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北海道2000キロを7日で走ろうとして失敗した話-その1

2022年8月16日、僕は北海道大体1周2000キロを7日で走るライドを行い5日目の1380キロ走ったところで無念のリタイヤをした。

その時のツイートがこちら↑。体調が悪いと書いてあるが決して流行り病や病気になったわけではないです…。詳細については今回のライドの失敗した理由の部分に書いていく。
この記事ではどんなルートを走ったのか、何を目的にして走ったのか、どんなライドスタイルなのか、そしてなぜ今回のライドは失敗に終わったのかを考えて綴っていこうと思う。次のリベンジのためにね。各日にどんなことがあったのかや装備の詳細については違う記事にまとめていこうと思う。

今回走ったルート

今回走ったルートはこんな感じだ。

赤い線が本来走ろうとしていた部分である。そして黄色の矢印が僕が5日間で走った部分である。(矢印が大体の1日の移動した町と町の間を表してます。)函館をスタートして反時計回りで北海道を一周し小樽から函館へ戻ってくるというルートだ。日程の関係で北海道最南端の白神岬には寄らなかった。次リベンジするときは完全な1周で予定を組みたいね。ちなみに各日にちの移動した距離はこちら↓。
1日目函館→日高町310キロ(下死点まで浸水するほどの大雨だった)
2日目日高町→白糠町286キロ(終始晴れ。乾いた路面に惚れ惚れ。)
3日目白糠町→標津町290キロ(後半から雨。雨に好かれてしまった。)
4日目標津町→湧別町244キロ(朝暴風により停滞せざるを得なかった。)
5日目湧別町→稚内250キロ(リタイヤを選択)

今回のライドの目的

今回のライドの目的は2つあり1つ目が北海道を大まかに1周すること。それも1日300キロ弱のペースで。僕はこのペースにこだわっていた。世の中にはすごい人たちが沢山いてブルべをはじめとする超ロングを走る人からすれば1日300キロのペースなんて余裕だろう。でも僕からすれば1日300キロ近いペースで(しかも全部野宿で)走ることはこれまでにないチャレンジングなことだった。僕は去年日本縦断を行い1日200キロのペースで13日と90分で佐多岬から宗谷岬を走った。(これもロングライド勢からすれば相当時間がかかってると思われても仕方がない。)少なくともこれよりも速いペースで走りたい。そして今年のGWは東北を260キロペースで4日間走ることができた。何が言いたいかというと今回の北海道のライドは自分の限界を試したかったのだ。1日に200~250キロくらいのペースで走ればおそらく2000キロの完走は出来たはずである。でも最初からできそうなことをするのは何か違う気がする。その様な考えのもと僕は2000キロを7日間で走ることを目標にしてライドを行った。2つ目の理由は先ほどの理由と少し被るところもあるが、北海道一周ブルべ(2400キロ)を8日間ほどで完走してしまう人たちに大いに憧れていた。YouTubeやブログを見ていく中でこの人たちカッコイイなという思いがあり自分も挑戦してみたいと思ったのだ。

今回のライドスタイル

初めに言っておくと僕のようなスタイルで僕のような走り方をする人はあまり多くはないんじゃないかと勝手に思っている。というのも僕は野宿できる装備(テント、マット、寝袋)を持ちつつ1日300キロ弱のペースを意識して走ったからだ。テントなどの住居を運搬しつつ旅をする大学生というと多くの人がパニアバッグをつけた、典型的なあのスタイルをイメージするだろう。そして1日に300キロほど走るとなると宿泊は多くの場合は宿をとるなりネットカフェを使う選択になると思われる。僕が今回走ったバイクは下の写真になる。

バッグはオルトリーブのシートパック、アピデュラのフレームバッグとトップチューブバッグから構成されている。リュック等は背負っていない。1日の中で平坦を多く走るというのとずっとブラケットだけ持っていると手が痺れてくるという理由でDHバーもつけている。バイクはjamisの2021年モデルのrenegade s2 LTDだ。この限られたスペースにテント、マット、シュラフをはじめとする野宿に必要な道具とライドに必要な輪行袋や雨具フルセットを装備している。

なぜ今回のライドは失敗したのか

今回のライドは5日目の1380キロ(スタートからの経過時間にして110時間)ほど走ったところで無念のリタイヤに終わった。その大きな原因は胃腸が食べたものを全く消化できなくなってしまったことにあると考えている。4日目が終わって夜セイコーマートで食事をしようとなった時になぜか食べ物が喉を通らない。時間もだいぶ押してしまって23時になろうとしていたので無理に時間をかけて喉を通すより睡眠のほうが大事だと思い寝ることにした。翌日起きてからセイコーマートで朝食を食べるがこの時もなんだか食事が進まない。無理くりお腹に入れると戻してしまいそうなのだ。5日目のライド中も本来は高カロリーなものを摂ったほうが良いのだがあまりにも食欲がわかないためプリンやゼリーを食べた。しかしそれらまでもが喉を通らない...。僕の内臓はどうなってしまったの…。途中のドラッグストアでパンシロンという胃薬を買ってみるも一時的な気休めにしかならず。5日目は250キロほど走ったのだが恐らく必要なカロリーは摂取できていなかった。19時過ぎに宗谷岬についたのだがこの時点で9割くらいは翌日からの走行は無理だろうなと思っていた。他の原因としてはやはり走り込みが足りていなかったからだと思う。5日目になると足の疲労はそれほどでもないものの肩や上半身にたまる疲労が割と限界に近かった。特に肩の疲労はひどかった。今年は5月ごろまではかなりいいペースで走れていたが6月7月になるにつれて月間の走行距離が徐々に落ちてしまっていた。大学のテストの関係で走れていなかったせいで中々ペースを伸ばせなかったのだ。うーん悔しい...。うまく調子の波に乗れなかったということだろうか。

スタートして1時間で雨によりチェーンオイルがきれる

さらに原因を掘り下げてみると5日中4日間はどこかしらで雨に打たれていた。雨に打たれると体温は下がるし路面の抵抗は上がるし雨具によって空気抵抗も増えるしで天気のいい日のライドに比べてかなりの労力が使われるのではないかと思う。もしかしたら胃腸の不調は雨による冷えが効いてたのかもしれない。いずれにせよ次に北海道一周に挑むなら「胃腸をダウンさせないように胃薬を飲む」「事前にそれなりに走りこんでおく(直前は休むけども)」「天気のいい日を狙って余裕を持ったスケジュールにする(ここでの余裕は悪天候時にスタートを遅らせることができるという意味)というこの3つを強く意識したいと思う。

今回の記事はここまでになります。最後までお読みいただいてありがとうございました。



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