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礼文島の玄関口
島に到着するときの高揚感は、毎回あります。
それはもう慣れてなんとも感じないというほどの回数に至っていません。
この感覚は礼文島だけではないです。
島の様子は写真などで事前に知っていても、そのスケール感とか、海に囲まれている感覚とか、その辺はわからないもの。
車や列車、飛行機以上に船で渡る到達感覚というのは、独特のものがあります。
日本人は海洋民族ですし、体のどこかにその感覚が眠っているのかもしれません。
海は怖いと思いつつも海原に出ていくときなんともいえない高揚感と開放感を感じます。
島の港に着くと新たな土地へ来たという感覚になります。そして最初に眼にする港周りの様子は、島の第一印象になります。
私は島をいくつか(たくさんではない)巡ってますが、それぞれに印象が違います。
礼文に初めて来た時の港のことはもう覚えてないです。なぜかといえばお隣の利尻岳の圧倒的な存在感に吹き飛んでしまったからです。
北海道に来て3年前に妻と礼文に来た時には、そうそうこの感じと思い出した気がしました。
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利尻島に比べて平坦な印象の礼文島ですが、平地は少なく海岸沿いは至る所で断崖が続きます。港の周りにはホテルや住宅が所狭しと並び立ち、その背後に山が迫ります。
その様子が、どことなく「北国の厳しそうな暮らし」と感じさせるものがあります。
例えばリーフに囲まれた沖縄の離島などは平坦で明るくて穏やかな印象です。
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今年の初頭、初めて冬に訪れた時にはその印象が一段濃いものとなりました。
でもその感覚は腰が引けるような嫌な感じではなく、研ぎ澄まされた美しさを感じました。
春が過ぎて緑に包まれはじめ、島の風景はかなり優しいものとなってきました。
港で私が最初に眼についたのは滝です。崖が多い礼文では住宅の裏や脇の至る所で滝が落ちています。
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港からもそれが見えます。それも緑深い山ではなく草原のような山からで、それがなんとも極地的な感覚がします。
もっと北の北極圏とかに近づいていく感覚。
礼文の滝についてはまたおいおい書きます。
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