私、死ぬか生きるか

何から書けば良いのか分からない。

ただずっと、凄まじい焦燥感に駆られて言葉が詰まっていた。私の中身をぽつりぽつりと、思考力の止まった頭に浮かんだ事から順に話していた。さぞ支離滅裂な発言だっただろう。


最近話していない好きな人と、今日やっと話をした。昨日約束した。本当は4日ほど前から「話そう話そう」言われてはいたのだが、何だかんだ理由を付けられて今日まで伸びた。
「私なんかが付き合ってしまっていること」「公衆の面前で出来る話じゃないこと」を考慮し、保健室内の一室を借りた。

新学期始まって以来初めての会話。全く、楽しみなんかじゃ無かった。

「何で話したいって言ったかって言うと」

彼のセリフはだいたいこれから始まる。通話の時も「何で通話したかって言うと…」って。テンプレかよって思って何だか少しだけ面白い。


「自殺なんてしないで」

彼の言いたいことはこれだった。まぁ分かってた。

というのも、先日私は「限界だから死ぬ」という宣言をしてしまったのだ。あまりの辛さに耐えきれなくて、死ぬ事しか頭になくて、「今月中に死ぬ」と言ってしまった。

誰にも言わずに死にたかったのに、口が滑った。

自殺と聞いて「はいどうぞ」なんて誰も言わない、少なくとも私の周りでは。だから止めに入られるのは想定内。
だからと言って私の死にたい欲が無くなる訳じゃない、というのは彼も理解していた。こういう人間だから。

気に触る言葉もあった。逆に、私が酷いこと言ってる気がしてならなかった。

過呼吸起こして背中に添えてくれた手が凄く暖かかった。息の仕方が分からなくなって頭痛がして、顔近くに寄せて体調聞いてくれて、「あれ、こんなだったっけ」なんて脳の何処かで感じて。
目眩と離人感で倒れそうになった時に支えてくれて、帰路も久々に一緒に歩いてくれた。

なんで、私普通じゃないのに、助けてくれるんだろう。
会話の途中の「友達として」が心に残ってるけど。


でも、死にたくて死にたくて堪らない。
圧力も、無視も、投薬も、戦意も、略奪も、癇癪も、嗚咽も、早鐘も、亢進も、自棄も、狂恋も、全部全部無くなるんだ。死にたい。

「これから」を言われるとどうにも悲しい思いにしかならない。治るか治らないかとかじゃなくて、治さないといけないよって言われているような気がして。
治らないもん、すぐには。


彼と話した時に、「何かない?」と聞かれた。
「何も…」と答えた気がする。パニックで何も考えられなかったから。

ただ、言っておけばよかったかもしれないわがままは何個かある。もしかしたら、死なずに済むかもしれなかったわがまま。

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