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Shippio オフサイトレポート -プロダクトづくりライフラインチャートで、お互いの大事にしている価値観が垣間見えた件-

あなたは、同じチームの仲間たちと人生について語り合ったことがありますか?仲間たちが何を考え何に励み、何に喜びを感じるのか、何に怒りを感じるのかを知っていますか?

漫画のコマのキャプチャ。

「その人を知りたければその人が何に対して怒りを感じるかを知れ」
ミトおばさんが教えてくれたオレの好きな言葉なんだ

冨樫 義博『HUNTER x HUNTER』1巻

こんにちは。Shippio プロダクトチームの西藤(@K_Nishito)とよしおか(@toofu__)です。

先日、Shippio のプロダクトチーム(プロダクトマネージャー&プロダクトデザイナー)で半日のオフサイトを行いました。目的としてはここ半年で入社したメンバーも数人いて、相互理解を深めようというものだったのですが、そこで実施した「プロダクトづくりライフラインチャート」のワークショップが、思いのほかおもしろかったのでおすすめさせてください。


プロダクトづくりライフラインチャートとは?

プロダクトづくりライフラインチャートとはその名の通り、キャリア等を考える上でよく用いられる「ライフラインチャート」のプロダクト版です。
自分が経験したプロダクトづくりのエピソードを、時間軸とともに表わす」ものです。
みんなのプロダクトづくりにおける価値観が知りたい!という目的で実施してみました。

2軸のグラフのテンプレート。横軸が時間。縦軸が(プロダクトづくりとしての)「いい感じ」から「うーん」。
テンプレ

縦軸で「いい感じ〜うーん」を、横軸で時間を表現します。その中で、下記をプロットしてもらいます。

  • 過去に作っていた / 関わっていたプロダクト

  • いい感じ〜うーんのプロットと、その時のストーリー・成功/苦労話

  • その時々の「いい感じ」の定義

ちなみにShippioのプロダクトチームではオンボーディングの一環で(通常の)ライフラインチャートをつくっています(我々はこれを「人生」と呼んでいます)。ので、「プロダクト版人生」という形で実施をしました。


ホワイトボードツールで折れ線グラフがいくつも描かれている様子
Shippio のプロダクトチームに加わったみんなが描くことになる「人生」

プロダクトライフラインチャートワークショップの様子

用意するものはこんな感じです。オフサイトのコンセプトが「PCを見ない」だったので、Miro などは使いませんでした。

  • 模造紙:Amazon で適当に購入

  • マッキー:てきとうに

  • ふせん:模造紙に貼るので強粘着タイプじゃなくてもよい

  • セロテープ:発表時に壁に貼るので必要

15分ほど個人ワーク、20分で発表 & 質疑応答、という進め方。

男性3人が机を囲んで模造紙や付箋に何かを書いている写真
男性が模造紙の前で何かを考えている写真。
男性がホワイトボードに貼った自分のプロダクトライフラインチャートの前で話している様子の写真。
女性がホワイトボードに貼ったプロダクトライフラインチャートの前で話している様子の写真。

全然関係ないですが、オフサイト企画時は「せっかくオフサイトするなら海とかが見える場所に行きたいね」と話してたんですが、いつもオフィスから見ている海の景色に勝るところを見つけられなかったので、「長時間座ってても疲れなさそうな椅子」が決め手で都内の貸会議室を選びました。

なぜおすすめするのか

個人的なおすすめ理由ですが、お互いの価値観が異なるところが発見になるのはもちろん、なんとなく自分と近いことを感じている人もいるのだなというのが知れたことがとても良かったからです。

変数や不確実性が多いプロダクトづくりにおいて、「大事にしたいと思う部分」「なんか”いい感じ”と思う要素」が、自分と人とでは大きく異なるのではないかという不安が常にありました(僕だけ?)。そのために「自分はこう思うけどな」をなかなか言い出せないこともあったかなと思っています。今回のプロダクトづくりライフラインチャートによって、お互いの”いい感じ”が知れることで、「あ、これをいいと思うのは自分だけじゃないんだな」ということがわかりました。オフサイトから1ヶ月ほどが経ちますが、ふだんの業務での会話で自分の”いい感じ”を自信を持って伝えられるようになった気がします。

また、チーム全体としてもみんなの「プロダクトづくりにおける”いい感じ”」が知れたことはとても良いことだったと思っています。Shippio ではプロダクトマネージャーとプロダクトデザイナーが密に連携しているので、お互いがプロダクトづくりに何を感じているのかを知ることは重要だと考えています。
「顧客中心を実現したい」「ユーザのためになる×儲けるを両立したい」「社会課題を解決したい」「新しい技術で次の社会を作りたい」「より良い環境・システムを作りたい」などなど。また、それらの価値観の変遷や、それらが形成されるきっかけとなる原体験、を理解できたことで、お互いをより深く理解できたと感じています。

ワークショップ実施の tips

  • 縦軸の「いい感じ」についてはあえて曖昧な言い方をして、尺度も決めたりはしませんでした。

    • やってみてわかったことですが、人によっては経験によって「いい感じ」の軸が変わっていくみたいです。その変化も含めて「(なんか)いい感じ」とすると話してもらう内容により幅が出ます。

  • もともとは2チームにわけてやろう発表&質疑応答をやろうとしていましたが、10人弱のチームだと全員1チームでやったほうがよさそうだなとなりました。

    • なぜならみんな全員の分を知りたいので。

  • ひとりあたりの時間は15-20分くらいがちょうどいいみたいです。

    • やろうと思えばいくらでも話せる&聞ける感じですが、後半疲れてしまうので(途中休憩をはさんだ)、人数的(10人くらい)にこれくらいがよさそうです。

おわりに

Shippioのプロダクト組織は、西藤が Director of Product に就任、吉岡が Product Design Manager に就任するなど、9月に体制変更を行いました。
新しく組織としてスタートしていく上で大事になるのは土台となる相互理解。いいスタートになったんじゃないかなと思います。
プロダクト版のライフラインチャート、かなりおすすめ度高かったので記事にさせていただきました。ぜひみなさんもやってみてください。

おまけ

ちなみにオフサイトでの「プロダクトづくりライフラインチャート」は全体の中の1セッションでした。アイスブレイクの Ito を活用した「イケてるプロダクト」の会話や、ライフラインチャートの後に行った、Shippio Product Design Deck(いずれ内容公開したい…)や Anchors になぞらえた KPT など、相互理解・アクション定義を行う上ではとても良い場になったなと感じています。
最後にはみんなでご飯も食べました。

居酒屋で男性6人と女性1人が食事している写真

そんな Shippio のプロダクト組織にご興味ある方、ぜひ一度カジュアルにお話しましょう!


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