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【FMあばしり 過去の放送内容】 写真ゼロ番地知床

※これは、「知床トコさんスタンプラリー」の参加店が出演した、FMあばしり「Break Time Abashiri」の内容をテキストでご紹介するものです。
※文字おこしは、FMあばしり(株式会社LIA)の許可をいただき行っております。

2023 流氷シーズン
放送日:2023/2/9
ラジオパーソナリティー:湊 恵行さん
ゲスト:平野麻莉絵さん、高木唯さん(写真ゼロ番地知床/一般社団法人知床しゃり)

湊さん(以下M):このコーナーは知床トコさんスタンプラリー参加事業者の皆さまに、知床斜里の魅力やお店、施設の情報、スタンプラリーのお得な情報をお伝えしていただくコーナーです。
今回は「写真ゼロ番地知床」より、平野麻莉絵さんと高木唯さんがイベントの情報を届けに来てくれました。よろしくお願いいたします!

平野(以下、H):今回は写真ゼロ番地知床の活動を伝えに来ましたが、普段は斜里町の一般社団法人知床しゃりという団体で働いている平野と申します。よろしくお願いいたします。

高木(以下、T):私は斜里町ウトロ出身で、現在は斜里町の地域おこし協力隊として、平野さんと一緒に一般社団法人知床しゃりで働いています。写真ゼロ番地の活動をお手伝いさせていただいているので、今回は紹介しに来ました。よろしくお願いいたします。

M:今日は写真ゼロ番地知床の取り組みやイベントについて聞いていくのですが、写真がテーマということで、まずは「被写体としての斜里町、流氷の魅力」をお伺いしてもよろしいでしょうか?

H:私は斜里町で生活を始めて3回目の冬を迎えています。斜里町の流氷のある景色がすごく好きなのですが、そこにはいろんな理由があります。まずひとつは、オホーツク海でしか見られないというところ。
それと、流氷は自然のものなので、風向きや波の具合によって毎日違う姿になるというのが魅力だと思っています。
私も毎日海岸へ足を運んでいますが、昨日は流氷がモリッとあったけど今日は沖に流されて遠くなってる!ということがあります。同じ場所、同じ時間帯であっても何かしらの変化があって、写真に収めるのが楽しいです。

M:まさに漢字の通り「流れる氷」なんですよね。高木さんはいかがでしょうか?

T:私は本格的に写真を撮るわけではなく、スマホで簡単に撮る程度なんです。でも、平野さんが言ったとおり、どのタイミングでも流氷の表情が違うんですよね。真っ白なときもあるし、流氷にちょっと隙間ができていて、海の青と白のコントラストが綺麗なときもあるし、夕方には夕日の色でピンク色になっているときもあるし…スマホでしか撮らないような私でも、写真がすごく上手になったような綺麗な写真が撮れるというのも、流氷の魅力かなと思っています。

M:流氷が写真を演出してくれる、そんな瞬間があるのかもしれないですね。写真の話題からスタートしましたが、「写真ゼロ番地知床」、初めてこの名前を聞いた方もいらっしゃるかもしれませんので、まずはどんなことをしているか教えていただけますか?

H:「写真ゼロ番地知床」は斜里町で2016年から始まったプロジェクトで、斜里町民の有志・写真好きが集まって運営しています。
メンバーの中には写真家であり登山家でもある石川直樹さんという方がいらっしゃるのですが、石川さんは昔から知床半島に関心を持ってくださっている方で、 このプロジェクトが始まるずっと前から何度も知床に通っていたという背景があります。ご縁があって斜里町の知床観光ブランディング事業に携わっていただくようになり、その過程で生まれたプロジェクトのひとつが写真ゼロ番地知床です。
実は斜里町には「かわうそ商店」というとても珍しいフィルムを扱っている会社があって、そちらの代表の方が写真ゼロ番地知床の実行委員長だったりもします。他にも純粋に写真が好きとか、こうした活動に興味があるという方…本当にいろんな立場の人が協力し合いながら活動しています。

M:メンバーは何名ぐらいいらっしゃるんですか?

H:毎年いろんなことに取り組んでいるのですが、そのとき手伝えるよという人に加わっていただきながら…携わっているのは全体だと十数名います。皆それぞれ斜里町内の各所でお仕事をされている方々です。

M:お仕事も違えば年代も違う、でも写真が好き、何かやってみたい…そんな方が集まって生まれたプロジェクトなんですね。
これまでの活動の歴史も教えていただけますか?

