【木曜日のしかけ#14】13文字以内トーク
木曜日は経営言動、すなわち社長の言動に関する「7秒しかけ」を紹介していきます。社長の言動は幹部や社員のモチベーション、社長への信頼度に大きな影響を与えます。
今回は、社長の想いや考え方の伝え方・浸透についての7秒しかけ
「13文字以内トーク」を紹介します。
『白潟さん、どうして13文字以内なの?』
社長、質問ありがとうございます。
・伝えたい想いを整理し
・それを社長の口グセとして繰り返し
・社員の心に想いを伝え浸透させる
このすべてのステップに13文字が寄与するんです。
後ほど詳しく紹介しますね。
0 7秒しかけとは(1度読んだ方は読み飛ばしてください)
「7秒しかけ」とはしかけ研究家白潟敏朗と白潟総研のコンサルティング経験・ノウハウをベースに、次に示す習慣化の4つの技術を活用し開発したしかけです。
① 小さな行動から始める
~ 小さすぎてばかばかしいと思う行動が習慣になる(小さな習慣) ~
② If thenプランニング(もしXだったらYをする)
~ 「◯◯した時に□□する」で実行率アップ ~
【If-Thenプランニングの例】
・ 帰りに電車にのったら、明日見る動画の1行ゴールを書く
・ 行きの電車にのったら、ロジカルシンキング動画を1本見る
・ お風呂に入る前に、腕立て5回する
・ 先輩・上司に声をかけられたら、メモ帳を出す
できたら、自分を褒めましょう「よくできた!」
③ 20秒ルール
~ 始めるまでにかかる時間を20秒短くする ~
何かを始めるまでの手間を20秒短縮すると、20秒分の手間のかからなさが、頭によぎる「面倒くさい」を遠ざけ、「気がついたらやっていた」という達成感につながります。
20秒以内にすぐにやれるように準備することが大事!
④ マジックナンバー4
~ 週4回以上の実践で習慣化しやすい ~
習慣化の4つの技術に加え、最近流行りの行動経済学も活用しています。
特にナッジ理論「行動科学に基づいた小さなきっかけで人々の意思決定に影響を与え、行動変容を促す手法・戦略」を活かすことで、より簡単に実行できる工夫をしたしかけです。
具体的には1秒から7秒で実行でき小さな成功により少しだけ自信がつき、気がつけば習慣になっている、そのような効果のあるしかけです。7秒以内で実行できるので「7秒しかけ」と呼んでいます。
1 「13文字以内トーク」とは
社長、全体会議等で社員に伝えたい想いや考え方ってありますよね?
『白潟さん、もちろんあるよ』
その想いや考え方って全社員に伝わっていますか?
『いや、全社員には伝わっていないと思う』
そうですか、残念ですね。
私、コンサルティングを始めて35年目になりお陰様で1万人以上の社長に会っています。その経験を踏まえ感じてることが
自分(社長)の想いや考え方が全社員に伝わらない!
という悩みを抱えている社長が多いことなんです。
社長の想いや考え方が全社員に伝わるための王道を永年研究開発しています。現段階でのポイントを伝え方の王道としてまとめています。
王道の中の「まずはこれから」が次の画像になります。
今回の7秒しかけは、その中の「短く話す」を実践するためのしかけが
「13文字以内トーク」です。
社長、歴代総理のメッセージで記憶に残っている言葉ってありますか?
もしかして元小泉総理大臣の
『自民党をぶっ壊す!(11文字)』
だったりしませんか?
私は、いまだに記憶に残っています。
人気のあるタレント、マツコ・デラックスさんですが
実はマツコさんのコメントって、すごく短いんです!
