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【※ネタバレ注意※】呪術廻戦26巻

※『呪術廻戦』における重大なネタバレが有ります
※可能であれば未通過の方はお避けください🙇‍♀️
※どうかどうかお避けください、
ネタバレ無い方が絶対楽しめますので……🙇‍♀️🙇‍♀️

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あまり経験したことのない感情に苛まれているので、整理のために。
『呪術廻戦』最新26巻(2024/4/5現在)を読んで
感じたことを書き散らしたいと思います。



五条先生が亡くなって私が感じたのは、
少しの驚きと「なるほど!」という感服でした。
私はエンタメ作品において、ここしばらく「推し」というものを持たずに来たため
五条先生のことを人として好いてはいても、
「推しが死んでしまった……」という絶望感はありませんでした。


宿儺という圧倒的な存在に負けることはあっても
まさか死んでしまうとは思っていなかったので、
まず驚いて、それから「芥見先生、思い切ったなぁ……!」と感じて、それから少ししんみりしました。
でも、今際の際に旧友たちとの穏やかな会話があって、
五条先生ご自身の「全てぶつけた」「楽しかった」という発言もあって、
むしろ晴れやかな気持ちで見送れたとすら思いました。


けれど、読後一日経ち、なんとも変な気持ちになってきたのです。
拝読している時に泣くようなこともなかったのに、なんだか胸に穴が空いたような気持ちがするのです。
ここに来てもう一度、やられたなぁと感服しています。
私は五条先生のことを好きだったけど、
「好き」という感情よりも
芥見先生によって五条先生という存在を
嫌というほど根付かされた、
私の中でちゃんと五条先生が生きていて
そして亡くなったんだな、
だから寂しいのだな……と思いました。


私が五条先生に対して
抱いていた感情を振り返ってみると、

①好き(まずキャラクターの要素的に)
②好き(読み進めていって人格的に)
③沼る人多そう(アニメ化を経て
もはや社会現象的になったと思います)
④熱い(少年漫画の絶対的なヒーローとしての
立ち位置)

この辺りを受け取っていたなと思います。
感情としての好きと、漫画の構造的な頼もしさを感じていました。
とくに後者に関しては

*他キャラクター達に
何度も「最強」であると証言させる
*懐玉・玉折編などを通して
何度も圧倒的な実力が描写される

こういった場面で「かっこよ……」と思う気持ちと、わりと冷静に「ヒーローだもんな……」と思う気持ちがありました。
みんなに信頼され、畏怖され、誰も手も足も出ない存在。
その認識を読者にも浸透させることで、ここぞという場面でめちゃくちゃ盛り上がるのを理解した上で楽しんでいたつもりでした。


ただ、先生が亡くなった今にして思えば
この何度も何度も繰り返し意識させられた
「五条悟は最強」という設定が、
さらにはアニメ化によって一層熱狂的なファンを獲得し、なんというか、現実世界的にも大きな存在になっていった流れが、
私の中で五条先生の存在感をがっちがちに固めたのかなと思ったのです。



『呪術廻戦』で「死なない」キャラクターなんて有り得ない、
誰だっていとも容易く消えてしまう世界とわかりきっていたのに、
いつの間にか「五条先生は大丈夫」と思い込んでいたこと、
すごい刷り込みだなと思いました……
本当に考えてもみなかったんです。
(これはきっと五条先生推しの方々こそ、ずっとリアルに感じ取っていたことかもしれません……。
推しがいつ死ぬかわからない作品は気持ちが張りつめますものね。)



だから、236話の冒頭で夏油さんが現れ、
2ページ目で五条先生が「死ぬ」という単語を口にした時、
すぐには理解できず、徐々にわかってきても混乱してしまい、
作品の展開だけでなくそういう自分の感情への驚きもありました。
「呪術廻戦なのに何を安心して読んでいたのか……??」と呆けました。



『呪術廻戦』の「死に浸り過ぎない」ところがとても好きで、
どうしようもなく酷いことが起きても
時間はどんどん過ぎていってしまう置いてけぼり感がリアルで好きで、しびれていて、
だから今回も飲み込めていないけどその感覚がいいよね、
でも今回は特にしんどい思いをしてる方が多いだろうな……
……などと他人事のような感覚でおったのです。



なのに、一日経った今、どうしようもない喪失感に苛まれているのは私で
吐き出さねばやってられず、こうして長々と文章をこねくり回しています。
涙が止まらないとか、悲しいというのとも違うんです。
(普段、作品の影響を受けやすく、すぐに泣いてしまう方です。)
ただ、ぽっかりと胸に穴が空いたままなんです。
こんなところまでリアルでなくてもいいのに……と思ってしまいました。
私は現実の訃報が届いても、すぐに理解することができません。
なんだかふわふわしてしまって、よくわからず、
ずっと経ってから少しずつ寂しい気持ちが追いつきます。
身近な人でも、テレビの中でお見かけするような世界の人でもそうです。


そういう時の情動の流れと似たものを今感じていて、
一歩引いた所で、すごいなと冷静な私が感動を覚えていて、
でもいつかこういう気持ちも全部忘れてしまうんだろうなと思えて、
なにかに記しておきたくて初めてnoteを書いてみました。
普段寝ている時間帯なので大分朦朧としてきており、自分がなにを言いたいのかわからなくなってきたのでこの辺にしたいと思います。後日直したりするかもしれません。


最後に、ずっと私にnoteを勧めてくれて
「あんまり気負わず思ったままを書いたらいい、
普段話してるような感想全てnoteにするといい、向いてる」と根気強く言ってくれていた恋人のそちゃちゃんが、
『呪術廻戦』はアニメ派で原作未読のため、
この記事を見せられないのを非情に残念に思いつつ。
(投稿したよ!と報告だけしたら、とても喜んでくれました、ありがとう)
長文失礼いたしました。お休みなさい。

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