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ホテル絵日記/Raffles Hotel Le Royal Phnom Penh

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プノンペンにはサラリーマン時代に4,5回行きました。ハノイから飛行機で1時間ちょい。
だいたいが実りのないエイギョーです。出張してヒトに会って、2,3時間喋って、それでシゴトになれば苦労しません。
少なくともその国に住んで、時にはいわゆる夜の街のセッタイを伴う飲食なんかも一緒にして、お互いのブンカの違いくらい知り合わないと。2,3年かかりますかね。
ワタシはそれでもホテルに泊まれるから喜んで出張しました。セッタイはもともと嫌いなんで、早々に切り上げて部屋でお絵描き。

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ラッフルズはSiem Reapでも泊まりましたが、シンガポールのラッフルズが長らく世界一のホテルと言われてきて、格式の高さがウリ、みたいなところがあります。ありました。
数年前にアメリカのFairmontの傘下に入ったかと思ったら、すぐにアラブ系のカネ持ちに売られ、まあ買われるうちが華とは言え、今はどうなっているのか知りません。
ワタシが泊まったのは2010年でしたが、まだ高級ホテルの雰囲気を保っていました。入口にインド映画みたいな衣装を着たヒトが立っててドアを開けてくれたりして。

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プノンペンはポルポトの時代に酷く荒れて、ここも廃墟のようになりその後修復されました。
因みにポルポト側を支援したのはC国とアメリカで、それに抵抗する側を支援したのがベトナムです。大雑把に言うと。
話が逸れかけました。
ここのPlan/間取りはSiem ReapのRafflesそっくり。同じ設計者かもしれません。外観も似たような雰囲気。
隣の部屋のバスルームが玄関先に食い込んでくる感じです。食い込んだ側のバスルームは窓なしで、ワタシの部屋は端っこだったので窓付きでした。
絵の左下にちょこっと書いたFloor Planを見ると、廊下の反対側はバルコニー付きで隣の部屋のバスルームがそのバルコニーに食い込んでいてSiem Reapと同じスタイル。設計者は方角によっていろいろ形を考えたんでしょう。南向きはバルコニー付き、とか。
因みにインドシナ半島は北回帰線より南にあるので、夏は思いっきり北から陽が入ります。北も南も日当たりがいいことが必ずしもいいこととは思われません。

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こういうクラシックなホテルに泊まる楽しみは、今みたいに部屋が画一的ではないので、あ、なーるヘソ、みたいな発見があることです。
今は経済効率ベースのスタンダードができ上ってしまっていて、バスルームの細かなところでしかおもしろさを出せません。もちろんそれでもまったく新しいアイデアが出ないワケではないけど。
ここは寝室部分とバスルームがハッキリ分かれていて、どちらも出っ張りのないキレイな四角で、見ているだけでキモチよくなります。って興味のない人には意味不明なキモチよさ。

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因みにワタシがこれまでに泊ったPlanがキモチいいホテルのベスト3はこんな感じ。
3位:The Plantation Phnom Penh/どこでも寝っ転がれる
2位:U Chiang Mai/開放的過ぎ
1位:The Chedi Chiang Mai(現Anantara Chiang Mai)/光庭に面した完全開放バスルーム
柄にもなく順位なんか付けたりして。

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