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歴史から学ぶ・・世界大恐慌

白柳 孝 つれづれ日記 Vol.53

靴磨きの少年までもが、株式投資の話をするのは危険

1920年代の米国、世界恐慌前での空前の株式投資ブームに沸いていました。株で巨万の富を築いたウォール街の投資家が、靴磨きに行ったところ、靴磨きの少年が株式投資の話をした。「こんな少年までもが株の話をするのは、異常だ。」と危険を感じ、持ち株を全て売却した。
その直後の1929年10月24日、株式市場は大暴落。世界恐慌が発生した。

「普段、株式投資に関心のない人たちや、大衆までもが株の話を始めたり相場に熱を上げるようになると、株価の天井(=最高値)は近い」ということはよく言われることです。

暴落は仕組まれていた、言い訳にこの話を流布した。

靴磨きの少年の話は有名で、投資関係者の中では多く語り継がれています。しかしこの話は言い訳として作られた戯言です。
株式の大暴落、世界大恐慌は緻密に計算された国際金融グループの、世界支配計画だったのです。

米国FRB(中央銀行制度)の創設、金利引き下げから融資枠の拡大によるバブル創成、マスコミによる株式投資の煽り、風船がパンパンに膨れあがったときに突然の貸出金利の引き上げ、計画者の株式の大量の売り浴びせ・・・これら一連の計画が緻密に計算され実行に移されたのが、世界大恐慌だったのです。

詳細は次の「民間が所有する中央銀行」という本に書かれています。   これを読んで日本のバブル崩壊の過程を研究し、現在の状況を見渡せばほぼ同じ様な状況になっていることが分かります。

世界経済を一気に崩壊させ、国家財政を危機におとしめる緊急経済対策

新型コロナウイルスの恐怖を煽り、移動禁止ロックダウン等の経済破壊をし、その対策としての莫大な予算をつぎ込む各種経済対策。
まさにマッチポンプですね。しかし一般大衆は感染に恐れおののき、政府の特別定額給付金やGOTO補助金に群がる。企業も各種補助金等の経済対策を期待し、それら補助金が終了したときの悲劇には目を向けない。    これを書きながら、本当の事を書き過ぎてチョット心配と思いながら、書かずにいられない思いです。これから先の未来に目を向けて下さい。

各種給付金、経済対策予算は? 財政は大丈夫?

菅義偉首相は追加経済対策と今年度第3次補正予算案を編成する方針を固めた。11月上旬にも政府内に指示する。新型コロナウイルス感染症の影響で冷え込む経済や家計の支援に万全を期すためだ。与党からは「10兆円規模」の予算額を求める声が出ている。

 政府・与党幹部が明らかにした。4月成立の1次補正は約26兆円、6月成立の2次補正は約32兆円で、3回連続で10兆円台の大型補正となる可能性がある。

コロナの3回の補正予算合計は真水換算で68兆円、予算としては当初予算と合わせた年間予算総額は過去最大の160兆円超に達する見通しです。

今年度一般会計予算は102兆円でした。新型コロナ対策で何と約1.6倍の予算を組んで大丈夫なのか、しかしこの予算を組まないと国民経済が破綻する。今まで財政破綻と言って消費税を上げ、緊縮財政を取ってきた。
今回の莫大な支出で借金を重ねるとどうなるかは、恐ろしいことになる?


私が3月に書いた会員向けレポート、世界大恐慌。

今の状況が普通では無い、絶対に何かが起きると思わなければ、心配にならない。心配しないと本当の情報を集められない。本当の情報が無いと対策が出来ない。まずはコロナは収束して元の世界に戻るという幻想は捨てて下さい。もう戻らないし、これからもっと危機になると認識して準備して下さい。

世界恐慌BBレポート


世界大恐慌の歴史を振り返って見よう。

下記に経済ジャーナリストの岩崎 博充の詳細のレポートがあります。   少し長いですが、大変分かりやすく書かれています。是非ご覧下さい。

現実に、アメリカ金融大手のゴールドマン・サックスは、2020年4~6月期のアメリカのGDP成長率の見通しを、従来のマイナス5%からマイナス24%へと下方修正した。四半期単位のマイナス24%は過去最大だと報道されている。また、セントルイス地区連銀のブラード総裁は、GDPが4~6月期にマイナス50%、失業率も30%に達すると発言している。
もう「不況になる」「ならない」の問題ではない。
<賃金>平均賃金は3割超の減少に
恐慌では賃金の落ち込みも深刻になる。大恐慌時代のアメリカの「週平均賃金」の落ち込みは大きく、1923~1925年を100とした「週賃金」は次のように落ちていく(前述『世界大恐慌――1929年に何がおこったか』より、( )内は生計費の平均値)。
・1929年……104.2(99.5)
・1930年……96.8(96.9)
・1931年……86.8(88.2)
・1932年……70.4(79.2)
・1933年……68.3(75.0)
・1934年……75.3(77.7)
・国民総生産……ピーク時から半減(1929年:100⇒1933年:53.6)
・生産指数……ピーク時の半減(1929年:100⇒1932年:54)
・卸売物価指数……3割の下落(1929年:100⇒1933年:69.2)
・失業者数……最大1283万人(1933年)
・失業率……最大24.9%(1933年)
・金融機関……銀行倒産件数6000行
・株価……ピーク時から89.2%の下落
『大恐慌』(ベルナール・ガジエ著、白水社)によると、1929年と1933年の4年間の卸売物価を見てみると、わずか4年で物価は4割も下落している。下記のカッコ内は、1929年から32年までの消費者物価指数。
・アメリカ……マイナス42%(マイナス18.6%)
・フランス……マイナス38%(マイナス29%、1929~33年)
・イタリア……マイナス37%(マイナス21%)
・ドイツ……マイナス34%(マイナス21%)
・イギリス……マイナス32%(マイナス14%)


「備えよ常に」・・・台風でも備えている、こんどは激震なのだ。

台風は1週間程度から予測出来、風が強くなったと実感も出来る。    しかし世界恐慌は実際に感じるまではまだ時間が掛かる。だから備えるまでの行動が出来ない。みんなが感じるときは台風の時でもあっという間にスーパーマーケットから食料が消滅している。
歴史的にも恐慌だったと分かったのは2年後だと言われている。会社が倒産したり、失業してからでは遅いのです。見えないうちに対策をして、心落ち着いて生活することがよいのです。

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税理士 白柳孝


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