1輪の「花」
自ずと枯れたその花はきっと不本意だったに違いない
閉ざされた太陽、汚れた水
毎日のように迎えた負の局面に生きる栄養はなかった
誰が予想しただろう
地面に落ちた花弁は終わりを意味した
落ちてから気付いたその美しさは
あまりにも遅く悲劇的だった
のこされた者たちはその花弁の美しさ、儚さ、切なさを語り継ぐ必要がある
あまりにも若く美しいものを枯らすことは
もうあってはならない。
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