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【月曜日のしかけ#20】なぜ2回

月曜日は仕事力大全の基礎に関する「7秒しかけ」を紹介していきます。

『白潟さん、「なぜ2回」では課題の真の原因を見つけられないのでは?』

そうですね、「なぜ2回」では足りないです。

次の画像を見てください。

① まずは、自分が抱えている課題の原因をいくつか考え、その中から
真の原因を把握し検証します

② つぎに、真の原因を解決するための解決策をいくつか考え、効果のある解決策を選定します

③ そして、解決策を実行し課題が解決すれば完了です

解決できなかった場合は、①や②に戻り再度同じことを解決できるまで実践していきます。

課題の真の原因を見つけ解決していくには、この流れが王道です。

トヨタの社員のように「なぜ5回」を考えることに慣れている方はこの流れを簡単に実践できますが、そこまでなかなか出来ない方にとってはチャレンジかもですね。

実は、そんな方に紹介したい7秒しかけが「なぜ2回」なんです。


なぜ2回」簡単すぎない!そう思った方、ここまで読んでもらいありがとうございます。

7秒しかけ「なぜ2回」から始めれば、やがて「なぜ5回」が実践でき真の原因が把握できるようになります。

そのコツを紹介していきます。


0 7秒しかけとは(1度読んだ方は読み飛ばしてください)

7秒しかけ」とはしかけ研究家白潟敏朗と白潟総研のコンサルティング経験・ノウハウをベースに、次に示す習慣化の4つの技術を活用し開発したしかけです。

① 小さな行動から始める
~ 小さすぎてばかばかしいと思う行動が習慣になる(小さな習慣) ~

小さい行動はすぐに生活に取り入れることができ、やがて自然と大きく成長していきます。小さいことから始めれば、時間的な負担を気にせず大きな変化への第1歩を踏み出すことができます。

『習慣超大全/BJ・フォッグ (ダイヤモンド社)』

② If thenプランニング(もしXだったらYをする)
~ 「◯◯した時に□□する」で実行率アップ ~ 

簡単にいうと「もし○○だったら△△する」と決めておくだけです。
人間の脳は『XならY』という文章を記憶しやすく、無意識にそれに従って行動できるようになるようです。発動タイミングを決めてしまう、これが習慣化のポイントです。

『やり抜く人の9つの習慣/H・ハルバーソン著(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』

【If-Thenプランニングの例】

・ 帰りに電車にのったら、明日見る動画の1行ゴールを書く
・ 行きの電車にのったら、ロジカルシンキング動画を1本見る
・ お風呂に入る前に、腕立て5回する
・ 先輩・上司に声をかけられたら、メモ帳を出す

できたら、自分を褒めましょう「よくできた!」

③ 20秒ルール
~ 始めるまでにかかる時間を20秒短くする ~

何かを始めるまでの手間を20秒短縮すると、20秒分の手間のかからなさが、頭によぎる「面倒くさい」を遠ざけ、「気がついたらやっていた」という達成感につながります。

20秒以内にすぐにやれるように準備することが大事!

④ マジックナンバー4
~ 週4回以上の実践で習慣化しやすい ~

習慣化の4つの技術に加え、最近流行りの行動経済学も活用しています。

特にナッジ理論「行動科学に基づいた小さなきっかけで人々の意思決定に影響を与え、行動変容を促す手法・戦略」を活かすことで、より簡単に実行できる工夫をしたしかけです。

具体的には1秒から7秒で実行でき小さな成功により少しだけ自信がつき、気がつけば習慣になっている、そのような効果のあるしかけです。7秒以内で実行できるので「7秒しかけ」と呼んでいます。

1 「なぜ2回」とは

問題が発生したら、トヨタの社員は「なぜ問題が発生したのか」を5回考えるそうです。

問題の再発を防止するために、発生した事象の根本原因を徹底的に洗い出すための考え方です。

トヨタ生産方式の生みの親である元副社長の大野耐一氏が提唱したと言われる考え方で、トヨタの社員は新入のときから徹底して叩きこまれます。

残念ながら、なぜ5回を新人の頃に叩き込まれなかった方、自らなぜ5回を実践できていない方、まずは「なぜ2回」から始めてみてはどうでしょうか?


