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【2023年振り返り②】スタートアップ経営の片鱗にふれる

みなさんこんにちはつじちゃんです。今日は前回に引き続き今年の振り返りの後半戦をしていきたいと思います。
今年転職をしてから2社のスタートアップの役員として動き回り、酸いも甘いも経験してきた中で、感じたことを言語化できればと思います。
興味をもっていただけましたら最後までお付き合いくださいませ😊

2023年5月 転職するまでの軌跡

  • 大学時代シリコンバレーに渡り、顧客に向き合えるエンジニアを目指すことを決意

  • 2020年 4月よりLINEのマーケティングツールを開発するスタートアップに入社し、エンジニアとして自社サービスの開発,その後、地方行政の交通機関をDXプロジェクトに従事

  • 並行して開発の未経験の学生がエンジニアとしてデビューできるカリキュラムを作り、プロダクト開発×教育を志す

  • 2023年 5月LLMの登場に衝撃を受け、LLMに全BETすることを決め、twitter出会った平岡氏の会社「パンと水と」の取締役として立ち上げから参画、同時に生成AI×マーケティングの領域で中学の同期と株式会社「テックライフ」を立ち上げる

今年のダイジェスト

生成AIを軸に2社の中で試行錯誤を続け、サービス開発・プロダクト開発を続けながらピボットを繰り返し続けた1年間でした。

株式会社パンと水と

5月〜6月 生成AI×ノーコードツールの学習教材の開発
7月〜9月 生成AI×ノーコードツールのスクールを運営
10月〜12月 生成AIを軸にしたノーコードプラットフォームの開発

株式会社テックライフ

5月〜6月 生成AIを活用したSEOライティングの研究
7月〜9月 同上のツールを開発し,提供しながら改善を繰り返す
10月〜12月 SEOキーワード設計の研究+地域×SEOの自社メディアの運営

何もかもが初めてのことばかりで、
まだカリキュラムすら作ってない状況下でスクールを販売し、毎週3時間分の授業を1から作って運営したり、
AIの自動化ありきで案件を獲得したものの、精度が出ず全記事を自らで手直ししたり、
英語もままならない状況で海外の開発企業と契約し、英語で海外の技術者とやりとりしたり、
本当に身の丈に合わない挑戦ばかりでいろんな経験をしました。

ノープランでまず経営者や個人事業主の方から20万円をいただいて、授業運営するプレッシャーに押しつぶされそうになったり、
数千万の開発案件が急にポシャって落胆したり、
頑張っているつもりでも、一向に利益が出ず、自分の給料もまともに支払えない状況に対してやるせなさを感じることもありました。
ネガティブな感情とも常に隣り合わせで走り続けてきました。
常に挑戦し続けたことは自分の糧になると信じています。

目の前の顧客と仲間だけに向き合い続けた前職時代

今考えると前職の会社員時代,自分が向き合ってきたのは、以下の2つの問でした。

「プロダクトを使ってくれるユーザーに価値提供できているか?」
「一緒に働く仲間が幸せに働けているか?」

この2つを考えていればすべてがうまく、お金は後からついてくるとそう思ってましたし、そう教わってきました。
「時間を書けてでも自分達が思う最高のものを作って,まずはユーザーがお金を払わせてくれと思わせることを目指すべきだ。」
前職時代にすぐに売上を建てようと焦る僕に対して何度も教えていただきました。
この教えを徹底していたおかげで、実際にプロジェクトとしても受賞し、個人としても社内総会でも2度の受賞をすることができました。
この方針がある種自分の”勝ち筋”のようなものとして認識するようになりました。

スタートアップが向き合うべきもう1つの問い

しかし、転職をしてから自分は取締役という立場で、全く別の違う問に向き合うことになります。

「全うな事業として成り立ち,x10するのか?」

という問です。自分がいないと回らないという状況ではなく、システムまたは人間の仕組みでスケールするのか。
市場規模と競合の戦い方を考えたときに、ポジションを獲り、スモールビジネスで終わらず、基準をクリアできる勝ち筋はあるのか。
分解するといろいろな観点が複合してついてきます。

これまでに経験したプロジェクトにおいて前者の2つの問いはそれなりにクリアしていたように思えましたが、
「お金を払ってくれる人はいるけども、あまり利益が残らない。」
または
「それなりに事業としては成り立つけど,スモールビジネスで終わってしまう。x10にスケールできない。」

この状況に陥ってしまい、ピボットを繰り返しました。
「なるほど!これがスタートアップのPMFの壁か!」と身にしみて感じました。

今あえて言葉にすると、もはや常識のこと過ぎて恥ずかしいくらいですが、肌身をもってこの経験をすることができたのはこれからの自分にとって大きな糧になりそうです。

2024年の飛躍に向けて

ビジネスの常識を心得ていない転職したての自分は甘かったと思いますが、「顧客とメンバーに向き合って価値のあるプロダクトと組織を作ること」に本気で向き合えた3年間は非常に有意義で自分の礎になりました。
前職の恩師達にはとても感謝をしています。過去に戻ってやり直せるとしてもおそらく同じ会社を選ぶと思います。

しかし、ビジネスマンとして戦っていくには、もっと多くのことを心得なくてはいけないと自分の無力さに直面する2023年後半でした。
そんな中でも色んな人に導いていただき、なんとか2023年を最高の締めくくりで走り切ることができました。お世話になった方々、本当にありがとうございました。

2024年も引き続き周りの方々を頼ることになるかとは思いますが、ビジネスマンとして少しでも1人前になれるよう引き続き精進して行きたいと思います。

2024年の挑戦についてはまた別のnoteにて。

改めて2023年大変お世話になりました!皆様2024年もよろしくお願いします。この1年が皆様にとっても素敵な一年になることを願っています。
最後まで読んでいただいた方ありがとうございました!😊


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