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豆腐屋さんのラッパ

世の中の出来事

7月1日 - カナダ、『オー・カナダ』をカナダ国歌と宣言するが、ケベック州で州民投票が行われ、否決。
7月17日 - アメリカ合衆国カリフォルニア州アナハイムにあるディズニーランドが開園25周年。
7月19日 - モスクワオリンピックが開幕。日本、アメリカなど67か国のIOC加盟国が不参加(ボイコット)を表明。日本ではテレビ朝日系列が同オリンピックを独占中継。
7月30日 - バヌアツがイギリスとフランスの共同統治領から独立。

豆腐屋さんのラッパ

私が幼少の頃、豆腐屋さんが家の近くまで販売に来た。
実際の豆腐屋さんは豆腐の入った桶を吊るした天秤を担いで、ラッパを鳴らしながら歩いてくる。
かなり高齢のお爺さんが毎日売りに来ていたようだ。
ラッパの音色が豆腐のように柔らかく、ラッパ音ですら「トーフ」と言ってるかのように聞こえた。
当時3歳だった私は、興味がありながらも実際に豆腐屋さんを見ることはできなかった。
そこで、豆腐屋さんの人物像を薄暗い部屋の中で自分なりにイメージしていた。
イメージは次の通りだ。
みんなであそぼう!ピンポンパンに出ていた”輪島直幸さん”が水色のボンボンの付いた帽子をかぶり、近所の公園でブランコで遊んでいる子供の監督役をしている。
時々反則した子供に向かって黄色いラッパを吹いている。
近所には城ケ丘団地という集合住宅があり、そこには公園も併設されていた。
ブランコやシーソーがあり、集合住宅地にはたくさんの小学生が暮していたので公園はいつも賑やかだった。
子供の騒ぐ声とラッパの音とブランコが揺れる音が一緒に聞こえてきたので、私のイメージではこのようになった。
4歳児の知識を総動員して独特な世界観を紡ぎ出す。
当時観ていたテレビ番組”みんなであそぼう!ピンポンパン”のイメージがかなり影響された、なかなかユニークな世界観である。
子どもの頃はこんな空想の世界がたくさんあった。

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