
但馬牛の一定の肉質を持っている肉が神戸ビーフに認定される。
つまり神戸ビーフのふるさとが、この地と言える。
興味のある人は、但馬牧場公園に行かれてるのをお勧めする。
だからカニだけでなく牛肉も本場なのだ。
それをあまり知られていないという事は、城崎よりコスパが良いと考えて間違いではないだろう。
朝野家と井筒屋
湯村温泉は国道9号線沿いにある温泉地で、有馬や城崎に比べて旅館数は少ない。その中で朝野家と井筒屋が昔から人気を二分していると言って良いと思う。
親父もよく、朝野家さんと井筒屋さんを利用していた。
妹が結婚する時に家族で井筒屋に行って、温泉に入った経験から現在の御所坊の温泉を考案することになったのだ。
朝野家さんの先代とうちの親父は同じ年という事で、兵庫県の旅館のつながりで、やはりよく行っていた。
僕は朝野家さんの温泉に、湯けむりにかすむ思い出があり、行くたびに思い出す。
あれは兵庫県の旅館の青年部の集まりで訪れた時だった。
二日酔いを覚ますために露天風呂に使っていると、湯けむりの向こうから逆三角形のモズクのようなものが見えてきた・・・
女性の下半身やんか!
湯気が立ち上り、上半身はあまり見えなかった。
当時は混浴だったのだ。
あの時、そんなに純情ではなかったと思うのだが、そそくさと上がった。
帰りの車の中で、浴場の脱衣かごに祖父のオメガの金時計を忘れたことに気が付いた。当時は携帯電話が無かったので、すぐに連絡はできなかった。
結局、出てこなかったが、今は金が1g1万円の時代。いくらの値打ちになっているのだろうかと思う。
当時、ロレックスは労働者の時計、オメガの方がプライオリティーは高かった。
以来、いつも朝野家さんの露天風呂に入るたびに、当時の光景を思い出す。
オメガより高いデルタだった・・・
現在は、その男女の境の場所はふさがれている(笑)
朝野家を選んだわけ
今回、気が付いたのだけど、その二軒以外は名前が変わっていたのではないかと思う。(間違っていたら許して!)
つまり旅館経営に厳しい温泉地だという事だ。
それだけに生き残るために、色々な工夫や努力が見られる。
例えば、料理の細かい細工。
料理の提供の演出・・・
部屋の設えや調度品。
いわゆる“おもてなし”
もし、朝野家さんが有馬にあったと思うと・・・怖くて想像できない!(笑)
街歩きも楽しい!
今でもそうだけど「有馬温泉に何もない!」という人は多いと思う。そのような人は何を求めているのかわからない。ディズニーランドなんかと比較しているのか大都会と比較しているのかわからない。
旅の楽しみは、一見何もないようだけど、見つけ出すのが醍醐味だと僕は思う。
湯村温泉の湯量は多い。温度の高い。その温泉を使用して世界有数のSDGsの街が出来上がるはずだ。
その試みとして外湯の近くに温泉による発電装置があったはずだ!
行ってみた。
想定しなかった故障って何なんだろう?それが気になる。でも非常時は使える・・・つい、この辺を突っ込みたくなる。
なるほど!このコピーセンスに脱帽!昔、野菜を持った割烹前掛け姿のおばちゃんの観光ポスターがあったが、あれも秀逸だった。
荒湯の光景地蔵に千社札が張られている。昔、有馬の芸妓が「先日、湯村温泉に行ってん。私の千社札と社長の千社札貼っておいたよ!」と言ったことがある。「そんなん知っている人が見たら、お忍びで湯村に行ったと思うやん!」と言ったことがあった。
ひょっとした残っているかなと探したが無かった。しかし面白い発見をした。今どきの千社札の多様性!単なる名前だけではない。行かれたら見られると楽しいと思う。
after湯村温泉
同じコースを往復するより、別のルートで帰れるのは楽しい。
チェックアウトを済ませて、どうするかという事になった。
要するに帰り道に昼飯をどうするか!?
今回我々が選んだのは、鳥取でカレーを食べて、南に下って中国道で帰るコース。
昼の開店の少し前についたが、結果正解!
開店時間には行列ができていた。
何でもここのカレー屋さんはショッピングモールに出店していたが、辛いという事で人気が無く撤退したそうだ。
普通だと、辛さを抑えるのだが、辛さにこだわって街のはずれにカレー屋を開いた。
すると辛い物好きが集まり、今のような人気店になったそうだ。
今回、朝野家さんとカレー屋さんを訪れて、改めて商売の在り方を見直すことができた!観光協会の研修旅行としては正解だった!
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