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暗黒日記Z #17 「バベルの塔って聖書だと“the city”なんだって、ウケんね」

ウケねえよ。

はい……。

生涯で達成したい目標の一つとして「バイリンガルになる」というものがある。外国語なら何でも良いわけではなく、やはり英語を使いこなせるようになりたい。洋画を字幕なしで観られるようになれたら現在とは全く違った映画体験が出来るのだろうと、いつからかずっと憧れてやまない。

しかし何も映画好きになってから英語への憧憬が生まれたわけではなく、かなり小さい頃からずっと英語が好きだった。というか外国語が好きだった。日本人の多くがもっているのであろうシンプルに「なんかかっこいい」という感情から恐らく始まっているものなのだとは思うが、それから洋楽を聴くようになったり、海外文学を読むようになったり、洋画を好きになったりしていく中でその思いを強めていったという経緯がある。たぶん。明確ではないけど流れとしてはそんな感じ。

そして、ここ数年そうした英語への憧れはますます強まっている。きっかけは無論映画への愛が加速度を付けて高まっていることだが、YouTubeがそこに拍車をかけた。海外のYouTuber、中でもアニメのリアクションや音楽のリアクションを投稿している人々にハマり、その後極め付けとばかりに登場したにじさんじの海外勢によってもう一刻も早く英語をマスターしたいと思うようになってしまった。

とは言いながらも真面目に勉強してはいない。きちんとどこかスクールのようなものに通ったり教材を買ったりすればもっと効率的に身に付けていけるのだろうな〜と思いながら、専らYouTubeと洋画でしか英語学習をしていない有様なのである。何故かといえば無精な性質だからでしかなく、こんなことではいつまで経っても英語を習得するのなど遠い夢だろう。

と思いきや意外とそんな日々を過ごしていても英語力は地味に身に付いてくるものなのでありがたい。リスニングに関してはそれなりに出来るようになってきているし、ふとした時に自分の言いたいことを英語で表すならどうなるかと考えてみたりすると、ある程度意図は伝わるのではないかと思える文章が頭の中で構築できるようにはなった。だが如何せん聞いて脳内で考えてというやり方しかしていないので書くとなると不安しかない。だから今ここでそんなに言うなら英語の文章書いてみやがれてめえふざけやがってムッコロスぞと言われたとしてもそれっぽいものを書き記すことはできない。これは本当に書くための勉強をしていないからなんです。実は全然英語できないからとかじゃないんです。信じてください。命だけは勘弁してもらえると田舎のポチとタマと宝田三郎座右衛門が泣いて喜びます。

(適当に書いたけど左衛門三郎っていう苗字は実在するらしい。摩訶不思議やな……。)

(雑なボケは無かったことにして英語の話にしれっと戻ります……。)

でも普通に喋っているのは聞き取って三割……いやごわ、五割……いや〜? 結構……もう七割くらい……? いやいや、やっぱり二、三割。それくらいは意味も理解出来て、大体何が言いたいのかの大枠の大枠の大枠くらいは分かるようになってきたんだけど、歌となるともうてんで聞き取れないから不思議だ。頑張って集中してみても洋楽はマジで何言ってんのかまるで分からん。

邦楽でも人によってはいまいち何歌ってるのか分からないことがあったりするように、歌となると英語も普通とは少し違う発音になるからなのだと思う。かと言って、ネイティブスピーカーの人達は一聴して歌詞を聴き取れているわけなので、全く聴き取れない私はまだまだ修行が足りていないということなのだろう。

そんな未熟極まる状態ではあるが、少しだけ成長を実感できたことも最近あったりした。それは英語の訛りがどういうものか分かるようになってきたことだ。昔は洋画を見ていて登場人物が訛りを揶揄されるシーンなどがあっても違いが理解出来なかったが、ここ最近はなんとなく訛っている英語と標準的な英語の差異に気付けるようになってきた。昨日観た『ヘイル・シーザー!』という映画に西部劇を専門としている西部訛りがひどい俳優という設定の人物が登場したのだが、その人物が訛っていることがぼんやり分かったのである。初めて西部劇ではない映画の主役に抜擢され監督からしつこく訛りを訂正されるシーンがあったから気付けた部分も大きいが、それ以外のシーンでも発音の違いが若干ではあるが見えたので、一応は前進しているらしいと小さな自信がついた。

他ではNijisanji ENのMysta Riasくんの影響によるところが大きいのも言わずもがなである。彼はイギリス在住で、特にもはや滅びただか滅びかけているだか言われているらしい「コックニー」という特殊な訛りを持っていることを初配信で語っていた。私はその存在をそこで初めて知ったのだが、あれは日本人でもすぐにそうと気付けるほど明確な違いのある訛りだった。後日の配信で「コックニーは日本語で言う関西弁みたいなもの?」と質問されて「そうかもしれない」とMystaくんは言っていたが、事実確かに差異は日本語における標準語と関西弁くらい大きい気がする。

これを見てもらうととてもよく分かると思う。“t”が消えてしまうので、含む単語を発音すると音が飛び飛びになっているように聞こえる。Ikeくんの「壊れたCDプレーヤーみたい」という感想はまさしく、という感じだ。

こちらのサイトによれば、近年では主に若者の間でコックニーは格好いいものとされているらしく、コックニー訛りのない地方の若者が真似をしているケースもあるという。日本でも関西出身ではない者が憧れであったり色々な理由でエセ関西弁を喋っている場面は折々に見かけるので、ますますコックニー=関西弁という図式の的中具合は高いように思えてくる。どこの国でも方言は独特の魅力があるということなんだな。面白い。

という感じで今回は英語についての話でした。結局最後またVtuberの話になったな。逃れられない……。

なんか知らんけどここ数日こればっか聴いとる。声が完璧なキラキラ男性アイドル過ぎてちょっと笑ってしまう。いやめちゃくちゃかっけーんですがね。

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