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年末のこと。
チケット代金3500円の9階席。
見下ろすと、座っていても脚がすくむ。
突然頭がおかしくなって、ここから飛び降りてしまわないだろうか…。
そんな気持ちが湧き起こる、飛び降りるには絶好といえる座席だ。(これは、ちょっとした自制のきく妄想なのだが。)
はたまた、
いつかは気兼ねなく舞台に近い席(万単位)を選べるようになりたい、
など、そんなことを考える。
隣には見知らぬ男性。
男性とは、互いに他者を干渉しない感を放しつつ、ただ舞台を見つめ合っている。
もう去年のことになるが、
今回の年末の第九も、とてもよかった。
一昨日、
そうだ、私は第九を聴きたかったんだ、と、
突然思い立ちチケットをとる。
年末になるとよく耳にするあの曲。
オーケストラの演奏は特別な気分を与えてくれる。
安価なチケットのものにも平等に。
1番はここ、
オーケストラに合唱がつくその瞬間、
迫力に圧倒。
一瞬にしてその空間に飲まれてしまう。
そして、
なんだか分からないが、心が揺さぶられ号泣。
はたから見たら、知り合いの晴れ舞台に感極まっているのだろう、いや、それにしては
ちょっと…と、何かを連想させるくらい、
ぼろぼろ溢れる涙。怖っ。
一昨日に初めて第九を聴いてから、
通勤やランニング中に第九を聴いていたので、
今回は展開が分かる程度に成長した、
にわかの第九ファンだ。
言わずもがなだが、第九とは、
ベートーベン交響曲第9番〈合唱付き〉のこと。
今年もまた、聴けるかな。
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