自然との折り合い

先週、北海道の長沼町にオープンさせるMAISON SHIROの起工式を無事に終えることが出来ました。

2015年に浮上したSHIRO HOTEL計画。
遅々と進まなかったこの計画も、ヨースケさんとの出会いであっという間の急展開でした。
もうそろそろ50歳を迎える私ですが、この年代になって「友達」が出来るとは想像だにしなかったので、それはそれは嬉しいものでした。

さてこのMAISON、ひろえさんを筆頭に色んな方々が新しい建築様式に挑戦くれています。
それはまさに「森のための建築」です。
従前の考え方は、建築のための森、だと思います。
やむを得ず伐採する木の量を鑑みて、それで可能な建築を構想するという、これこそが逆説的なアプローチです。
真理を突いているとはいえ、誰もやってはこなかったことだけに日々侃侃諤諤と会話しながら、ほんとに茨の道の様相です。

僕はその姿を見てて、自然と折り合いをつけることの尊さと、必死に立ち向かっているチームに人間としての潔さを感じるのでした。