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2021年に買ってよかったもの

こんにちは、ごはん同盟のしらいのりこです。夫ジュンイチとともに炊飯系フードユニット「ごはん同盟」を結成し、料理研究家として日々活動しております。

「ごはん同盟」を名乗るだけあって、専門はお米の料理。ごはんもののほか、ごはんに合うおかずのレシピなどを考える日々。特に茶色いおかずが得意です。たまにパンやうどん、パスタなどのレシピも考えることがありますが、そこは炭水化物皆兄弟!ということで大目に見てください。

この度、note編集部さんから光栄にも「2021年買ってよかったもの」の記事執筆のご依頼をいただきましたので、私がいつも使っているキッチン周りの道具や食材を中心にご紹介します。

ステイホームにもすっかり慣れてしまった2021年。買い物でネットショッピングを利用することが以前よりグンと増えました。

ネットショッピングでの購入の決め手は、ほぼクチコミから。雑誌やWebメディアにある紹介レビューやSNSや知人のおすすめコメントで知って、「いいな」と思ったら、すぐにポチッとする前のめりの買い物スタイル。

年齢的にも人生を折り返し、コロナ禍で先行きがなんとなく不安な毎日を過ごす日々。気になるものを見つけたら「いつ買うの?今でしょ!」と、購入の決断が早くなりました。良いものを一足早く手に入れたら、その恩恵に長く預かれるので躊躇はしません。

【調理鍋】パナソニック「スチーム&可変圧力IHジャー炊飯器(SR-VSX181・一升炊き)」

「調理鍋」と言いつつ、最初に紹介するのは炊飯器です。

炊飯器_01

実は、我が家には炊飯器が8台あります。その中でもメインで使っているのが、2019年に購入したパナソニックの炊飯器(写真左)です。最近、料理の撮影などでごはんを大量に炊く機会が増えたので、新モデルの一升炊き(写真右)を買い足しました。

2019年モデルも、初めて使った時は炊き上がりや保温機能の素晴らしさに驚いたもので、「これ以上追加する機能あるの?」と思っていたら、いやいや、さらなる進化を遂げてました。

新機種には、スマホアプリと連携してごはんの炊きあがり時間をスマートフォンに知らせてくれたり(これが結構楽しい)、その年のお米の出来栄えに合わせた炊き方にアップデートしてくれたりと、想像の斜め上を行く新機能が追加されています。次のモデルチェンジではもしかしたら空を飛ぶのではないかと期待してます。

炊飯器についていろいろ聞かれますが、炊飯器選びに迷った時は、ぜひ最新機種を選んでみてください。あまりの進化にビックリしますよ。


【調理鍋】ル・クルーゼ「ココット・エブリィ」

日々の炊飯は、炊飯器におまかせですが、もちろん鍋炊きでもごはんを炊きます。炊飯用の鍋はひと通り持っていて、ここ数年は買い足してなかったのですが、久々にそのラインナップに加わったのが、ル・クルーゼの「ココット・エブリィ」です。

鋳物ホーロー鍋のル・クルーゼでごはんを炊くと、お米の芯までふっくらとみずみずしく炊きあがります。なかでも炊飯に特化した「ココット・エブリィ」は、見た目は小ぶりですが、この大きさで3合しっかりと炊くことができます。

インナーリッドと呼ばれる中蓋があるので吹きこぼれも少なく、鍋全体に適度な圧力がかかり、鍋中が黒なので白米の美しさが際立ちます。鍋の落ち着いた色合いやテクスチャーも素敵。

この鍋の便利なところは、炊飯以外に、揚げ物鍋としても使えるところです。直径が18cmと小さい割に深さがあるので、使う油の量も少なく済みますし、揚げ油の飛散りが少なくて安心。鋳物ホーローなので蓄熱性が高く、温度が下がりにくいのも良いです。

