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岡本和真 【新時代の象徴たる最先端スラッガー】

岡本和真という選手の名を聞いて、皆さんはどんなことを思い浮かべるだろうか。
例えば名誉ある巨人の4番であるとか、史上最年少で3割30本100打点を達成したとか、2年連続30HRとか、太ももが半端ないとか…
恐らく大半の人がその逞しい体格と、輝かしい打撃成績に目を向けていることだろう。
勿論これらの実績は見事なものであるし、今季はオープン戦でも良い調整ができているようでその実力は疑いようがない。
しかし彼の魅力は打撃しかないのか?と僕は思うわけです。
ここまで前置きなげーよと思ってる人もいることでしょう。僕が何を言いたいのかと。

「岡本和真にはまだ広く知られていない魅力がある」

実は彼は(僕の中では)ある稀少な性質を持った選手であり、その彼の与える印象からは想像もつかないほど最先端をいくプレイヤーであるということをこのnoteを読んで知っていただきたい。

岡本和真が持つ選手としての性質

では早速岡本和真が持っているその性質についての話に入るが、ここでのキーワードは『ポリバレントプレイヤー』だ。
僕のnoteを見てくれている人ならある程度知っているかもしれないが、要はユーティリティプレイヤーの下位互換のようなもので、ユーティリティプレイヤーが複数のポジションを守れるのに対して、ポリバレントプレイヤーは複数のポジションをこなせる選手のことを指す。
気になる人は下のリンクからポリバレントプレイヤーについてのnoteに行けるので是非読んでみて下さい。

さて、では岡本とポリバレントプレイヤーにはどんな関係があるのか。
単純明快、岡本自体がポリバレントプレイヤーなのである。
岡本が複数ポジションをこなせる選手?となるかもしれないが、去年岡本はファーストで116試合、サードで65試合、レフトで21試合に出場している。
いやちょっと待ってくれと、これらの試合数を足したら余裕でシーズン143試合超えてしまうではないかと。
いやいや、これは暗に彼が試合途中での守備位置の交代が多かったということを示しており、例えばサードで先発出場して、阿部が下がったらファーストへ。逆にファーストで先発出場して、阿部が代打から守備に入ったらサードやレフトに回ったりと3つのポジションで上手く使い回されていたのだ。


岡本という選手が持つ稀少な性質、それは打者として強大な力を有していながら、野手としての戦略上の使いやすさにある。

DHが無いことで生まれる新たな性質

これまでにも、いわゆる『大砲・主砲』と呼ばれていた選手は沢山いるし、内外野複数守れる選手も沢山いるじゃんなんて思うかもしれないが、ここで重要なのはそれぞれの性質が独立しているのではなく、1人の選手がこの2つの性質をどちらも持ち合わせていることである。

『大砲・主砲』などと言われる選手たちはその恵まれた体格から段違いの飛距離を生み出す一方、その身体の重さ故守備に難を抱えている場合が多く、ほぼ総じて『一塁専』、『三塁専』、『外野専(レフト専)』、『DH専』と呼ばれるように1つのポジションに固定されることがほとんどであったが、近年、主にセ・リーグにおいて、ある変化が見られるように思える。
下の表は2019年各球団で最も4番に座った選手とその選手が出場したポジションだ(途中出場、途中変更を含める。尚、代打出場のみは含めない)

この表を見ると、セ・リーグとパ・リーグで4番に少々違う傾向が表れているのがわかる。
まずパ・リーグから見ていくと、こちらは見事に全員が1つのポジション+DHのみの出場となっている。
対してセ・リーグを見てみると、岡本、筒香、大山の3選手が本職以外のポジションでも出場しており、ここに新たなトレンドの到来を感じる

いわば『ポリバレントスラッガー』とでも言うべき彼らは、パ・リーグにのみ許されたDH制を、自らの流動性によって再現しているともある意味では言える

特に3ポジションで回された岡本はその意味合いが大きく、2019年は主にファーストを守っていた岡本だが、チームの状態が落ちてきて、阿部がスタメンに名を連ねるようになればサードを、サードに守備固めが入ればレフトを守ることにより、最後まで試合に出続け、最低減の攻撃力を保障してくれるのだ。
これが守備につくことがないため、最後まで出場することの多いDH制と似通っていることが、前述の『自らの流動性によるDHの再現』であり、岡本が示した新たなトレンドの予感でもあり、彼を最先端スラッガーと僕が呼ぶ理由でもある。

『ユーティリティ』と『オプション』

外崎修汰という選手がいる。
投手捕手を除くほぼ全てのポジションで平均かそれ以上の守備指標を記録し、打撃もトリプルスリーが実現可能なレベルという埼玉西武ライオンズのスーパーユーティリティ。
そんな彼もポリバレントスラッガーではないか?という疑問がもしかしたら出てくるかもしれない。
僕の考え方ではあるが、外崎と岡本らの違いは、『打てるユーティリティ』であるか、あくまで『オプションを擁した選手』であると考える。
簡単に言えば、前者はどのポジションも高いレベルで守れるため空いたポジションを埋める要員として自由に動かしても構わないが、後者は基本的に守備でマイナスを生むことが多いため、自由に制約無くポジションを動かすことは好ましいことではなく、やむを得ずポジションを動かすもの、という認識であり、『オプション』という考え方に繋がる。

『オプション』とは、要はその選手の付加価値であり、「無くても良いがあれば便利なもの」という考えであって、岡本で考えれば、2019年の彼のサードとレフトをファーストとは別に守れるということは正にチームにとって便利なオプションであったわけだ。

まとめ

今回のnoteでのポイントは2点ある。

1 DH制の無いセ・リーグで『擬似DH』を行う岡本和真。

2  『 ポリバレントスラッガー』とは『複数の守備オプションを有した強打者』を指し、守備力は問わないため、動かしすぎることはあまり好まれない。

最後の方は肩の凝りと戦いながら書いてたので、おかしな表現があったかもしれませんが御容赦下さい。

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