ふかみ祭

こんにちは。白波海音です。
ふかみ祭ありがとうございました。まかぎ祭から参加させていだいて、三統一祭、ふかみ祭と三回目の参加でした。(カワズ祭は日程的に参加できませんでした。。。)
主催の酩酊堂のみなさん、イラストを描いていただいたふかみさん、ありがとうございました!

今回の曲もいろんな方に聞いてもらえただけでなく、酩酊堂生放送で感想までもらえるというボーナス祭でした、ありがとうございました。モチベーションになりました。
今回も解説をゆるゆるとしていきます。

テーマ

今回は「終盤で作品を盛り上げるために死んでいく登場人物」についての曲です。普段もやもやとしていていつか曲にしたいな~と思っていたことだったのですが、ふかみさんのイラストにつながったのでせっかくならと思って据えました。

個人の感覚ですが、死というのは僕たちの身の回りの事象の中で一番強く感情を揺さぶる事象だと思っています。身近な人の死に直面した人の感情もそうだし、それを客観視(あるいは作品として鑑賞している立場)している場合でも同じくらいのインパクトや、描き方によっては感動や美しささえ覚えることもあります。僕も実際あります。

創作をしている立場なので創作にフォーカスを当ててこのライナーノーツはお話を進めますが、音楽に限らずその強烈なインパクトを残す事象を現代の作品って(適切な言葉選びができなくて申し訳ないけど)少し軽率に使ってない?というのがもやもやしていたことです。
死をモチーフにした創作自体を否定的に見ているわけではないので、そこは声を大きくして言っておきます。

ただ僕も僕で厄介オタクの一面があるので「盛り上げや表層的な感動のために死んじゃったキャラクター」があまりにかわいそうだなぁ、、、というところがこの曲です。

ふかみさんのイラスト、僕は「真ん中の人物に向かって空が崩壊しているシーン」に見えました。真ん中の人物の表情も、悲しみとか諦念、慈しみのようなものが浮かんでいるように見えて「いまからこの人、きっと死んじゃうんだ…」という気持ちになりました。(数えていないのでわかりませんが、いままでのイラスト統一祭に比べてほかの人の作品も「死」に関連するワードが多くみられた気がします。)
この時点でちょっとメタ的な気持ちが生まれて、この真ん中の人は今から死んでしまうけど、それは事件や事故などではなく、この人は創作物の中で生きている人で、何度も何度も誰かの表現の一部としての今際の際を繰り返しているという設定にしよう、と固まったわけです。歌詞見てみましょう。

繰り返す今際に祈りを重ねて / 初音ミク、夏色花梨

白くなっていく空が揺れている
貴方の願いで世界が溶け出した
空も海も泡になって混ざる
私の最期は竜の眼を描く
そこに意味がなくても
貴方の世界の差し色になっていく
そこに意味がなくても

融け合う、世界が落ちる
貴方のための生命は等しく旅を終えていく
祈りか呪いのように
貴方の描いた最期が誰か救っていますように
私の命で

融け合う、世界が落ちる
貴方のための生命は等しく旅を終えていく
祈りか呪いのように
貴方の描いた最期が誰かを救っていますように
私の命で

画竜点睛としての登場人物の死、「貴方=クリエイター」がこの結末を描くために生み出され消えていく命、その命が「誰か=創作物を享受した人」にとって意味のあるものでありますようにという願い、みたいな曲です。

結果としてこの曲の歌詞は自分自身への戒めになってくれそうです。死をモチーフにすれば盛り上がるが、そうではない方法でもっと作品に表情を持たせられなかったかな?という第三の眼のような立ち位置に今後なっていってくれる気がします。たぶん。

シューゲイザー

せっかくなのでシューゲイザーについても軽く触れて終わりにします。シューゲイザーというのは聞いてもらった通り、深く歪んだギターと空間系エフェクターの組み合わせでしゅわしゅわとしたギターの音が特徴の曲です。コード進行も若干の不協和音が入っていたり、そもそも進行が聞き取れないようなノイジーな音だったりボーカルが儚くて聞こえなかったり、、、ギターロックやオルタナという言葉と同様明確な定義はあまりない気がしますが、そんな感じです。
僕はまだまだ音作りなど詰め切れていないのでノイジーになり切れなかったりボーカルが割と聞きやすい音でしたが、本家本元の国産シューゲイザーはそれはそれは大変美しい世界観をもった楽曲ばかりなので、轟音による甘美な世界観に触れてみたい方は調べてみてください。参考までに僕のすきなシューゲイザーおいておきます。

それではまたどこかで~~





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