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【雑談】39ヶ月が経ちました。

noteを始めて、39ヶ月が経ちました。

いつも読んでくださる皆様、スキ・コメント・フォローをくださった皆様、本当にありがとうございます。

36ヶ月が経過したその後、公表した作品(シロクマ文芸部参加作品を除く)は計3作。

今回はそれらにつき、恒例のあとがきを書いていきたいと思います。
よろしければお付き合いください。


①『IRORI』(短編)

約半年振りの『SHINONOME』シリーズ、イロリとさらさの接触を描きました。
当初、イロリはもう少し明るいキャラクターをイメージしていましたが、書いていくうちにどんどん暗く卑屈な性格に。
また、④に突入する辺りまで物語の道筋が見えず、「この話は一体どうなるんだろう」と思いながらの執筆でした。
イロリのキャラクターデザインを気に入っており(髪の毛の束感を出すのが楽しい)、いつか普段着姿も描いてみたいと思っています。

②『』(掌編)

「今の電話は何だったんだろう」という経験が過去にあり、そこから多分に空想を膨らませて書いた作品。
当初の計画にはありませんでしたが、今年の春先にふと思い立ち執筆、「何かあったときのストックに」と寝かせておりました。
シロクマ文芸部が始まったことと、『IRORI』に手こずったことから、新作の執筆が進まず、予定変更でこのタイミングで公開。
他にしっくりくるデザインが浮かばず、手描き要素が一切ない、めずらしい見出し絵となりました。


③『泪の理由、斯く在るべしと。』(掌編)

幼い頃抱いていた、大人に対する不信感のようなものを元に書いた作品。
こちらも当初はストックで、『嘘』と同様の流れで公開の運びとなりました。
『ダストテイル、朧げ。』とやや被る内容に思え、お蔵入りにするか迷いましたが、本質は違うものであるため、ゴーサイン。
見出し絵の泪を描くのがとても楽しかったです。

また、この期間中、特別に書かせていただいた作品がございます。


◯『鳥たちのさがしもの 21.5『孔雀のわすれもの』

出演させていただいたラジオ『すまいるスパイス』の企画で、橘鶫さんになりきって執筆、公開も橘さんのページでしていただいた作品。
橘さんの人気シリーズ『鳥たちのさがしもの』のキャラクター、蘇芳孔雀をメインに据えたお話です。
同シリーズの『21』を拝読したときから、作中の数学教師の目に孔雀はどう見えているのか、気にかかっており、「ここにはきっと何かがあるぞ」とお宝を探すような形で書きました。
お話自体はスムーズに書き進められたのですが、「橘さんらしさ」を演出するのに四苦八苦。更には先に仕上がった橘さんの作品『晴れ、時々方程式。』のクオリティに触れ、かつてないプレッシャーの中での執筆に。
恐らく、今回のように一場面における個人の心情を深掘りする題材を選んだ時点で、「白鉛筆らしさ」が色濃く出てしまっていたのでしょう。橘さんを装うならば、もう少し作中で時間や場所を移動させ、心理描写の割合を減らす又は薄味にするべきだったかもしれません。
実は書いている途中で(しかも早い段階で)そこに気がついたのですが、入り込んだ視点から見える孔雀が愛おしく、物語を手放す気になど到底なれず。
敗北を知りつつも、この孔雀をまずは橘さんに見ていただきたい一心で書き上げました。
未熟さを痛感した一方、その何倍もの楽しさを味わわせていただきました。
橘さん、またパーソナリティーの紫乃さんを始めとするご関係者各位、本当にありがとうございました。
(ちなみにこのお話、シリーズ1話目のとある孔雀の台詞に繋がるよう書いています。もし『21.5』きっかけでシリーズに触れてくれた方がいらっしゃったら、こんなに嬉しいことはありません。)

以上です。
月1作をコンスタントに公開する予定でしたが、最終月の9月は間に合わず、それができませんでした。一方で、あの『すまいるスパイス』に出演させていただいたり、そちらの企画で橘鶫さんと遊ばせていただけたり、と刺激の多い3ヶ月でした。

次の3ヶ月では、文学フリマの新刊に入れる予定の短編を含め、月1作を公開できるよう、リベンジしたいと思っています(ここに書くことで自分を追い込む作戦です)。

よろしければお付き合いください。
白鉛筆でした。


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