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資源収穫 2021

こんにちは!信州白樺クラフト製作所です。
大変遅ればせながら、昨年7月におこなった白樺林の整備について振り返ってみたいと思います。

資源収穫の目的

この収穫は、私たちが今後シラカバを地域資源として活用し、継続的に整備するため、間伐において得られる資源量を試験的に算定することを目的にしています。そのため第一回目はシラカバ一本あたりの樹皮、葉、心材の回収量を測ることを目標にしました。
整備の対象となる白樺林はすべて長野県立科町(たてしなまち)の有する町有林のため、どのシラカバを何本伐採するかを町の担当課と打ち合わせ、事前に下見をしました。町との打ち合わせで決まった本数は、10本。
まずは10本でどの程度の資源になるかを算出してみることにしました。

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収穫当日!

実際の作業は2021年7月1日と2日の二日間。
梅雨の時期なので雨の中での作業は想定していたのですが、このときは大雨の予報…。少しの間だけでも止んでほしいと子どもたちとてるてる坊主をつくりました。
その甲斐もあってか、初日はなんとか持ちこたえて作業にあたることができました。伐採をお願いした地元の林業事業者さんには朝一番で作業を始めていただき私たちは時間差であとから現地にむかうことに。森のめぐみを分けていただく機会だったので、一同敬礼してから森に入りました。

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まず初めに、樹皮の採取方法についての確認です。
竹細工の竹はタテ方向に繊維があるためタテに長くとるのが基本ですが、白樺はヨコ方向に繊維があるため縦の長さよりもヨコ幅の長さ(=幹の太さ)が重要です。あまり若くて細い木だと十分な材がとれないため、どの木にするかは予め慎重に選びます。

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白樺が十分に水分を吸い上げている梅雨の季節には、
樹皮にナイフを入れると内側の水分に押し出されるようにゆっくりと樹皮がむけていきます。この時期を逃してしまうとすんなりとはむけなくなってしまうので、樹皮はとても貴重な資源なのです。

この収穫祭は二日間で合計40名の方に集まっていただき、「樹皮班」と「葉っぱ班」に別れて倒れた木から順番に資源を集めていきました。

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この写真のように、予めつけておいた木の番号と、それと同じ番号が書かれた袋にその木の樹皮と葉っぱを入れていき、その木からどれくらいの量の資源が回収できたのかを測っていきます。
当然のことですが、大木は何袋にもなる一方、若い木は一袋で間に合ってしまい、木の大きさでここまで違うのかと驚かされました。

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二日目は大雨で午前中のみの作業でしたが、ご協力いただいたみなさまのおかげでスペースに困るほどの量を集めることができ、初めての収穫は無事に終えることができました。
ここからがすべてのはじまりなのに、体力気力ともにヘトヘトな二日間でした。

◇◇◇

この樹皮や葉をどう活かすかについては、また次回^^
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