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【考察】トッテナムのアストン・ヴィラ戦控え&招集外メンバーの現状

※この記事は個人の考察であり、ほぼ妄想の垂れ流しです。3/24日。

エミレーツでのノースロンドン・ダービーに負け、ELではディナモ・ザグレブにアムステルダムの奇跡のような大逆転劇を許し敗退してしまったトッテナム。クロアチアでの悲劇の後、主将ロリスは「試合にスタメンで出れてない時100%を出さない選手がいる」と選手達を批判した。来季のCL出場権獲得への道がリーグでのトップ4入りに限られたことから、控えメンバー中心で臨んだザグレブ戦のメンバーの中から誰がアストン・ヴィラ戦で招集メンバー入りするのかが、犯人捜しの面でも、モウリーニョ監督が誰を信頼しているのかを探る面でも注目された。

注目の招集メンバー

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【欠場】DFアルデルヴァイレルト&DFオーリエ(病欠)、MFラメラ(出場停止)、FWソン・フンミン(負傷)

注目するべきは、CB三番手のはずがCB四番手のロドンにスタメンの座を渡したDFダイアー、右サイドバック二人の不在、16歳のMFディヴァインのベンチ入りで弾かれたMFウィンクス、そしてリーグのローテーションに入っていたはずなのにベンチスタートとなったFWベイルだろう。

選手個人の考察

ダイアー

ダイアーはモウリーニョのお気に入りで、今季は低調なパフォーマンスで批判されていたにも関わらず使われ続けていた。しかし、3月以降はスタメンの座から落とされ、ザグレブ戦でも格下の選手相手に競り負けるほどのパフォーマンスであったことからも、モウリーニョからの信頼を失くしたのは明白。DFアルデルヴァイレルトが病欠していなければ招集外だったはずだ。またDFダイアーは、2月末に「僕はシーズンの大半で自分のレベルに満足している」とある意味衝撃的な発言をしており、それに対してモウリーニョが怒った可能性もあるだろう。いずれにせよ、チーム内のイングランド人の中心的存在であった彼が序列を下げれば、少なからずドレッシングルームで不満を漏らしたりとチームに悪影響をもたらすかもしれない。

ウィンクス

MFウィンクスはMFシソコとボランチを組み、ザグレブ戦でスタメン出場していた。途中交代されたもののパフォーマンスは悪くなく、むしろ相方のMFシソコの方がよりファンから批判されており、このヴィラ戦ではMFシソコが外れると誰もが予想していた。しかし蓋を開けてみれば逆で、ユースの16歳MFディヴァインがベンチ入りしたことからも、MFウィンクスが狙い撃ちでベンチ外にされたことは否定できない。MFシソコに関しては、アマゾンドキュメンタリーのAll or Nothingでアシスタントコーチのサクラメントが「チームの中心的存在」と評したことから、アーセナル戦とザグレブ戦の敗戦によって解任の危機に晒されたモウリーニョがチームを味方につける為に招集された可能性が高い。一方のMFウィンクスは去年からリーグでの出場機会の少なさにメディアで不満を隠しておらず、また本人が強く望むEURO2021前のほぼ最後となる3月の代表合宿に選ばれなっかたことから、チームの不満分子と化していたと思われる。冬の移籍市場ではスペインのバレンシア移籍の噂も流れていたが、モウリーニョはヴィラ戦後のインタビューで

”私利私欲がはびこり、個人の利益がはびこり、代理人がはびこり、代理人と報道関係者のつながりってはびこっているんだよ”(https://spurs.sc/archives/jose-mourinho-calls-for-tottenham-backing-accuses-selfish-agents-b925433)

と語っていることから、移籍関連でチームを輪を乱すようなことをし、ヴィラ戦で招集外となったと可能性がある。

ベイル

アーセナル戦後モウリーニョは、ハイプレスを指示していたにもかかわらず数名の選手が従わなかったとメディアに語っていた。57分と早い時間帯に途中交代を命じられたFWベイルがその”数名の選手”のうちの一人であるのは確実で、モウリーニョが戦術上の理由でヴィラ戦のスタメンから外した可能性が高い。しかし、現在31歳のFWベイルはレアル・マドリーからのローン移籍で加入しており、レアルとは2022年まで契約が残っているもののジダン監督がいる以上レアルでのプレーが望めないことを考えれば、今からトッテナムへの完全移籍に向けて動いているのかもしれないし、それを嫌ってのスタメン外しの可能性を否定できない。ウェールズ代表でのインタビューでFWベイルは「僕はEURO2020を見据えて試合に出たかったからトッテナムに来た。レアルとの契約が残っているので来季は戻る計画だ。」と語っているが、真実は彼と彼の代理人のみが知るといったところ。ヴィラ戦では久々にMFベルフワインもベンチ入りしたが、途中交代で使われたのはここ一ヶ月で結果を出し続けたFWベイルではなく、今季ここまで公式戦ノーゴールのMFベルフワインだった。この交代はFWベイルにピッチ外で問題があることを匂わせるものとなったと言えるだろう。

右サイドバックのDFドハティとDFオーリエ

DFオーリエが先月負傷して以降、右サイドバックの序列はドハティ、オーリエ、タンガンガの順だった。このヴィラ戦でDFオーリエは病欠したにもかかわらず、ドハティはスタメンの座を三番手のDFタンガンガに渡しベンチ入りすらしなかった。この意味は大きく、彼がモウリーニョから事実上戦力外通告を突きつけられたといっても過言ではない。一方DFオーリエは病欠とだけ公式からアナウンスされたが、本当にそうなのかは疑わしい。彼は二月に負傷して以降、控え組のローテーションに入りつつ完全回復に努めていた。しかしひと月経ってもスタメン組のローテーションに入る気配がなく、その間にあった事と言えばパリ・サンジェルマンへの移籍の噂だ。DFオーリエは昨夏も移籍の噂があったものの結局残留。しかしながらトッテナムとの契約は今夏で残り一年となる為放出される可能性が高い。パリが€1200万で動くという具体的な話も出ていることから、彼も移籍関連でチームの輪を乱すようなことをしているのかもしれない。

最後に

上記の通り、チーム内では何人かの選手の周辺で不穏な空気が流れているが、気掛かりなのはオーリエ以外が全員英語話者という点だ。トッテナムはイングランドのクラブではあるものの、他のトップクラブ同様外国籍選手が沢山おり、英語話者の選手は彼らをまとめる中核としての役割をチーム内で担わなければならない。しかしこれほどまでに問題を抱えているようでは、ドレッシングルーム内で分裂が起きても致し方ないだろう。チームをまとめるのは監督と主将らリーダー達の仕事であり、残り少ない今季をチーム一丸となって戦い抜く為にも、モウリーニョや主将ロリス、副主将ケインの手腕が問われる。

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