オープンダイアローグ会やってみた振り返りとか

毎日何か書くつもりだったけど、別件で文章とか資料とか作る事が多いと、「こっちで1000文字以上書いてるからいいだろう」と自分を甘やかしてしまう今日この頃いかがお過ごしでしょうか。

甘えるな!!!!!


はい。
主に週末を中心としてワークショップ型のコミュニティを2つほど走らせており、先週末は土曜日曜両方決行になりちょっぴりバタンキューしておりました。

本日は、そのうちの片方「オープンダイアローグでキャリア雑談」の実施内容と振り返りについてです。

■全体の流れ
参加してない人にも一応わかるように大まかな流れを
①相談者を1名立てて、それ以外の人を「聞き手」として役割分担
②相談者のキャリアについて10分間皆でインタビュー
③「リフレクティング」というパートを5分行い、聞き手だけで会話。
 この時相談者はその話は聞こえているがマイクはOFF
④以下相談者5分インタビュー&5分リフレクティングを繰り返す
⑤以上で1人あたり計1時間の実施


■重要視する価値観
・相談者が自身について語る上での心理的安全性の絶対的確保
・「対話」について重要視されている手法の実施
 -  ヒエラルキーを作らない(誰も偉くない)
 -  意見を一致させない
 -  結論を出そうとしない

■今までの試行結果と振り返り
・リフレクティング時に全体を通して褒める言葉が多かった
・一方一歩引いた評価的発言も一定数見られた
・もっと詳しく知ろうと色々な目線からの質問が多かった
・業界的にわからない事は質問しにくかった(マーケよくわからない等)
・意見を一致させようとせず、複数の目線からの意見を出そうという価値観は全体を通して守られていた
・話の深掘りは出来るが、大体1時間で大体の人は話し切った感が出た
⇒次回以降の話し手側に回るの難しいかもしれず、オープンダイアローグで大切にされている「とにかく対話を続ける」という価値観を保持出来ていない可能性

■上記を踏まえた今回の取り組み
・話題の枯渇と評価的発言(無意識なヒエラルキーに繋がる恐れあり)を減らしたいというのが課題。
・それに対してリフレクティング時に、聞き手も自身の体験を話しながら対話を行う施策を決行

■上記取り組みの結果
●ポジティブ
・話題に関しては一気に膨らみ、1名1時間通例に対して2時間経ってもまだ不足している状態に。
・前回まで発生していた、遠くから評価するような発言は減少
例)「この方は物事に対して何でも論理的に考える真面目な方だと思いました」

●ネガティブ
・全員が自身の体験を語りだしたことで雑談感が増した一方、相談者が話題の中心であることを忘れ、「自分が自分が」となってしまう人が多くなった
・同じく本人から遠い地点に論点を置いて話し続ける場面があった
例)「日本の学校現場って〇〇な事が多いですよね」
※雑談的にはアリかもしれませんが、今回はいわゆる話題のタブーにおける”政治”への言及に近い話運びになってしまった印象です
・上で記載した「遠くから評価」的な物言いは減少したが、雑談感が増し距離が一気に詰まった関係で個人の価値観がそのまま出て否定的な表現が散見された
例)
「頭でっかちだ」
「実際女性のキャリアって選択肢が少なく、保険の営業とか看護師とかしかない」
・話し手を肯定し、褒める発言が一気に減った
・複数の目線からの質問的発言が少なかった

■全体を通した振り返り
・以前までの課題を解決する取り組みとして「自身の体験を話す」は有効に左右した。実際にオープンダイアローグにおいて自身の体験を話す事は推奨されている
・一方それまでのオープンダイアローグで出来ていた「心理的安全性の確保」「多角的目線からの言及」「肯定的な言葉がけ」という価値観の方が一気に崩壊した。

■今後の取り組み
・「話す」と「聞く」を明確に分ける事は厳格に行う。
 相談者のインタビュータイムには自身の体験は話さず話し手に集中
・リフレクティング中にも主役は相談者であることを絶対に忘れない
・体験談はあくまで相談者に寄り添うために場に提示する
・インタビューとリフレクティングの切り替え時に、毎回細かくさいとぅーが、各パートの注意点を端的に言及
※最初の導入時に間に合わずに説明を聞けていない人も意外と居る

終わった後なんだか頭の中を駆け巡る事がおおかったので、
整理のためにもここで文章まとめましたー。

こんな感じで取り組み自体も未熟ですが、ちょっとずつ良くしようと思いながらオープンダイアローグを用いたキャリア雑談会やっているので、もし興味を持った方はこちらから一声かけてくださーい!


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