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011 わたのはら【令和訳百人一首】

【原文】

わたの原 八十島かけて こぎいでぬと

人には告げよ あまのつり舟

(参議篁)


【個人的解釈】

大海原を多くの島々目指して船出したと

京にいる人へ告げてください。

漁師の釣り船よ。


【感想】

出たよ、男の強がり!

流罪で隠岐へ行くときに詠んだ首で、

流罪のことを知らない人にとっては、

意気揚々と冒険の海へ出かけていく、みたいな内容だけど

実情を知っている人にだけ、本当の不安が伝わる。

流罪って、現代で言う何だろうね。

刑務所?うーん、なんか現実味がないな…。

なんかやらかしちゃって、地方や海外に転勤として飛ばされるやつ?

やらかしてなくても、突然の転勤は怖いよ。昇格転勤もこわいよ。

昔バイトしてた雑貨屋は店長がほぼ1年単位で変わるお店で

4年働いて5人くらい店長変わったな。

(たまたま私のいた店舗がモデル店のようなお店で、本当に任せたいお店の前段階として経験積ませるために、の目的が強かったみたい。)

でも皆仲良くて、1年しかないのに、その人の色が出るお店になっていくんだよな。

誰が店長でも楽しかったな。とっても。

1年といえど、自分の色に染めた場所から離れるって、どんな気持ちなんだろう。

皆笑顔で去って行ったけど、次の場所への不安もあったのかな。

今度お店寄ってみようかな。


【令和に言い換え】

新しい環境を楽しんでくるよ!

と今は皆の前で言わせてね。


【備忘録】

・わたの原:大きな広い海。

・八十島:多くの島々。

・あまのつり舟:漁師の乗った釣りの船。

※釣り船を擬人化して呼びかけている、という設定


【自己評価】

★★☆☆☆

自分語りが多くなってしまいましたな。

何かを擬人化させようかと思ったけど、なんだかストレートに言い換えたくなりました。

あの首を聞いて、実情を知っている人は、不安を察知して心配したと思うの。

その特定の人にだけ伝わる心配、って部分を表現したくてこの言い換えになりました。

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