MBAホルダーが、MBAを取得して良かったこと・いまいちだったことを振り返る

MBAを考えたきっかけ

みなさんの中でも、「将来は経営者として裁量と責任のある大きな仕事をしたい」という思いや、「起業したい」という夢を持っている方はいると思います。

そうでなくても、漠然と「経営者の目線で仕事をする」ことや、「経営ポジションに携わってダイナミックに会社を動かす」という働き方に憧れを持っている方も少なくないでしょう。

こうした経営ポジションになりたいという方が、その入口として気にするものに「MBA」があります。

MBAとは”Master of Business Adminwistration”の略語。日本語訳すると「経営管理修士」という学位に当たり、海外のビジネス業界においては、これを有してることで一定のステータスが与えられます。

最近は日本でもこのMBAの取得が浸透してきており、MBAホルダーが実際にさまざまな業界において企業の重役ポジションで活躍しているシーンも目立っています。

私自身も3年前、このMBAホルダーというタイトルに憧れ、「MBAを取得するとキャリアの可能性が大いに広がるのではないか」、「MBAを取得することでビジネスパーソンとしての能力と知見が飛躍的に向上し、成長スピードを上げることが出来るのではないか」という期待から、MBAの門戸を開くことにしました。

ビジネス・ブレークスルー (BBT) 大学大学院に入学

入ったのは、世界最高峰のコンサルティングファームとして知られる「マッキンゼー・アンド・カンパニー」の日本支社長を努め、日本屈指のコンサルタントとして名高い大前研一氏の率いる「ビジネス・ブレークスルー大学大学院」。

講義の視聴や他学生とのディスカッションが全てオンライン上で行われ、分析力や思考能力が飛躍的に向上させられるという、世界初の完全オンライン型ビジネススクールです。

経営を体系的に学べるという期待から入学し、2年の期間で無事に修了、MBAのタイトルを取得することができました。

実際にサラリーマンとして現業をこなしながらの学びは、時間的にも体力的にもかなりの負担で、モチベーション維持もなかなかの苦難でしたが、修了後の自分の成長を夢見て、何とか終えることが出来ました。

在学中を振り返って

そうしてMBAを取得してから約2年。一体自分がどこまで変わって、どれくらい成長できたのだろうか。こう振り返ることも増えてきた今、改めて自分がMBAを取得したことで変わったことや良かった事、逆に、後悔していることなどをまとめておきたいと思います。

MBAの取得を考えているビジネスパーソンの方や、将来起業する上でMBAの必要性に悩んでいる方などに、私の経験をぜひ共有し、少しでもキャリア育成に役立てていただきたい。そんな思いです。

MBAを取得して身に付いたこと3選

まずは、僕がMBAを通して、実際に身に付いて役に立っているなと思っていることを書こうと思います。これがなければ、わざわざ高い学費を払ってMBAを取得した意味がなくなるので、無理やりにでもひねり出して書きます。

1. 自分なりの戦略的思考のフレームワークができた

まず、「戦略的思考」がどんなものであるかを理解し、現場の問題解決に使えるようになりました。

「MBA」、「問題解決」と聞くと、外資系コンサルが良く用いるような「フレームワーク」を想像されるかたがいるかもしれませんが、あれです。

「3C」とか「バリューチェーン」とか、「7S」とかの有名なフレームワークから始まり、「XXマトリックス」や「XXアプローチ」など、どこかの学者がカッコつけて作ったようなニッチなものまで登場します。

「そんなフレームワークなんて、現場では使えない」ということを言う方もいますが、それは大きな間違いであると考えています。確かに経営の現場でフレームワークだけを使って解決できる問題など存在しません。しかし、フレームワークを上手に用いることで、現状整理と論点抽出に大いに役立ちます。

学んだフレームワークをアレンジしながら、自分なりの思考の型を作り上げることで、どのような問題に対しても、落ち着いて論点整理と、解決策の提案を行うことができるようになります。道具は使いようです。

2. 経営に関する知識の引き出しが増えた

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