母の性教育と私の勘違い
娘が『体のこと』について学校で授業を受けた日、私に聞いた。
「なぁ、赤ちゃんってどうやったらできるの?」
私は「どうやったら、って…(汗)難しいからまたゆうわ」
と言ってしまった。
さて。
私も、母に同じ質問をしたので、母の回答を思い出してみる。
私「おかあさん、なんで私には弟も妹もお兄ちゃんもお姉ちゃんもおらんの?」
母は家事をしながら即答した。
「あのなぁ、お父さんに種もらわなあかんねん」
私「その種、お父さんが持ってるん?」
母「もうないんちゃうかなぁ?でも、種があっても愛がないとあかんねん。」母は笑って言った。
私「種と愛がいるんか」
母「せやで。しろは愛の結晶やな。
しろは、姉ちゃんも兄ちゃんもおらんけど、コアラちゃんがおるからな。」
コアラちゃんとは、私の大好きな直径40センチのコアラのぬいぐるみだ。
家にいる時はコアラちゃんを片時も離さず、トイレや風呂にまで連れていき、風呂の前に座らせて待たせて夜も一緒に寝るのだ。
出かける時も持っていくのだが、さすがに大きすぎてナップサックから首だけ出るので、母は出かける時用に小さいコアラちゃん(直径20センチ)を買った。
(私の小さい頃の感覚の直径なので、実物はもっと小さいかもしれない)
小コアラちゃんをランドセルのファスナーのポケットにギューギューに押し込み、小学校へ通っていた。
「息できるかー?学校帰ったら出したるからな」
と小さいコアラちゃんに言っていた。
学校から帰ったある日、私は『種』を探そうと決意した。
私にも兄弟がほしい。愛は何かわからんけれども、『種』さえあれば、父に愛の場所を聞けばいいと本気で思った。
父が手作りで作った、小引き出しの棚を下から一段ずつ開けた。
工具、釘の棚。
麻紐、輪ゴム、ビニールテープの棚。順番に開けていくと、黄色の蓋の透明の筒状のプラスチックケースを見つけた。
中に白いガラスの欠片のようなものが入っている。
振ってみると、ジャラジャラと音がする。
これや!!
『種』や!!!!!
コアラちゃんにすぐさま報告だ。
「コアラちゃん、種あったで!良かったなぁ!」
コアラちゃんは「うん!良かった!」と言った。
大きいコアラちゃんはその時は寝ていた。
晩ごはんの時。
両親に言った。
「あのなぁ。お母さん、お父さん。種。見つけたで」
この時のドヤ顔の写真があれば見てみたい。
どんなにドヤっていたことか。
「これ!!!」
黄色の蓋のボトルを差し出して
「ほら、お母さんこれ飲んで!お父さん、愛はどこにあるんや?」
と言った。
母は大爆笑していた。
ヒーヒー泣き笑いをしていた。
父はポカンとして、
「これ、金魚のカルキ抜きやで?」と言った。
父に事情を説明したものの、種は親戚に回したらしい。
だから、私には兄弟がおらんのかと妙に納得したのを覚えている。だから、私にはいとこが多いのだと。
今から思春期に差し掛かる我が子の素朴な質問の返しを考えておこうと思ったのだった。
おわり
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