見出し画像

ホテル絵日記/Hotel Equatorial Saigon

画像1

10年前にホーチミンに出張したときに泊まったホテルです。あまりの普通さに、思わず筆を執りました。
一応5スターで、プールもテニスコートも宴会場もジムもスパも、地下の怪しいカラオケもあるホテルです。
アパートも付いていて、土曜の朝にジムに行ったらニッポン人の駐在員のようなヒトがたくさんいました。
安くて手頃な5スターに泊まろうと思ったときにアタマに浮かぶホテルです。
ハノイで言えば旧ソフィテルプラザ、またはデウーみたいなポジショニングでしょうか。って言ってもわからない人にはわからないでしょう。

画像2

部屋はなんの工夫もないプランです。ニッポンの土着系駅前5スターホテルによくある感じです。
バスルームのドアを開けると便器が出迎え、右に洗面、左にバスタブ。
部屋と浴槽の形とか、配管とパイプシャフトの関係とかを考えると一番簡単な配列ですが、これをやっちゃオシマイ、みたいな。
興味のない人にはどうでもいい話題で恐縮です。

画像3

ホテルの部屋の歴史を紐解くと、前進か後退かわかりませんが、確実に変化しています。
ベッドの部分はモノがでかいだけに大きく変わることはありません。蚊帳みたいなのを吊るか、踏み台が必要なくらい高くするか、その程度。 
因みにハノイのM Gallery Hotel de l’Operaのベッドは床から80cmくらいの高さ。寝るとカラダが沈み込んで実に快適だそうです。

ニッポンのラブホテルで一時期流行った、天井ミラー回転式ベッドは画期的でした。回転すると気分が盛り上がるのかどうかは疑わしいけど。
因みにベトナムの大金持ちの家の寝室では、ベッドの下の床をくりぬいて、石を敷き詰めるという風習があります。風水の一種。夜中に悪霊が近づかないように、みたいなためで、現実的には湿気対策として無意味ではないでしょう。

ホテル客室で近年大きく変わってきているのはバスルームです。
前にも書きましたがニッポンじゃ保健所が許可しないらしいけど、セカイではいかに開放的に作るかでアイデアを競っています。
欧米人は普段お湯に浸かる習慣がないので、リゾートなんかじゃ思いっきりそれを楽しむワケです。
ここで書いたのだとバスタブが鉄骨の柱に支えられて宙に浮いたように見えるFusion Nha Trangとか、部屋のど真ん中のベッドのすぐそばにバスタブがあるFour Seasons Nam Haiとかが☆☆☆ですかね。
まあヒトそれぞれです。ホテルに何を求めるか。

ところでベトナムは夏休み真っ盛りで、2週間前に出張で空港に行った時は大混雑で、ソーシャルディスタンスもヘッタくれもない状態でした。飛行機も満席。
ニッポンじゃANAは座席を間引かず、JALは真ん中を空けるという判断の違いがあり、天井から下方向に換気の空気が流れる飛行機では隣を空けても意味がないのはアキラカでANAが正しいワケですが、何も考えずに世間の流れに従っていればいいニッポン的シャカイでは珍しいことだと思いました。
ホテルにも早くお客が戻ってほしいのは、シゴトが瀬戸際状態のワタシの切実なキモチ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?