2019.01.11 i-D:perfume are still japan's most experimental girl group_日本語訳

掲載元:i-D

MUSIC
By Ilana Kaplan
Jan 11 2019, 8:15pm

※掲載元へは下記のリンクからどうぞ↓↓↓

perfume are still japan's most experimental girl group

Ahead of their Coachella performance, the J-Pop group tell i-D about their new album 'Future Pop' and why they've never embraced kawaii.

Perfumeはまだまだ日本で最も斬新なガールズグループ

コーチェラへの出演を前に、J-POPグループ・Perfumeがi-Dに最新アルバム”Future Pop”のこと、そして「kawaii」路線を選ばなかった理由を教えてくれた。

約20年、Perfumeは日本国外で最も成功しているアーティストだろう。2000年に結成され、山あり谷ありの道のりを進んできたが、彼女たちは「super kawaii」路線とは距離を保ち続けた。そのかわりに、あ〜ちゃん、かしゆか、のっちの3人は、そのスタイル(アパレルラインを展開している)とテクノロジーを打ち出したショーでエッジーな方へ向かった。そして8月に発売された最新アルバム”Future Pop”では、J-POPでいうところの「ガールズグループ」の限界線を広げている。グライムスとゼッドとチャーチズの子供がいたら、もしもの話だけど、こうなったんじゃないかというくらいに。

さて、コーチェラにも出演するわけだが、3月からは2年ぶりのワールドツアーがやって来る。このツアーはテクノロジーと身体性、そして観客とパフォーマーの関係性にフィーチャーしたものになるだろう。ツアーに先立って、PerfumeにどうやってJ-POPの意味をエッジーな音楽で更新しているか、どのようにファンベースを広げているのか、そして彼女たちのショーのテクノロジーの革新について話を聞いた。

Perfumeは、どのようにJ-POPシーンを変えてきたのでしょう?

かしゆか:私たちのダンスのシンクロ性で皆さんに楽しんでいただいていると思っています。シンクロしたダンスで自分たちの個性も表せていると思いますし、それが私たちのパフォーマンスの楽しい部分だと思うので。そこに注目していただいてると感じています。

あ〜ちゃん:大人数でしか見せられないダンスの王道のようなことがあると思うんですが、私たちはたった3人なので。限られた人数のメンバーで、たくさんのバリエーションと表現をお見せしています。ダンスとパフォーマンスに、その可能性を感じていただけていると思います。

アメリカで広く認知されることが目標ですか?

かしゆか:そうですね、それも一つの私たちの目標です。でも、アメリカだけではなくてもっと世界中の皆さんにJ-POP、そしてPerfumeを、そして私たちのパフォーマンスがどれだけ面白いかを知っていただきたいですね。

アメリカでファンベースを広げるにあたって、どんなことが課題でしたか?

のっち:日本やJ-POPに興味があるアメリカの方々にとって、そのカルチャーについて調べていくと私たちまでたどり着いてもらえると思います。でももっと広い範囲で、必ずしもJ-POPのファンではないけど音楽が好きな人たちに届けることは挑戦だと思っています。ここはもっと頑張りたいですね。

かしゆか:日本でのパフォーマンスを評価していただいていると感じていますが、大きな舞台装置を同じスケールで海外には運べません。全部の最新のテクノロジーや演出を海外公演に持って行けるわけではないので、そこが課題だなと思っています。

なぜ、Perfumeはkawaii路線から距離をとるのですか?

のっち:アメリカだと、日本のアイドルはみんな「kawaii」だと思われてるのかな?

かしゆか:kawaiiを日本でもしたことはないですし、そして、既存の型にはどれにも当てはまらないと思います。

あ〜ちゃん:なぜかというと私ちがどのシーンにもジャンルにもはまることができなくて、ブレイクした時にやっと、自分たち自身のジャンルというものを築けたからだと思います。有名になって私たちがやってきたことに気づいてもらえましたが、私たちは変わらずに続けてきただけでした。そうしているうちに、あるタイミングでみんながサポートしてくれるようになって。
「kawaii」でもないし、かといって「ロック」でもない。自分で曲を書いているわけでもないから、シンガーソングライターでもない。私たちは変わりませんでしたし、何かのディレクションに従ったわけではないんです。でもそれが、私たちが今、自分自身のジャンルとしてここに居られる理由だと思います。

最新のリリース”Future Pop”に、どのようにしてテクノロジーとファッションを取り入れましたか?

