花びら 【散文詩】
わたしの涙は花びらだから、わたしが泣いているのを見た誰もが、わたしを美しいと言う、わたしを見た誰もがもっと泣いてほしいと、わたしに訴えかける、わたしがどんなに泣いても、わたしはわたしだから、もう誰にも涙は見せない。わたしたちはいつか死んでしまうのかな、きみがひとりになったとき、寂しくならないように、わたしはここに言葉を残すよ、恐れはしない、心配はない、きみが生きているように、わたしも生きている。花びらのひとつひとつが、わたしの皮膚から抜けていく、もう春ですね、きみが見ている桜の木に光が注がれている。
きみのために風は吹いている そう思えるのはきみのかけがえのない生活が、日々が、 言葉となって浮かんでくるからだと思う きみが今生きていること、それを不器用でも表現していることが わたしの言葉になる 大丈夫、きみはきみのままで素敵だよ 読んでいただきありがとうございます。 夜野