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働くことについて

私はアラフィフで、あと10年もすれば60歳。60歳といえば、今でこそ現役で働いている方が多いでしょうが、一昔前なら殆どの方が定年する年齢。

なので50代に近づく私は、社会人としては後半戦・・・というか終盤戦?場合によってはエンドロール?

それなのに転職したくてたまらない私。

結婚を機に、夫の生まれ故郷での生活。新卒で入社した会社は退職せざるを得ませんでした。有難いことに、贅沢さえしなければ夫の収入だけでなんとか生活していくことはできました。
それでも私は仕事をすることにこだわり、出産からの数年間以外は、パートや派遣社員という形ではありますが、細々と仕事をし続けています。職種は、結婚前の経験を活かした貿易事務や営業事務。

今まで、常にその時の家族の状態に合わせられるということを第一条件として仕事を選んできました。午前中のみの勤務、夏休みや冬休みをたくさんもらえる職場など・・・。子供が小学校高学年になり、ようやくフルタイムの今の職場に就けた時は感激もひとしお。

でも「フルタイムだけど休みがとりやすい」という条件にとびつき、待遇や仕事内容、職場環境は二の次三の次で選んだツケが回ってきたのか、細かい不満が溜まりに溜まってきた・・・。

娘が手がかからなくなった今、自分のやりたい仕事ってなんだろう?とか、有休とか残業代とかちゃんともらいたいなとか、初めて考える余裕ができたのです。

これからはやっと自分のことだけを考えて仕事を選べると思っても、50才近い私の現実は厳しいです。正社員なんて夢の話。派遣なら今はまだ紹介してもらえます。でも3年縛りののち、同じように紹介してもらえるとは到底思えません。

先日、久しぶりに友人と会いました。彼女は誰もが名を知る大手企業の第一線で働いています。仕事が大好きでいつも元気いっぱいの彼女が「仕事の流れも、周囲の時間の流れもとても速くて、その速さについていくのがしんどくなった。もうやめてゆっくりしようかな。」とめずらしく弱音を吐きました。

「仕事という道を、楽しみながらひたすらずっとずっとずっ〜と走り続けた。でも最近はうんざり。年をとってやっとゴールが見えてホッとした。」と言う彼女に対し、私は、「色々な障害物に邪魔されながら、やっと清々と楽しく走れるようになる!と思った途端にゴールが目前になってしまい、愕然」っていう感じだよ・・・と返しました。 

今は楽しくなくても全力で走りきれた経験をもつ彼女を羨ましいと思う私。全力ではなくてもゆっくり走って、まだ余裕のある私を羨ましいと言う彼女。お互い無いものねだりだね・・・という結論になりました。

年を重ねることについて、ネガティブな感情を持ったことはありませんでしたが、仕事の面では「若いっていいな」と日々痛感。仕事という問題に直面したとき、今までまったく無縁だと思っていた「老い」を、自分の中に感じる瞬間が増えてきました。

あと働けるのは何年か・・・。その残り何年を仕事があることに感謝して、今の職場に居続けるか、茨の道にあえて進むか・・・悩みに悩む今です。





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