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「心が疲れた時に救われたもの」が、自分が本当に大事にしたいもの。

私は仕事の合間に見た青空と澄んだ空気でした。
学校の仕事の合間に、銀行までふらりと歩いた道すがら、空の青さをしあわせだなあと思ったこと。澄んだ空気を肺いっぱいに吸い込んでその冷たさに冬の訪れを感じたこと。そういうふとした瞬間の自然に、張り詰めていたこころがふっと救われていたこと。昨日、去年の日記を読み返していて気がつきました。

教室の中、人の空気でねっとりとした熱気に息が詰まると空気を入れかえ深呼吸をする。そのついでに中庭の木々が枯れて色づいたり落ちていることに気づく。それを何気なく呟き、生徒と共にしばしぼんやり物思いにふける。その時間を取ることで、苦しさをなんとかやり過ごして毎日を過ごしていました。

スマホに熱心な子供たちを見ると、なんだかもったいない気分になりました。だから、やたらと外へ連れ出しました。桜を見に、青葉を見に、紅葉を見に、雪を触りに散歩へ出る。教室から飛び出したかった。「やらねばならぬこと」が目の前にたくさん湧いてくる教室から、一番飛び出したかったのは私なのかもしれません。

休職をして、もうすぐ1年が経とうとしています。自分の心の中の自分と、何度も対話を繰り返した日々でした。もう教育現場には戻らない。曖昧な頭の中で、それだけははっきり見えました。自分のやりたいことよりもやらなければならないことが多すぎること。先輩たちが自分や家族との時間を割いて生徒と向き合う姿を見るたびに、私は家族やパートナーや自分の暮らしを優先したいと気づいたから。

だからこれからは、自然がそばにある職場で働くこと。それが自分の心身の健康に合っていることを確信しています。まだ復職まで時間がかかりそうですが、新しい職場は「自然があって、生活の時間を確保できる場所がいい」とうっすら先が見えてきました。後は縁を結べるようにアンテナを高くして過ごしていきたい!

しんどさを抱えながらも頑張っていた自分が、救われていたカケラにようやく気づけたこと。そして今は、そのカケラを集めて少しずつ形に出来ていること。その全てを愛おしく思います。失敗や苦痛も自分を知るきっかけになるんだなあと改めて気づけたので、久しぶりにnoteを書きました。今日も初冬の空気を目いっぱい吸い込んで、夫と一緒に散歩しようかなと思っています。みなさんも好い一日をお過ごしください🍊