受診するべきか相談したい方、感染不安の相談先一覧 〜行政編〜

こんにちは。私は医療者ではないので、元々は患者寄りの立場です。それから医療者を支える仕事をするようになり、医療供給体制に関して理解してきた経験から、新型コロナへの患者側の対応として、お役に立てる情報発信をできたらいいなと思って記事を書いています。

昨日くらいから、安易な受診を控えるように、という記事が増えましたね。

新型コロナ 医師が訴える「すぐに病院へ」は絶対にやめてほしい理由
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200222-00036260-bunshun-soci

全くその通りだと思いますが、「控えろ」だけだと患者さんの不安解消されないと思うのです。そうすると相談窓口が、必要になります。


◆厚労省の電話相談窓口が2時間かけても、繋がらない問題 

以下、毎日新聞の2020年2月19日の記事から抜粋です。https://mainichi.jp/articles/20200219/k00/00m/040/210000c?mode=print

主な相談内容は、現在の自分自身の症状に対する不安▽政府への意見▽渡航の相談▽感染の予防や対処の方法――などという。厚労省は17日から電話回線を180回線に増やして対応しているが、「2時間かけてもつながらない」などと不満の声も出ている。


 ・・やっぱり。こういう時の相談の一番って、「不安」なんですよね。結果的に、普通の風邪だったりするんだけど、不安が大きくなテレビ報道も多い状況ですし。「テレビで情報は知ってるけど、私はどうしたらいいの?」という個別相談したくなるんだと思います。例えば、私の場合は、医療者じゃないんで、自分が怪我や体調不良があった時は、周りにいる友達の医療者とかに気軽に聞けるんですね。でも医療業界にいない人は医療者の友達が多いわけじゃないと思うんで、やっぱり相談先が必要です。個別に話を聞いてもらって、その上で「自宅で安静にしていてください」と言われれば、納得する方も多いんだと思うんです。

◆悩んだ時は行政のホームページで正しい情報を確認

では、患者としてはどんな行動をしたらいいか?まずできることは正しい情報収集。厚労省のHPが、科学的に見た場合の公式見解ですから、参考情報としては、これが一番安心。周りに既に感染しているという診断された人がいる方は、新型コロナウイルスに関する帰国者・接触者相談センターに連絡を!

・新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html?fbclid=IwAR2PybZKUgBFf4JfLc2nxX521sDuexUCzToH6QKyua3rO1yBmOtLlRhVhUE

◆「帰国者・接触者相談センター」に相談しよう

風邪の症状や37.5度以上の発熱が4日以上続く場合、強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある場合には、最寄りの保健所などに設置される「帰国者・接触者相談センター」にお問い合わせください。
また、高齢者、糖尿病、心不全、呼吸器疾患(慢性閉塞性肺疾患など)の基礎疾患がある方や透析を受けている方、免疫抑制剤や抗がん剤などを用いている方で、これらの状態が2日程度続く場合は、帰国者・接触者相談センターに相談してください。
「帰国者・接触者相談センター」でご相談の結果、新型コロナウイルス感染の疑いのある場合には、「帰国者・接触者外来」を設置している医療機関をご案内します。「帰国者・接触者相談センター」は、感染が疑われる方から電話での相談を受けて、必要に応じて、帰国者・接触者外来へ確実に受診していただけるよう調整します。受診を勧められた医療機関を受診し、複数の医療機関を受診することは控えてください。
なお、これらの症状が上記の期間に満たない場合には、現時点では新型コロナウイルス感染症以外の病気の方が圧倒的に多い状況であり、インフルエンザ等の心配があるときには、通常と同様に、かかりつけ医等にご相談ください。
「帰国者・接触者相談センター」はすべての都道府県で設置しています。
詳しくは以下のURLからご覧いただけます。下記のホームページをご覧いただき、お問い合わせください。
(厚労省:新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)問13)
・新型コロナウイルスに関する帰国者・接触者相談センター
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/covid19-kikokusyasessyokusya.html?fbclid=IwAR1WeLizXXwZ_VvrfJlJiFSbdbQDoaHG883ih_0368Ym-Xrcr41qSxrK9ww

◆厚労省「新型コロナウイルス感染症情報」LINE公式アカウントでも個別相談ができるよ

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ネットやLINEを使える方はこちらがいいと思います。高齢者でスマホがむずかしいという方に電話回線を譲って、スマホを使える方はこちらでいかがでしょうか?

私、先週このLINEアカウントに友達追加してみましたが、たった3万件しか友達追加されていなかった・・・。この騒動なら100万件くらい友達追加あっても良さそうなのに・・・。

厚労省の公式LINEは以下のURLからできます。
https://lin.ee/qZZIxWA

新型コロナウイルス感染症について

◆「スマホでお医者さん相談」をクリックすると、厚労省から委託を受けているLINEヘルスケアに繋がるらしい

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いますぐ相談する : 30分間、医師とその場で相談ができます。医師からのレスポンスが早いため、緊急の相談の際におすすめです。

相談を予約する : 上の「いますぐ相談する」を時間を指定して行うことができます。

あとから回答をもらう :
48時間以内であれば、1,000文字を消費するまで何度でも医師に相談をすることができます。レスポンスは医師の待機状態によって変わりますので、比較的緊急性の低い相談に向いています。

このURLに詳細が記載されています。
http://healthcare-blog.line.me/archives/5716007.html

通常は有料課金での医師へのサービスですが、今は、
期間限定で、無料で相談ができるみたいです!!!!すげ〜〜〜。



◆その他、行政サービス#8000と#7119もあるよ!

1)小児の受診相談は#8000
こちらは全国で実施されていますが、地域によって電話受付時間が違いますから、こちらのURLでチェックしてみてください。
https://www.mhlw.go.jp/topics/2006/10/tp1010-3.html
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2)救急車を呼ぶか呼ばないかの電話事前相談は#7119
高齢者の方とかで、かなり症状が辛くて救急車を呼ぶか悩むレベルの人は、119番かける前に7119番で相談できる行政サービスもありますので、ご利用ください!

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実は、#7119は全国サービスではありませんので以下の地図でご確認ください。

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詳細情報はこちらです。
https://www.fdma.go.jp/mission/enrichment/appropriate/appropriate008.html


◆受診に関する事前相談はあなたと地域を守ります

このような医療機関への受診前の相談(超初期トリアージ)は、インフルエンザとかコロナとか流行する時期に大変意義のあることだと思っています。

前述の医師の記事等でも指摘されていたように、本当に医療機関に患者さんが殺到してしまったら、感染症室も満員等で、感染症疑いの人を、適切な場所で、お待ちいただくこともできなくなってしまうこともあると思うんです。当然、医療機関ですから、私が以前やっていた外来受付のような非医療者であっても、その辺は患者さんに適切なご案内ができるように院内ルールが決まっていますが、物理的にキャパオーバーということだってありえます。

なので、今のような環境下において、受診すべき適切なタイミングを医師に事前に相談することは、不要な院内感染防止のために、ご本人にとっても、医療機関や地域医療にとっても、とても良いことなのです。


以上です。
日本は恵まれた国で、国民が知らないだけで、このような医療の受診に関するサポート体制ってけっこう整えられているんです。既にあるものに感謝して、上手に利用していきたいです。

限られた医療資源ですから、患者側も是非医療のかかり方について、協力できることは協力していきましょう!

今日はここまで。他にも医師に相談できる民間サービスがいくつかあったと思うので、また改めて、まとめたいと思います!ではみなさん、よい週末を!

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