あ〜ちゃん:このアルバムでテクノロジーといえば「FUSION」ですね。3人が別れて、3カ国に行って、同時にライブパフォーマンスをしました。最新の5G通信を使って私たちのダンスの同期に挑戦しました。
ファッションの面では、その時のパフォーマンス衣装も面白かったです。ライブストリーミングの間、右腕は私、左腕はかしゆか、胴体と右足はのっちで、左足が私という風に、私たちの体をライブ編集で切り取って、一つに合成しました。衣装は3人それぞれが違う色で、誰の体の一部かを見ている人がわかるようになっていました。照明も衣装にマッチングするように3色使いました。衣装のデザインはとても装飾的でアシンメトリーに製作してあって、映像で切り取られて一つに合成された時により面白く見えていましたね。
最新のテクノロジーとコラボレーションするとき、これまでは技術的なところを詰めてから衣装を決めていったのですが、今は、よりパフォーマンスが面白く見えるようにテクノロジーとファッションを同時に進めています。

どんなきっかけでエレクトロポップの音楽をしようと思ったのですか?

のっち:プロデューサーと出会ったからです。ちょうどその時、マネージャーがPerfumeの音楽に合うプロデューサーを探していて、中田ヤスタカさんと出会いました。彼の音楽がエレクトロポップだったので、その時はテクノって呼んでいましたが、その方向に進み始めました。最高の出会いだったと思っています。

Perfumeが他のJ-POPアーティストの先駆けになったと感じる事を教えてください。

のっち:そうですね、アイドルがロックフェスに出演する道筋でしょうか。

あ〜ちゃん:私たちが達成してから、アイドルが日本武道館でのパフォーマンスを目指すようになったと思っています。今ではアイドルの既定路線のようになっていますが、当時は誰も武道館を目指していませんでした。私たちのその時のマネージャーが、ロック畑出身だったので、「ミュージシャンは全てをライブパフォーマンスに懸けなければいけない、そしてアーティストの価値はどれだけのお客様がライブに来てくださるかで決まる」と教えてくれました。私は、こういった部分で若いアイドルの子達をインスパイア出来たと思います。

”Future Pop”に込められたテーマを教えてください。

あ〜ちゃん:アルバムの曲は全て新しく作られたものですが、聞いてみると少し懐かしく聞こえると思います。このアルバムは、昔を思い出させてくれるような音やメロディに溢れています。「Future」という言葉を聞くと遥か遠くの時間のことを連想すると思いますが、中田さんは「自分たちが世に出してきた音楽が、今やっと”Future Pop”というジャンルになった」と言っていました。中田さんは私たちを信頼してきて、そしてここまで導いてくださいましたが、本当のテーマというのは中田さんだけが知っているんだと思います。

のっち:日本のメインストリームでは”Future Pop”のような音楽はまだそんなにリリースされていないので、中田さんは「Perfumeがチャレンジすることで、このジャンルの音楽をもっと日本に広めて欲しいと願ってこのアルバムを作った」と言ってくださいました。

このアルバムのリリース時に刺激を受けていたアーティストはいますか?

かしゆか:このリリースに際して、というわけではありませんが、トロイ・シヴァンはよく聴いていました。

あ〜ちゃん:私はトム・ミッシュ。

のっち:ペンタトニックスがPerfumeの曲をカバーして、日本のコンサートで歌ってくださいました。とても刺激をもらいましたし、それ以来すっかりファンになりました。

【docomo×Perfume】 FUTURE-EXPERIMENT VOL.01 距離をなくせ。

訳者注: とはいえ、kawaii時もある。ね、みなさんそう思っているでしょう?(笑)かわいいなあ!


#翻訳 #日本語訳 #音楽 #ダンス #jpop #future_pop #dance_music #perfume #prfm