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1人飲みデビュー日記

何度か助走をつけるも失敗に終わっていたが、
今年の誕生日は金曜日。
挑戦するに実にふさわしい日だった。

お店は決めてある。

理由はメニューに魅了。
しかし、何よりも決め手はこれ。
中央にキッチンがあり、 
調理風景や収納の全貌が見えるのだ。
これはリスペクトしかない。

いざ、お店に向かうも緊張する。途中何度か、
いつものインドカレーに変更しようか悩んだ。

その度に、私の30代はカレーばかり。
カレーしか食べてないんだ。と、踏み止まり、
新たなステージに行かなくてはと、頭を振る。

お店の場所はアバウトに把握していたなか、
スムーズにメンタさん発見。

到着するも店内を見ながら素通りしてしまう。
やっぱり緊張して入れない…。またダメかな。
でも、あまり人がいない様子…
これは、とうとう行けてしまうのでは! 
と、Uターン。
常連さんで賑わっていたら行きづらいかなと思っていたのでラッキーチャンス!
お客さん同士の触れ合いは期待出来ないが、
初日には相応しい。

晴れて入店。
お一人様の極意、
1人ですと指を立て入店の了承を得る。
入ってしまった、お洒落空間。 

まずビールだ。
シャンパンやワインがたくさんあるけれど冒険出来ず、自身はビール一択。
カールスバーグ樽生は軽く爽やか。
750mlとたっぷり。
苦いのが好きだけれど、これは美味しい。
食事と合う。

メニューは下調べで、  
プルーンのサラダを狙っていたがメニュー表に見当たらず…。
斬新さを選択基準とし迷いに迷った結果、
スイカとトマトのガスパチョに。

恥ずかしながらガスパチョが何かは分からず、
恐らく和え物だろうと待っていたら液状で驚いた。
冷製スープだ。美味しい。

次に、これも狙っていた
ラム肉のスパイスミートボールトマト煮。
目の前で作ってくれる感動を味わう。
調理風景をじっと見るのは悪いかなと思い視界で見る。
自家製パン追加。オリーブ油に浸して食べた。 

死角には、他のお客さんが2組いた。
私はカウンター席、奥に座る。
なんとこの席、メイン調理の真前になっており、常に店主さんがいたのだ。

奥から詰めて座らなければとこの席にしたが、
1人飲みデビューとしては緊張が増すポジションであった。
お店の方々、素敵な女性でとても良かった。
笑顔が嬉しい。

食べ終わると、 
お酒を飲みながら自由気ままに過ごすことなど出来るわけもなく、そそくさとお会計。
本も持参したけれど、そんな優雅には過ごせない。本はとっておき、村上春樹の新刊だ。

寄り道は、なんとブックオフ。
誕生日にブックオフに行った事、死ぬ前に許せる行動かな?と自問自答する。

次はクラフトビール。いざ。

誕生日前夜の空↓

コロナ禍的、1人誕生日会。

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