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銀座 【散文詩】



思考回路を考えて一人残らずいなくなる部屋から外に出ると、大通り、夢を探しているんですがどこにあるかご存知ですか、と歩道を歩く紳士に尋ねられ、わたしは少し驚きながら、想像をはがしたところにあるはずですが見当たりませんか、と答えると、紳士は思い出したかのように笑顔でありがとうと言った。 ど忘れしたみたいだったけれど、よくあることです。

雨の日、手に持ったお気に入りの傘をさして帰ろうか、それともささないで帰ろうか考えるのって楽しい。こめかみみたいな、雲、夕飯みたいな、午後、お腹が空いてくるから、チョコレートとか食べたいし、音楽を聴きながら、早く帰りたい。仕事が終わったら、ご飯を食べて、目を閉じたり開いたり、寝て起きて、歩いて座って、日記みたいな生活を送りましょ。



きみのために風は吹いている そう思えるのはきみのかけがえのない生活が、日々が、 言葉となって浮かんでくるからだと思う きみが今生きていること、それを不器用でも表現していることが わたしの言葉になる 大丈夫、きみはきみのままで素敵だよ 読んでいただきありがとうございます。 夜野