見出し画像

ふたりだけの家族となって、はや一か月

先月、私には新しい家族が出来た。
夫と私。
ずっと独身貴族だった彼はもちろんだが、
以前に結婚生活を経験している私も、
今までずっと自分たちだけで生活したことがなかった。
ひとり暮らしの経験がない者同士の集まり。
常に自分たち以外の誰かがいる生活しか経験がない。
この歳になってから
ぬるま湯生活を抜け出すのは、
正直に言って、とてもつらい。
何が辛いって、やっぱり朝がつらい。
どうしてみんな、あんなに早くから起き出して、
家事をしたり仕事をしたり出来るんだろうか。
私はまだまだ体が慣れなくて日々、疲労困憊である。
彼も出来ることは率先してやってくれてはいるが、
ついつい口を出してしまうことも多い。
私の悪い癖だ。

それでも、眠い目をこすりながら半分眠りながら
眠くて仕方ないのを我慢して寝る前に電話しなくても、
家に帰れば常に相手がいて、話ができるのは素敵なことだ。
その分、会社内で偶然会えた時の幸福感は少し減るけれど。

一緒に暮らしてみたら、
彼はやはり絵に描いたようなオジサンで、
テレビのリモコン片手にジャージでゴロゴロしてる姿は
まるで小さめなトドだけれど、
少しでも時間があると横になって寝てしまう私もいい勝負なので、
まあ、仕方ない。
何でもかんでも持ち込みたがる彼を制するのはなかなかに至難の業だ。
(彼の実家はあらゆる物がたくさんあって、家具に囲まれた部屋ばかり)
例え、使わないものであっても、物がないと寂しいのだそうだ。
必ず使うものだけを置いておきたい私とははなかなか理解し合えない。
そのせいで、部屋を見に来た向こうの両親に
足りないものはないか、買ってあげようか、と言われそうで怖いくらいだ。

写真の器はずっと欲しかった小石原ポタリーのもの。
本当はご飯茶碗ではないけれど、
私はご飯茶碗として使っている。
こうやって少しずつお気に入りが増やせたらいい。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?