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オタク meets 鎌倉 大塔宮・鎌倉宮 【前編】


先日、2日間に渡って、鎌倉は大塔宮・鎌倉宮で開催された「鎌倉宮で御神楽体験」に参加してきた。


私の娘が鎌倉の小学校に通っているご縁からこのイベントを知り、応募したのがきっかけだった。

ちなみに、神楽(かぐら)というのは神社等で行われる神様に捧げるための歌と舞のことであり、神様の前で行うものは「神前神楽」と呼ばれる。

イベントの告知のポスター(表)
イベントの告知のポスター(裏)

出典:きらら鎌倉 

きらら鎌倉 夏休みアウトリーチ事業 「鎌倉宮で御神楽体験(かまくらぐうでみかぐらたいけん)」

不純な動機で応募

このイベントを知った経緯は先述のとおりだが、応募の動機は、我ながら大変不純(?)であった。神様からのバチが当たらないように祈るばかりである。

ひとりの母親としての動機

  •  娘に日本文化を知ってほしい

  •  和装(巫女さん)の装いした娘が見たい

ひとりのオタクとしての動機

  •  「零」シリーズ(ホラーゲーム)が好きだから、神楽と聞いたら気になる…

「零~月蝕の仮面~」のキーワードの一つである「朧月神楽」(ろうげつかぐら)のシーンが恐ろしくかつ神秘的で、神楽というものに興味を持つきっかけとなった。

「朧月神楽」(ろうげつかぐら)のシーン

出典:コーエーテクモ 零~月蝕の仮面~ 公式Webマニュアルより

意外とゆる~い?宮司さんの話

プログラムは、宮司さんのお話から始まった。

宮司さんのお話というからには、ありがたい信仰のお話かと思えば全く違っていた。

うろおぼえで恐縮だが、話を要約するとこうだったと思う。

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心に余裕を持つことが大事。心に余裕を持ってほかの人に接すれば優しくできるし、優しく接してもらった人は優しくなれるからみんな幸せ。

この先、「しんどいなぁ」と思うことがあれば、「あのとき(今日)神社で見た青空がきれいだったなぁ」と思い出してリラックスしてもらえるとうれしい。

だけど、この話は忘れてくれてもいい。

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イベントの対象が小学生だからということも関係しているのだろうが、神社なのに親しみやすさ、いい意味での「ゆるさ」を感じた。

また、今回体験した神楽「大塔宮舞」は、鎌倉宮に祀られている護良親王(もりなが/もりよし しんのう)の偉業を称える歌詞だということも教えていただいた。

護良親王(もりなが/もりよし しんのう):
後醍醐天皇の皇子であり、征夷大将軍まで昇りつめたが、28歳の若さで非業の死を遂げた。

そして、さらに「ゆる~い」と感じたのは、

宮司さん:「で、この歌は私が作詞したんですけどね」

私:(えっ!こういうのって代々語り継がれる歌詞じゃないんだ…)

そういうのもありなのかと意表を突かれた。

神社と「週刊少年ジャンプ」の関係

宮司さんのあとは、禰宜の女性の話だった(ほどなくして、宮司さんと禰宜さんがご夫婦だと知る)。

そして、宮司さんの話のときから気になっていた、机の上に置かれた「週刊少年ジャンプ」の種明かしがされた。

禰宜さん:「ジャンプで連載中の『逃げ上手の若君』という漫画に護良親王も出ていて、キャラクターの人気投票で3位に輝いた」

禰宜さんのうれしそうな顔が印象的だった。全身から「護良親王推し」オーラが出まくっていた。

その後、「大塔宮舞」のメロディーと、腿を手のひらで打ってリズムを取る方法を教えていただき、第1回目は終了。

帰宅してからのオタクの行動

第1回目、帰宅してから私が取った行動は、

私:へぇ~、護良親王、漫画に出てるんだ…

 護良親王 逃げ上手の若君 [検索] カチカチッ

私:うわぁ、イケメン!「逃げ上手の若君」のストーリー自体も面白そう!

「逃げ上手の若君」の護良親王のご尊顔はこちら①
「逃げ上手の若君」の護良親王のご尊顔はこちら②

出典:松井優征『逃げ上手の若君』(集英社)

そして、単細胞なオタク(=私)は、光の速さで『逃げ上手の若君』の電子版を11巻まで大人買いし、一晩で読破したのだった。

ざっと駆け足で読んでしまったので、お盆休み中にもう2周したいと思う。

【後編】に続く。


テクニカルライターをするかたわら、趣味の着物やオタ活をしています。