なぜ2回」だと真の原因を探れないかもしれませんが、なぜを考えることには慣れてきます。まずは慣れることが重要だと考えます。

なぜぐせ」がついてくれば、いずれトヨタの社員のように「なぜ5回」で真の原因を見つけることができるようになります。

問題が起きたら

なぜ問題が起きたんだろう?」⇒「△△△△だから」
なぜ△△△△なんだろう?」⇒「XXXXだから」

ここまではチャレンジしてみましょう。

チャレンジする時は、

紙に書いて考えるペーパーシンキング
またはふせんに書いて考えるふせんシンキングをおススメしたいです

個人目標が達成できない課題であれば、次の画像のように「なぜ2回」を「ふせんシンキング」で実践してください。
(読みづらくてごめんなさい。よく字が汚いと言われます…)

そして、書いたふせんを上司に見せ、チェックしてもらいフィードバックをもらいます。

フィードバックを参考に、もう一度「なぜ2回」を実践し上司に再度見てもらいフィードバックをもらいます。

このような感じで「なぜ2回」を10回以上は実践してください。

そうすると、段々と「なぜ3回」「なぜ4回」ができるようになり、考えた原因の質が高まってきます。

最終的にはトヨタの社員と同じ「なぜ5回」が実現できるはずです。
なぜぐせ」をつけ、小さな成功を積んで大成功していきましょう。

『白潟さん、ここまでの説明は理解したんだけど自分は「なぜ」を考えるのがすごい苦手で「なぜ2回」も出来る気がしないんですけど?』

そうですか、そんなあなたには「どうすれば」を考えることから始めることをおススメします。

ベタすぎますが「どうすればシンキング」です。

課題:個人目標が達成できない

どうすれば個人目標の達成ができるのか?

まずは、この問いの解決策をいくつか考えふせんに書き、机の上か白紙の上に貼り付けていきます(詳細は「どうすればふせん」を見てください)

いかがですか?

『どうすればなら、やれそうな気がします』

ありがとうございます。

皆さんのやってみたい気持ち、やれそうな実感に応じ「なぜ2回」または「どうすればふせん」を実践してください。

2  アンカー(「なぜ2回」を思い出させるきっかけ)

なぜ2回」は今すぐ準備で実践できます。

3 今すぐ準備しましょう

なぜ2回」を実践するには次の準備が必要です。
今すぐ準備しましょう!

① 「75×75mmふせん」の準備
(会社の事務用品調達、会社へ購入依頼、自分で購入)

② 準備した「75×75mm付箋」を、帰社時に机の上に置いて帰る(朝から「なぜ2回」が実践できます)。

③ 週4回以上の実践状況のチェックシート作成
前述したマジックナンバー4(週4回以上の実践で習慣化しやすい)を実践する準備です。準備の例を次に示します。

・ 「なぜ2回」と4枚のふせんに書く
(実践したらふせんをすてる!)

・ 1枚のふせんに「なぜ2回」と4回のチェック欄を書く
(実践したらレチェックをいれる、4回チェックしたらすてる!)

④ ③のチェックシートを手帳に貼る、またはパソコンに貼る

4 いつから実践しますか?

なぜ2回」いつから実践しますか?
実践したいと思った方は今ここで実践時期を決めましょう!

・ 明日から
・ 明後日から
・ 来週の月曜日から

決めた実践時期を手帳やカレンダーに書き込みましょう。
なぜ2回」実践と記入した付箋を手帳や
パソコンに貼ってもいいです。  

なぜ2回」の紹介は以上でおひらきです。
皆さんの考える力が更に向上し、課題解決できることを心から願っております。

実践したらX(Twitter)への投稿、またはNoteへコメントしてもらえたら嬉しいです!

なぜ2回」の7秒しかけを気に入ってもらえたら、「日刊7秒しかけマガジン」のフォロー頂けると嬉しいです!

それでは、また明日!


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