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【ある】と思い込むから開く可能性

またまた息子ネタである
もうひとつあるのでしばらくお付き合い願いたい


現在遅くまで学校。そして毎晩
受験生として志望理由書とにらめっこをしている

志望理由の設問は4つ
200字詰めの解答をそれぞれに用意せねばならない

見せてもらったら、作文だった。

文系に進学したはずなのになぜだろう?
あ、日本史が好きで数学が嫌いだからか。納得。
彼は母のお腹の中に国語を置いてきたのだ。

ヘルプが出るまで見守っていたが、
とうとう一昨日、救難要請が出た。

にらめっこに負けてしまい
どうやっても面白い変顔級の
打ち負かすアイデアが出ないのだと言う

そこで私も志望理由書とにらめっこをした
ふうむ。手強い。


そういえば昨年は
うちの校長の息子さんが受験だった

自身の持っている最高スキルで
息子の志願書や面接にテコ入れした結果
餅は餅屋であると言う学びを得たそうだ。

「親はね、やはり漢字のごとく
 木の上から立ち見位がいいわよ。」

校長から口酸っぱく言われていたことを思い出す。

要は私たちが普段扱っている航空業界の就職試験とは
異なり、大学受験はまったく違うものであると。
高校の先生に任せておけと言うのである。

就職試験であれば、自己PR 1つ作るにも
徹底的な自己分析をし、鉱山から原石を掘り当て
それを宝石に磨くような程遠い作業を行っている。

ところが
大学受験ではどうも勝手が違うらしいのだ。

私から見ると、何も味付けをしていない
素材を出せと言われているようなもの。

素材を見極め、最高の料理にして出すために
技を磨く料理人のような私の普段の仕事とは違うらしい

今求められているのは、シェフではなく農家なのだ。

とは言え、レベルは作文…。どうするのさ!

そこで、一度きりのつもりで
すべての志望理由書をとりあえず私が手入れしてみた。
そして「これを100回ぐらいやり直して自分のものに
する気持ちでまずはこれをそのまま出してこい」と伝えた。先生の反応が見たいとも伝えた。

内容を見て、彼はとても渋った。

内容には、親子で話し合って決めた
カンボジアの孤児たちの支援のこと
私の親友がやっていた留学生支援の会で
異文化交流をしていたことなど
進路に必要な理由になりうるにも関わらず、
彼にとってはどれも人に話すのは恥ずかしかったり
響かなかったりするわけである。

前回書いた典型的に出来ない子のあるある
 やる前にジャッジする いただきました!

それから、本人はないと思っている資源を掘り当て
これができる、あれができる。
こうなっているからこの流れがある!
と、切々と説明した。

これからするお話は
年齢は関係ない心理的なことなのだが


人生の資源と言うものは面白いもので
「ない」と思っていたものが
「ある」と思い始めることで
次から次へと地引網のように引っ張り出される

「ある」と思う事こそ油田を掘り当てる第一条件。
思考が現実化する法則のなかで大切なことなのです

自分の中に素晴らしい種があるとわかれば
必ず目の前で花開いたような現象を引き起こす。


彼はこの資源を知らされた翌日、帰宅するや否や
カバンをおかずに私の元へ駆け寄り
「ちょっと聞いてほしいことがある」と言った。

志望書の方向性が見え光がさしてきたように感じること
そして、担当の先生と会話をしていると
職員室を出る前に「君ちょっといいかなと」と
今まで会話をしたことがない先生に呼び止められた。

その先生こそ、まさに彼の未来。

これから彼が将来やりたいことを
すべて経験していた人だった!

実は、あまりにも将来に対しての情報もイメージも
ゼロに等しかったので、何もつかめなかった。
これが、にらめっこ完敗の理由。
先がイメージできないのに、将来のことを求められて
遭難していたのである。

本人に手立てなしだったので
私も友人たちに聞いて回り
彼の同じ方向性に進んでいる先輩がいれば
話を聞かせてほしいとお願いするつもりだったのだが
何のことない、彼にとってのお宝情報は
いつも通っている場所にあったのだ!


こういった事は
【ある】と認識した人だけに起こるギフトだ。


そういえば以前、大きな資格取得をするときに
なかなかのお金が必要となった。

そこで仲間内と
「お金をやらない理由にしたくない」と言う話になり
みんなでお金があるあると言い続けることにしてみた。

そうすると急に保険の満期が来てみたり
手元のものが実はすごく価値のあると高く売れたり
思わぬところから臨時収入が入ってきたりして
その時のメンバーは全員必要なお金を手にした。
嘘のようなホントの話。


最近、つくづく思う。


ないと思って自分に何かを足し続ける人生より
あると思って自分の何かを生かす人生を、と。


これこそがフラクタル心理学から私が受け取った愛だ。


子供の受験は始まったばかり
校長に言われた通り、ここからの手助けは
おいしいものを作ってお腹いっぱい食べさせる
このことだけにしようと思う。

次はこの志望理由書絡みで、
失敗からなぜか信頼を得たというお話をしようと思う。

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