もちろん、カレーや煮物をつくってもおいしくできる万能鍋です。


【調理鍋】kanae「だえん土鍋」

三重県四日市にある萬古焼の陶器問屋「三陶」の土鍋ブランド「kanae」。その鍋の形は、珍しい楕円形です。

土鍋

3種類のサイズ展開の中から、いろいろと迷って、浅型の1.2Lサイズと、炊飯やオーブン料理にちょうどいい1.5Lサイズの2つをチョイス。鍋の深さが違うだけで、蓋は3サイズ共通で使えるから1枚あればOKです。写真のように全部重ねられるので、収納の場所も取りません。

焼いたり、炒めたりもできるので、パエリアやピラフ、ドリアなどおもてなしごはんも簡単につくれます。

楕円形の鍋は器としても美しいので、調理してそのままテーブルに出しても絵になります。そういえば今年は「鍋のまま食卓にドン!」という企画を、いくつか担当しました。鍋ドン時代到来です!


【キッチン道具】TERNA「あくとりさん」

2021年春から、夫ジュンイチととも毎週日曜22時にインスタライブを配信しています。番組名は、そのまま「#ごはん同盟の日曜22時」。

今週あった出来事を振り返ったり、視聴者のみなさんと料理のお話をしたりと、ゆるゆるとやっているのですが、なかでも人気なのが、おすすめの調理道具を紹介するコーナーです。

視聴者のおすすめコメントで知ったのが、「あくとりさん」というお玉に似た道具。底についた溝のおかげで、煮汁は逃して灰汁だけを取ることができるという優れものです。

どういう仕組みなのか、いまだによくわかっていませんが、便利なことだけは確か。湯豆腐とか鍋物など、寒くなるこれからのシーズンに重宝間違いなし!


【キッチン道具】タニタ「洗えるクッキングスケール(KW-320 WH)」

キッチン道具で一番大事なものといえば、包丁やまな板ではなく、私はクッキングスケール(計量器)を挙げます。

料理は、計量は命。計量をしない日はありません。クッキングスケールの使用頻度が高く、しかも使い方が激しいため(雑ともいう)、何年かに一度は買い替えています。故障の一番の理由は、水没。うっかり水をかけてしまってダメにしたスケールは2~3台、いや、それ以上かも。。。

ちょうど買い替えを考えていたところ、料理研究家の阪下千恵さんからご紹介いただいたのがタニタの「洗えるクッキングスケール」です。

スケール

文字通り、丸洗いができるキッチンスケールは、当然のことながら水に強い! 0.1g単位の計量ができて、大型液晶で文字が見やすいのもいい。ちょっと大きめですが、3kgまで量れるのでいたしかたなし!取りはずして洗えるシリコン製のゴムマットのおかげで、ガラスボウルや鍋を直接のせても滑りにくくて安心。

料理は、計量をしっかりすると成功率が爆上がりします。料理上手は、計量上手。だまされたと思って、しっかり「計量」をしてみてください。


【キッチン道具】無印良品「シリコンシリーズ」

最高の褒め言葉は、『おかわり』だと思っています。これだけモノがあふれる世の中で、買い足したり、リピート買いしたりするものは、本当によいもの。

無印シリコン

私が2021年におかわり購入したものは、無印良品の「シリコンシリーズ」。表面は軟らかいシリコン素材ですが、ヘリから1cmほどは芯材が入っていないので柔らかく、適度がしなりが生まれて調理器具を傷めにくい構造です。

調理スプーン、スパチュラ(ゴムべら)、はけ、ジャムスプーンを愛用中ですが、今年、それぞれ1本ずつ買い足しました。薄さと硬さが絶妙のスパチュラは特におすすめ。いろいろメーカーのものを試しましたが、無印良品のスパチュラが一番私好みでした。

黒っていうのもいんですよね~。白だと汚れが気になるので。


【調味料】いりこのやまくに「瀬戸内産 銀付いりこ」

いりこと煮干しは同じもので、一般的に西日本では「いりこ」、東日本では「煮干し」と呼ばれています。銀付いりこは、これだけでおいしい出汁がでるので、我が家のお味噌汁で愛用しています。

いりこ_02

良いいりこを選ぶ目安のひとつは、背側が盛り上がって「く」の字に曲がっていること。これは鮮度のよい片口イワシを加工したときの目印です。また、漁のときに網によって傷ついていないいりこは、表面がきれいな銀色に光っているので見た目重視で選ぶのがよいです。

いりこを購入したら下ごしらえが大事。頭と胴体を分け、そこから内臓とエラを取り除いて乾煎りします。頭を捨てるという方も多いですが、頭の中のエラを外せば使えます。

フライパンで10分ほど乾煎りして、手でポキっと折れるぐらいパリパリに仕上がったら下ごしらえは完了です。お味噌汁には、このいりこをそのまま入れてしまえばOK。最強の時短料理です。いりこも一緒にいただきましょー!

