分けることは不可能ではないのか②
私はいわば数々の神秘体験をしていたものの、自称「霊能者」が出てくるテレビ番組はニセモノだと思っていた。なぜなら、その霊能者たちは「あそこにぼんやりと少女の霊が浮かんでいます」などと言うからだ。私の体験では、ぼんやりと見える「霊」などというものは一つもなかった。見えるときは、あとで絵に描けるほどに鮮明に見えていたからである。また、はっきり見えているからこそ、それが通常のものではないということにそのときは気づかなかった。あとになってようやく、自分が見たもの、自分に起きたことは、