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理想のAIイラストを作成することを考えただけでイラスト力が上達した話

すごくお久しぶりになりました。
シーラルと申します。

最近はますます画像生成AIが盛り上がっていますね。
一般公開の時期は不明ながらOpenAI社のSoraなんて、公開動画を見ると実写との区別がつかないレベルに近づきつつあると思います。少なくても、これまでであれば初心者が作れるレベルの動画では到底なさそうなレベルです。

これからも発展し続けるであろうAI業界ですが、最近の私はそのAIの驚異的な技術進歩に驚愕しながらも、人間のクリエイターもやはりすごい!!と思ってしまうのです。

以前、狙い通りの画像を生成するのは(私のプロンプトのレベルでは)難しいという記事を書かせていただきました。その頃、i2iという、元絵を参考にAIで再描写するという手法も考えてみました。これも記事に書きましたが、そもそも元絵が下手すぎると本当の意味での狙い通りの絵というのは完成させることはできませんでした。

その時描いた絵はこちら!

うーん、、、私って絵心なさ過ぎる!!

この絵なんですが、なんと模写です!模写なのにこの低レベルです!
しかもこれを描くのに3時間くらいかかりました、、、才能がないというレベルじゃないですね。と文章を書きながら悲しくなってきました。更にこの頃(3月下旬)実は、キャラクターイラストで再チャレンジしたのですが、あまりにも絵が下手すぎてアップロードすることもできずに挫折してしまったのです、、。
しかも大きい声では言えませんが、実は液タブ(約3万円)という、タブレットのようなモニターに紙に描くように絵がかけるものと、CLIP STUDIO PAINT(5,900円)、通称クリスタというペイントソフトを購入してしまったのです、、。

当時、イラスト作成環境を整えて初めて描いたイラストが、、、こちら!

これ、嘘だと思うかもしれませんが本気で描きました!
しかも作成時間ですが、、、1時間半かかっています(笑)
テーマは気だるそうなイケメンの男子高校生!
最初の最初ということで、何も参考にしないで描いてみたので特に耳がテキトウすぎますね。

これも恥ずかしいので小声でいいますが、
「あれ?最初にしては上出来では?私って絵の才能あるかもしれない」

とか思っていました。
なんて愚かな考えだったのでしょうか。

それから2週間くらいクリスタの操作方法や、イラストの基礎であるクロッキーを毎日30分描いて練習したのですが、絵がまっーーーったく上手くならなかったのです。
(最初のイラストなので記念に残っていましたが、あまりにもセンスがない下手なイラストに絶望して2枚目以降の記録が全く残っていません、、。)
本当は練習して2週間後のイラストが残っていれば、当時と比較ができて嬉しかったのですが、、。ただ、ほとんど上達はしていないどころか、最初のイラストより気持ち悪いイラストになっていました、、。

それからはたまにAIイラストを生成して、自己満足に浸る日々に戻りましたが、やっぱりポーズや雰囲気など理想的なイラストを生成するのはすごく難しくて、プロンプトエンジニアリング能力の低さに悲しくなる日々でした。

私って、何をやっても人より上手くできないんです(涙)

ところで、これまで絵師様が作成された作品や、アニメ、漫画もそうですが
「かわいい!」や「かっこいい!!」などとは思っていたものの、もちろん自分で描けるとは思っていませんでしたし、なんでこの絵は魅力的なのかは全く意識していませんでした。

一度、イラストを描いてみて気付いたのですが(←私以外全員気づいています)、まず体のバランスってめっちゃ重要じゃないのだろうか?ポージングや配色でしたり、もっと高等な技術やノウハウはあるのでしょうが、私のイラストってそもそも頭でかいし、首長いし!!
更に細かいAIイラストで理想的なイラストを想像しながら指示をして、数十枚とかに1枚お気に入りがあるという感じですなのですが、仮に先程お見せした「気だるそうなイケメンの男子高校生」をのAIイラストを作成する場合、これまでは感覚的に「なんか気だるそうでかっこいいな」程度に思っていましたが、そもそも気だるさを表現しているのは何か、直接的には表情だったり、服の着こなしなのではないか。など、初歩的なことですが、そういったポイントを意識できるようになりました。

さて、なんとなく思い立って、前述の意識をイラストに反映したらどうなるんだろう、ということで描いてみたのが↓です!見えていませんがポケットに手を突っ込んでいるイメージです。

なんか上達してる気がする!!
2週間のイラスト練習後、2ヶ月間一度も練習していませんでした。
(イラストの作成動画とかはたまに見ていましたが)
しかも、上記の絵は作成時間20分程度とかなり作業時間も短縮されています。(ラフ画に下塗りみたいな絵なので完成ではありませんが)

もちろんお世辞にも上手なイラストとは言えませんが、初期の私と比較したら信じられない程の進化に思えます。

元々、イラストというのはとにかく練習をすることが上達の秘訣と考えておりましたが(当然、練習すればするほど上達するとは思います)、私のように完全な初心者かつ絵の才能がない人は、まずは座学的に上手なイラストとは何なのかを意識する必要が重要なんだと感じました。

笑顔になっているが気だるそうには見えませんが、イラストを描いている最中に「嘲笑気味な表情をする、クールで少し悪い男子高校生」が描きたくなり変化してしまいました。
他の絵師様たちも描いている最終にテーマが変わることってあるんですかね。

さて、それぞれを画像生成AIのi2iに入れてみたらどうなるのか、試してみました。PixAIのポイントが溜まっていましたので、初期イラストと、今回のイラストをStrength0.5で生成してみました。

まずは初期のイラストになります。

これはこれで可愛い!
さすが画像生成AIさん、私の愚かなイラストが数秒でかなりレベルアップします。ただ、i2iは元の画像をノイズ化して再構築しますので、特にバランスについてはほとんど変化することはありません。もっとStrength(元絵をどこまで反映するか)を高くすると、良くなる場合はありますが、段々と元絵の面影がなくなってしまいます。
という意味では、元絵の特徴を残しつつAIイラストで上手にするというのは、このくらいが限界ということでしょう。やはり、i2iで自分の理想のイラストを作ろうとする場合は、ある程度の元絵を描くための画力が必要そうです。

続きまして、今回のイラストです。

あら、可愛らしい!!
ちょっと思ったより可愛らしくなりすぎましたね。
でもやはり、元絵に大きく依存していることがわかります。また、AIモデルにもかなり影響されていると思います。プロンプトにも「Smile」と入れており、ちょっと安直すぎたのも原因です。
もうひと手間かけるだけでも、かなり改善できそうではありますが、今回はこの可愛いイラストが気に入りましたのでここまでにします。

今回は、AIイラストのi2iで理想的な絵を描くために、自分でイラストを描いてみる、ということに挑戦しました。
もちろんAIイラストという文化は私的にはテクノロジーの発展を体現でき、とても魅力的ではありますが、自分でイラストを描くという楽しさや、絵師様やイラストレーター様に対してこれまで以上にリスペクトしました。

今後も、イラストを継続して続けていけたらと思っています。
また、機会があれば記事にしたいと思います!では!


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