共演者をばっさり切るトークが大人気ですが、第一声は本当に短い。
ズバッと印象的な言葉を吐いています。
そして、その多くは13文字以内にまとまっています。
社長、冒頭の謎がだんだん解けてきましたか、
実は「13文字の法則」というのがあります。
瞬間的に文字と意味を同時に把握することができる文字数は13文字が上限
だそうです。
『そっか、そういうことか白潟さんわかったよ』
ありがとうございます。
『自分の社員への説明を振り返ると、長く話していた気がするなぁ』
社長、長く話しをするのはいいと思いますが、
まずは、社長が一番伝えたい事をコンパクトに13文字以内のキーメッセージにまとめます。
キーメッセージを最初に伝え、その後語り始めます。
語ってる中でキーメッセージを繰り返し伝えるといいんじゃないでしょうか。
具体的な事例で補足します。
✖【伝わらない社長の説明】
皆さん、既存のお客様への訪問が少なすぎます。
定期的な訪問だけでは足りません。ちょっとした電話、15分オンラインミーティング等でお客様と多くの接点をもち、お客様の課題解決を継続的にサポートしていかないといけません。
新規開拓も既存同様、訪問回数が少ないです。
商談でも、初回の訪問で課題を伺い次回訪問で提案のプレゼンだけでなく・・・・・・
既存も新規も両方、お客様との接触を増やしていきましょう。
〇【伝わる社長の説明】13文字以内トーク
今、私が考えていることを皆さんに伝えます。
重要キーワードは
「3倍接触!(9文字)」です
既存のお客様についてですが、定期的な訪問だけでは足りません。ちょっとした電話、15分オンラインミーティングも実施し、今までの3倍接触することでお客様の課題解決を継続的にサポートしていこう。
新規の商談でも、初回の訪問で課題を伺い次回訪問で提案のプレゼンだけでなく3倍接触・・・・・・
既存も新規も両方、お客様との接触を増やしていきましょう。
3倍接触が重要です!
皆さん
「3倍接触!(9文字)」
実践してきましょう。
いかがでしたでしょうか?
社長が全員に伝え実践してもらいたいキーメッセージを13文字以内に
まとめ、繰り返し何度も伝えていきましょう。
そうすることで、全員に伝わってくると思います。
社長がこれから語るキーメッセージは13文字以内!
7秒しかけ「13文字以内トーク」ぜひ実践してください。
ちなみに、社長の伝えたい事が全社員に伝わってくると、社員から
『社長、また同じこと言ってる』と言われます。
『社長、また同じこと言ってる』と言われれば最高です。
社員に伝わってきている証です。
自信を盛って「13文字以内トーク」継続していきましょう。
2 アンカー(「13文字以内トーク」を思い出させるきっかけ)
きっかけがなくても「13文字以内トーク」ができる社長は早速実践してください。
実践するのに不安がある社長は「会議」をきっかけにしましょう。
★ XX会議だ! ⇒ 13文字以内トークをする
社長が13文字以内トークを語りやすい会議を選び、その会議をきっかけにしてください。
・ 経営会議
・ 幹部会
・ 全体会議
・ 商品会議
3 今すぐ準備しましょう
「13文字以内トーク」を実践する社長は次の準備をしましょう!
① キーメッセージの作成
社長が全社員に一番伝えたい事を13文字以内のキーメッセージにまとめましょう。
キーメッセージを作成しただけでは実践が不安な社長は、次の準備をしてはどうでしょうか。
② 4回以上の実践状況のチェックシート作成
前述したマジックナンバー4(週4回以上の実践で習慣化しやすい)の実践がおススメですが、説明の機会は週4回もないでしょうが…
連続で何回実践できたかをチェックする準備をしましょう。
準備の例を次に示します。
・ 「XX会議で「13文字以内トーク」と4枚のふせんに書く
(実践したらふせんをすてる!)
・ 1枚のふせんに「XX会議で「13文字以内トーク」と4回のチェック欄を書く(実践したらレチェックをいれる、4回チェックしたらすてる!)
もちろん、5回以上でもいいかと思います。
③ ②のチェックシートを手帳に貼る、またはパソコンに貼る
4 いつから実践しますか?
「13文字以内トーク」いつから実践しますか?
実践したいと思った方は今ここで実践時期を決めましょう!
・ 次の経営会議/幹部会/月次業績会議から
・ 次の全体会議/全体定例会から
・ 次の商品会議から
・ 来期のキックオフから
決めた実践時期を手帳やカレンダーに書き込みましょう。
「13文字以内トーク」実践と記入した付箋を手帳やパソコンに
貼ってもいいです。
「13文字以内トーク」の紹介は以上でおひらきです。
社長の考え方やおもいが全社員へ浸透することを心から願っております。
実践したらX(Twitter)への投稿、またはNoteへコメントしてもらえたら嬉しいです!
今日も、「日刊7秒しかけ」を読んでくれてありがとうございます。
「13文字以内トーク」の7秒しかけを気に入ってもらえたら、
「日刊7秒しかけマガジン」のフォロー頂けると嬉しいです!
それでは、また明日!明日はフツーの会社のすごいしかけです。
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