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温泉界の非常識、有馬温泉の謎ーその2(元気になれる場所)

「有馬に来ると、父が元気になる」と従兄弟が言った。
聞くと、お父さんは末期癌だそうです。元気な人には分からないかもしれないが、身体が弱っている人は、有馬に来ると元気になるのでしょうか?

有馬温泉は一辺が1㎞の三角形の小さな温泉地。その有馬の中にお寺が現在7軒あります。病院がない時代、有馬の湯の力で病気を治そうと多くの人がやって来ました。でも亡くなる人も多い。亡くなった人の供養の為に各宗派のお寺が有馬にあるのです。

昔はもっと多くありました。紅葉で有名な瑞宝寺公園。正確には瑞宝寺跡公園なのですが、廃仏毀釈でいくつかのお寺は潰されました。でもこれほどお寺が多い温泉地は他にはないと思います。

では有馬の湯に病気を治す力があるのかどうか。薬効効果のある温泉を療養泉といいます。療養泉には10種類の泉質があり、それぞれの成分が一定以上含まれると○○泉と言われています。

有馬の湯には10種類のうち8種類が含まれています。すごいでしょう?

そうなると含まれていない泉質の事が気になると思います。硫黄泉と強酸性泉が無いのです。これらの泉質は火山性の温泉の特徴です。有馬は非火山性の温泉です。火山のない近畿地方で何故?高温の温泉が湧くかは、また別の機会に書く事にします。

療養泉の一つに放射能泉があります。放射能線というと恐ろしいものと思う人がいますが、原発などで使われる人工的な放射能線でなく、地球の誕生と共に人類と付き合って来た自然界の放射能線のことです。

放射能泉の効能としてホルミンシス効果があります。免疫力を高め血行を促進し、身体を活性化するといわれています。放射能泉は湯に漬かるというより、気体なので有馬の街中にいるだけで放射能泉浴をしていることになります。だから末期癌の叔父さんは有馬に来ると元気になるだと思うのです。

東日本大震災で放射線量が話題になりました。東京の友人も小さな子供を抱えているので放射能泉測定器を持っていました。それを借りて、どれぐらい放射線量が有馬にあるのか温泉街を計りました。

まず友人は東京の秋葉原で計って来てくれました。0.1マイクロシーベルト

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有馬にやってきて、どこから図ろうかと考えましたが、温泉の湧出している所はきっと高いだろうと考えました。そこで有馬温泉の代表的な泉源の天神泉源の配湯槽の所で計測しました。

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まず、湧き出た温泉を各旅館に分配する円盤状の配湯槽の上で計ると、0.37マイクロシーベルト。
だったらもっと湧きだした湯の近い所は・・・

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0.75マイクロシーベルト。ご覧の様にノーマルではなくハイレベルな量を記録しました。

有馬温泉と言えば赤茶色の“金泉”と呼ばれる湯が有名ですが“銀泉”と呼ばれるうちの放射能泉は、日本の中でも有数の放射能泉の温泉地でもあるのです。東北の癌が治るという事で有名な温泉地の浴場の放射線量よりも多いのです。
泉源の所を1メートルほど掘り、二人ぐらい並んで座れるようにすれば、放射能泉浴が出来ると思います。測定器もそばに設置して数値を示したい。

この様なものを作れば温泉利用許可がいるのだろうか?浴場法の許可がいるのだろうか?できれば正式な保健所の許可が欲しいと思って問い合わせしたが該当しないそうだ。(笑)

でもいつか機会があればやってみたいし、元気になりに有馬温泉にお越し下さい!

PS: 0.75マイクロシーベルトで放射能殺菌が出来るなら、生レバを置いておいたら殺菌が出来る・・・ならば、生レバ特区を申請できるかもしれない。と考えたこともありました。(笑)



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