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ロシア軍がウクライナに侵攻、戦争について子どもにどう伝えるべき?

ハクシノレシピ(以下、ハクレピ)」という幼児教育関連サービスを運営している、髙橋未来です。「シロせんせい」と覚えていただけると嬉しいです。

さて、今日はとてもとても悲しいニュースが入ってきました。
ロシア軍がウクライナに軍事侵攻、端的に言えば戦争が始まってしまいました。

映像や音はなるべく避ける

今後、本件に関するニュースはテレビを始めとした各種メディアで連日放送されるはずです。そのため、お子さんの目や耳に入る機会もあると思います。

内容については理解できなかったとしても、そこに映しされる映像はショッキングなものであることが予想されるので、小さな子の場合は恐怖で泣き出してしまうようなこともあるかもしれません。

個人的には、お子さんには映像を見せることはなるべく控えた方が良いかと思っています。(ニュースが始まったらチャンネルを変えるくらいの対応。徹底的に排除するのは不可能です)

これは、戦争が起こっているという情報に触れさせないようにするというわけではなく、ショッキングな映像や音を目や耳に入れないようにするという意図です。(爆破された建物、怪我をした兵士、銃声など)
お子さんは感覚優位なので、映像や音に敏感です。そのため、大人の何倍にも恐ろしく感じてしまいます。

ちなみに鬼滅の刃についても残虐シーンが…などという議論がありましたが、個人的にはアニメと実物では相当印象が異なると考えており、鬼滅の刃はお子さんが見たいなら見せてあげて良いのでは?という考えでした。
それ以前に、自分から得ようとして得る情報と、無意識に入ってくる情報とでは全く異なりますよね。

戦争が起こっている事実は伝える

ニュースなどを直接見せることは控えた方が良いと先ほど書きましたが、戦争が起こっているという事実は伝えて問題ないと考えています。

もちろん小さい子には理解することはできないでしょう。
それでも、今世界で大変なことが起きていること、もしかしたら今後日本にも何かしらの影響が及ぶかもしれないこと、そしてパパやママはそれを悲しく怖いと思っていること、そんなことをほんの少しでも感じ取ることができれば十分ではないでしょうか。

どう伝えれば良いの?と思われるかもしれないので、伝え方の例を2つ紹介させていただきますね。

絵本できっかけを作る

突然戦争についてお話することも難しいと思いますので、導入として絵本を読んであげるという手段もあります。

普段は子どもに自分で絵本を選んでもらっているから…というご家庭もいらっしゃるかと思います。そのような場合は、「今日は、ママが読みたい絵本があるから、1つはそれを読んでもいいかな?」とお子さんに聞いてみてください。ママが選んだ絵本1冊ということではお子さんは納得できないと思いますので、お子さんが選んだ絵本+1冊という形で提案してあげることがおすすめです!

なお、戦争に関する絵本は、いつも以上に優しい柔らかい声で読むことをおすすめします。理由は、やっぱり子どもながらに重たいお話だということは感覚で理解できるためです。暗い声で読み聞かせをすると子どもにとっては怖い印象になってしまいます。

そして、読み終わった後の注意点。むやみに感想を聞き出そうとしないこと。ママが選んだ絵本なので、まずはママの感想を伝えてください。お子さんに理解してもらおうと伝えるのではなく、あくまでも自分の気持ちを素直に伝えましょう。また、なぜこの絵本を選んだのかという点を伝えてあげることも大切です。

お子さんは未知の情報が入ってきて、処理しきれないケースが多いかもしれません。そのため、「どう思った?」などと聞くことは負担になります。先にママが感想を伝えてあげることで情報を整理することができるのではないかと思います。

まずはお子さんに理解してもらうのではなく、なんとなく知ってもらうということに注力しましょう。

以下、戦争に関する絵本についてのまとめがありましたのでリンクを貼らせていただきます。

アニメの戦闘シーンから話を広げる

もし普段お子さんが戦闘シーンがあるアニメを見ているのであれば、そこから話を広げることも一つです。

例えばどうして戦っているのか、戦いを見てどう思うか、怪我をしたらどうか、などなど。
そして、もしパパやママが誰かと戦うことになったらどう思うか?というお話をしてみてください。イメージが湧きづらいようであれば、「ママは〇〇君、▲▲ちゃんが敵と戦うことになったらとても怖い。怪我をしたらすごく悲しい。」などと、パパやママの意見を先に伝えてあげてください。

このようなお話を一通りしてから、実は今世界で戦いが起こっているということをお話すると戦争についてのイメージがつきやすいかと思います。

なお、この方法は結構難易度が高いので、3歳くらいまでのお子さんは難しいかもしれません。とはいえ4歳以降でも想像力を働かせながら思考することは難しいことなので、うまく会話にならなくても気にしなくてOKです。

2度目ですが、お子さんに理解してもらうのではなく、なんとなく知ってもらうということに注力しましょう。

無理に伝えようとする必要はない

伝え方について記載しましたが、お子さんが興味を持たなさそうであれば無理に伝える必要はありません。あくまでも情報の一つとして提供する程度の気持ちでいることが重要だと思います。そしてその情報をお子さんが拒否するのであれば、それは尊重してあげるべきことです。

もしお子さんが幼稚園や保育園などで情報を得て、「戦争って何?」と聞いてきたら、絵本や戦闘シーンなどの例を思い返しながらイメージを持てるように伝えてあげてください。ここでも、教えようとする必要はありませんよ。

おわりに

まさか自分が生きている間に、戦争が起こるなんて想像していませんでした。これから先、何が起こるかわかりません。

先が見えない不安に包まれますが、だからこそお子さんには「大切」「大好き」など、これでもかという程愛情を伝えてあげてほしいです。

日常を生きていられるって、とても幸せなことなんだということが、ニュースを見て感じたことです。その幸せがもしかしたら失われることもあるかもしれない…そんなことを考えた時、まず大切な人に愛を伝えたいなと思いました!


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