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暗黒日記Z #19 「反復」

絶望と希望をはん↑ぷく↓横跳び→するような毎日をお過ごしの皆さんこんにちは、カラオケ、楽しんでますか。マキシマム ザ ホルモンです。

どういうこと?

反復ってすげえよなあ、最後までチョコたっ……もとい「反復」についての話を今日は少ししてみようと思ったのだった。何故かって? 最近プロセカ復帰して今までは出来ない曲については出来なくていいやって気持ちでいたんだけど、思い立ってガチってみたらまた違った楽しさが見出せたからだよ。難易度23〜4くらいであればフルコン出来るようになってきた。たぶん私は音ゲー廃人になれる素質がある。

音ゲーに限らず、ゲームではいつも似たようなことになる傾向がある。失敗するのが許せなくて成功するまで意地になって続ける。デモンズデモンズうるせーのは承知で言うとデモンズソウルの影響は大きいけど、元凶ではないと思う。あれはただ拍車をかけただけで、昔からずっとそうだった。古くは「星のスタフィー」第一作目から私は負けず嫌いを発揮させて意固地になってしまっていた。当時の私は「ゲームは一日十分まで」とかいう狂った圧政下にいたが、明日の分も、明後日の分も、その次の日の分も、と何日分もの貴重な十分を一日の内に大量に前借りしては消費するというようなことをしてまで、海のマモノ達と激闘を繰り広げていた。典型的な破滅型人間である。さぞ保護者は将来を心配したことであろう。無計画な浪費家になるのではないかと。もし立場が逆だったとしたら間違いなくそう思う。

「反復の多い生涯を送って来ました。」から始まる自伝的小説で自らの人生を振り返ることも出来そうなくらいには私は反復ばかりしてきた。同じ曲を聴き狂い、同じ本を読み散らし、同じ漫画も読み散らし、そして同じ失敗をして、同じ後悔に陥っては同じ開き直りに達し、最初と同じ場所まで戻ってくる。私の生涯とはそんな自己完結型ループものなのである。

いや違くて。その〜、繰り返すことで上手くなっていくのって救いだよねって話がしたくて〜。プロセカやっててそういうことを思いましたよというね。もうちょっとでフルコン出来そうな曲をやってる時に何か失敗してもそこでやめないで最後までやるっていうのを繰り返していく度に精度が上がっていくのが楽しいなと。なんかダンスに似てんなと思った。私は進路の選択肢を思いっきり間違えて、大学へ行かずに、簡単に言うと芸能的なアレの専門学校に行ってしまった人間なんだけど、そこでは週に一度くらいのペースでダンスの授業が行われていて、当然私もその頃はそれくらいのペースでダンスっていた。ハードラックと。実際あれはハードラックと言って良い。壁がガラスになっているスタジオで三十人近くと一緒に踊っていたあの日々のことを思うと太ももパンパンして脳を誤魔化さないといけなくなる。今の自分とは何もかもがかけ離れていて、実は偽物の記憶でした! ごめんね! 実験してたんっすわ! とドッキリのネタバラシみたいな感じで白衣の人々がやってきたとしても「ですよね〜!」と私は言うだろう。おかしいと思ったんだよな〜! って。

とはいえ別にダンスが嫌いだったわけではないし、まさしくプロセカをやっている時などはまたダンスをしたいものだとしばしば思う。最近は「ヴィラン」の3DMVを見て思った。ダンスも、反復によって磨かれていく行為だ。キレがどうの表現力がどうのはさておき、まず振り付けを覚えるところでそれを実感することになる。覚えが早い人は良いが、そうでない場合、絶対に振り付けを一度や二度で覚えることなど出来ず、何度も何度も繰り返していく中で全体の振りが身体に染み込む。そうなれば頭を使うまでもなく自然と身体が動くようになる。私がダンスをしていて楽しいと思ったポイントはそこだった。音に合わせて身体を動かすということに音楽好きとして生理に合った楽しさも感じたが、一つ一つの振り付けを順序立てて覚えていき、最終的に全ての動きを自分の物にするというのが意外なほど面白かったのだ。

ダンスがそういうものだと、やってみるまで私は思っていなかった。もっと直感的にその場の勢いみたいなもので行われるものだと思っていた節があった。そんなわけはもちろんないのだが「ダンス」と「暗記」という二つの要素が自分の中で結び付くことがそれまで一度も無かったので、ただ身体的なだけの行為ではないと知れたのがおもしろく、人知れず夢中になっていた。もう五年以上全く踊っていないが、勉強し直したいという気持ちは小さく燻り続けている。森山未來とか見てると特にその気持ちは強まる。あの人のダンスやばない? そういえばダンスと暗記が結ばれていなかったように、昔は「森山未來」と「ダンス」も自分の脳内で結び付いていなかったから、初めて踊っているのを見た時はぶっ飛んだ。勝手に線の細い繊細な役者みたいに思っていたので、奇抜で大胆な踊り方にいたく感動した。

ということで、今回は「森山未來になりたい」という話でした。そうだっけ。そういうことにしとくか。

ではの。

アルバム出してくれないかな、やながみゆき……。

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