10月に放送されたNHK「きょうの料理」では、香川県名物の「いりこめし」をご紹介しました。いりこめしを作るときには、この「銀付いりこ」が欠かせません。パリパリに煎ったいりこは、おつまみにも最高です。


【調味料】東海醸造 「底引きたまり」

東海醸造の「底引きたまり」は、丸大豆と食塩水のみを木桶で仕込み、底から滴り落ちる圧搾や加熱をしない醤油で、見た目は真っ黒。ですが、思うほどしょっぱくありません。

たまりしょうゆ

濃厚でコクのある味わいで、5~6年ぐらい前に出会って以来、リピート買いしている醤油のひとつです。うまみがとても強く、お刺身や卵かけごはん、チャーハンの隠し味などにも大活躍。

この醤油を紹介するのは、「底引きたまり」でチャーシューをつくると抜群においしくなることをお伝えしたかったからです。

2021年月5月に発売した拙書「ポリ袋でレンチンおかず~電子レンジでこんなにおいしい」(主婦の友社刊)では、電子レンジでつくるチャーシューのレシピを紹介しています。

豚かたまり肉と調味料を入れた耐熱製のポリ袋を水を張ったボウルに沈めて、レンチンしてしばらく放置。するとおいしいチャーシューができあがります。ここでおいしい発酵調味料を使うと、うまみがさらに倍増。「底引きたまり」とレンチンチャーシューの相性が最強すぎました。


【調味料】ミツカン「純酒粕酢 三ツ判山吹」

ミツカンの「三ツ判山吹」は、江戸時代からの伝統製法でつくる酒粕酢で、その深い飴色の色合いから「赤酢」とも呼ばれています。

以前、おいしい酢飯の研究をしていたときに、江戸前寿司に使われる旨味の強い酢があると聞いて使うようになりました。この「三ツ判山吹」で作った酢飯は、酸味だけでなく旨味やコクも合わさって、とてもおいしく仕上がります。

料理にも使っていましたが、最近は出番が少なくなってきたところ、東京・下北沢にある発酵食品の専門店「発酵デパートメント」で意外な再会を果たします。

フードメニューを見ると、そこに「山吹コーラ」なる文字が!

「三ツ判山吹」とスパイスを合わせてクラフトコーラ風に仕上げた飲み物で、赤酢の酸味・甘味・旨味と、スパイスの風味が加わって、夏の疲れが吹き飛ぶ味わい。これがおいしくて、自宅でも作るために「三ツ判山吹」をリピート買いしたというエピソードです。


出かけて、話して、買いたい欲。

やちむん_01

この写真の器は、沖縄で出会った「陶房真喜屋」のやちむんです

宿泊したキッチン付きの宿にあった器で、その使い勝手の良さと文様の美しさにすぐに惹かれました。柄は派手だけど、料理の邪魔をしないんです。

聞けば、宿から車ですぐのところに工房があるそうで、早速予定を変更して訪問。いろいろお話しをうかがいながら、旅のお土産にぽってりとした質感のやちむんの皿を3枚購入しました。

2021年に買ったものをまとめながら、ネットショッピングやクチコミに大いに助けられたことを振り返りつつ、このやちむんの皿のように、出かけて、話して、まだ見ぬものに出会える買い物が、来年はできるといいなと思います。

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最後まで読んでくださった方、本当にありがとうございました。みなさんも、2021年を振り返りながら、「#買ってよかったもの 」のハッシュタグで記事をシェアしてみてください。

この記事は、noteの公式お題企画「#買ってよかったもの」の参考作品として、note編集部の依頼で執筆したものです。


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