H:知床に興味を持っていただいたゲストアーティストをお招きして、写真家の石川直樹さんと協働で作品づくりをしていただいたりしています。
以前はダンサーの方がゲストで来られて、ご自身が出演される映画を制作したりもしました。必ずしも「写真」という枠にとらわれず、「知床を新しい形で表現する」というところに着目して、様々な取り組みをしています。

M:毎年いろんなテーマがある中で、共通するのが「知床/斜里」ということなんですね。
現在はどんなことに取り組んでいるのでしょうか?

H:2021年度から始まった取り組みが今年も続いているのですが、1970年代頃がピークで普及して一般家庭でもよく使われていた8mmフィルムを使った取り組みをおこなっています。
8mmフィルムはブームが去った後使われなくなってしまって、今は目にする機会はほとんどないのですが、実はけっこう、古い家の物置の中にしまわれっぱなし…という現状が日本各地にあるそうなんです。私たちは、8mmフィルムを探し出して、それを再度編集して新しい映画を作り出す…という活動をされている映像作家の三好大輔さんという方をゲストにお迎えして、「斜里町の古い映像を使った、新しい映画」を作るという取り組みをおこなっています。

M:すでにあるものを再構築して、新たな作品を生み出すということでしょうか。ちょっとワクワクしますね。
古い映像というのは、町民の皆さんの家に眠っていたものということでしょうか?

H:そうです。今回使っているものもすべて、斜里町にお住まいの方の家の中から見つけたものです。

M:YouTubeで作品の予告動画を拝見させていただいたのですが、懐かしいような映像がたくさん出てきて、その映像を見ながら盛り上がっている方の様子が映っていてなんだか楽しそうでした。その作品を見られる機会が、近日中にあるということですね。

T:2月18日(土)と19日(日)に、斜里町公民館ゆめホール知床の文化ホールで上映会がおこなわれます。各日とも何回かずつ上映しますが、 18日(土)は監督の三好大輔さんと石川直樹さんのトークもありますので、ぜひお越しください。

M:おふたりのトークが楽しめるということで、特別な時間になりそうですね。8mmフィルムを提供された方はもちろんですが、そうでない方でも「ここの風景見たことがあるな」といった、新しい発見というか…懐かしい発見がありそうですね。

H:はい。映画はパート1とパート2の2本がありまして、それぞれの見どころがあります。
パート1では、すでに閉校になってしまっている町内の小学校の運動会の様子、現在の斜里町産業会館という建物で昔は結婚式などもおこなわれていたそうで、そのときの様子が見られます。
パート2では、斜里高校の学校祭で、学生たちが市街地でパレードをしている様子だとか、あとは昔の大変な農業の様子、漁業の様子も盛り込まれています。

M:懐かしいだけじゃなく、地域の歴史も感じることができそうですね。興味のある方、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか。この2日間で、知床トコさんのスタンプを押してもらえるんですね。

T:はい。上映作品をご覧いただいた方にはイベントスタンプを押印します。当日は関連作品などの物販があるのですが、そちらで500円以上お買いものをしていただいた方には写真ゼロ番地知床のプレミアムスタンプも押印させていただきます。

M:そのプレミアムスタンプを今お持ちいただいているのですが、とってもかわいいですね。

H:トコさんがカメラを構えているというとてもかわいらしいデザインで、写真ゼロ番地知床のロゴが入っている、世界にひとつしかないスタンプです。
私たちも当日は現場にいると思いますので、ぜひ会いに来ていただけると嬉しいです。

収録時のオフショット!


M:詳しい情報は何でチェックするのがよさそうでしょうか?

H:写真ゼロ番地知床のTwitter(現・X)、Instagram、Facebookのアカウントがそれぞれありますので、皆さんの見やすいもので見ていただけるといいかなと思います。

M:ありがとうございます。ぜひSNSでチェックして足をお運びいただけたらと思います。
最後におふたりから、知床トコさんスタンプラリーに参加している皆さんへ一言ずつメッセージをいただけますか?

H:写真ゼロ番地知床の取り組みももちろんですが、町内の多くの事業者さんが加盟しているので、いろんな体験をしながらスタンプを集めることができます。そこにしかないオリジナルスタンプもたくさんありますので、ぜひ楽しみにいらしていただけると嬉しいです。

T:以前はスタンプブックの有効期限がワンシーズンだけだったのですが、今回から期限が長くなったので、 「プレミアムスタンプだけを集める」とか、何か縛りをつけた遊び方をしていただくのも楽しいかもしれません。ご自身の遊び方を見つけていただけたらと思います。ありがとうございました!

※ここに記載されている情報は放送当時(2023年2月9日)のものとなります。
最新情報は知床トコさんスタンプラリー公式サイトをご覧下さい。