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新成人、街コンへ行く①



「20歳になれば街コンに行けるじゃん」
  もうすぐはたちを迎える私に対して、友人がそう言って羨ましがっていたのがきっかけだった。


  ここは音楽大学。これから勉強したい曲はたくさんあるし、図書館の資料も知識の泉の如く  願わくば終生にわたり制覇したい。

  楽器が恋人と言える人にとっては何不十分でない場所である。

  しかしその公言は高校生で言い尽くした。

  我大学生、恋がしてえ。

  バイトをして高校生の時よりも贅沢できるようになった楽しいデート、彼の温もりを感じ経験を重ねて大人になる。イチャイチャヤンヤン。ええやん、ええやん。当時彼氏いない歴5年の稚拙なイメージである。

  ここは音楽大学。圧倒的な女子の多さ。
  出会いがない。
  学内カップルは1割くらい。ほとんどは外で見つけてくる。バイト、友達の紹介、高校からのベテランカップルの貫禄(羨ましい)

  前述のとおり恋人は戸外仕入れなので、サークル内ドロ沼三角関係!! 穴兄弟竿姉妹に縁がない。インスタのストーリーにたなびく逞しい腕の主がどこぞの誰かわからず話聞きだそうと言わんばかり♡を飛ばす。


  まぁそんな学校なので、この「街コン」という言葉に心を掴まれた。早速ググってみると…

「恋活パーティーin池袋」 「趣味が合う人達で友達から…」 「グループBBQで恋の予感♡」

  好奇心でいいから1度調べて見て欲しい。ほんとに色々ある。東京ってすごーい!私の中の安村がキレッキレに踊っている。

  20代後半までの社会人か、学生限定。
歳が近い方が価値観合いそうだな。後者。

  合コンのような4人×4人グループ式か、1対1式。恋愛のために女子に気を遣うのめんどくさいな。 後者。

  そんなこんなで溢れに溢れた出会いの場を少しずつ絞り込んでいった。

  ちなみに、ほとんどの街コンで共通しているのは男性の方が参加費が高いところ。私が行ったのは男性6400円、女性1000円。(それでも日程まで女性が集まらない時は無料になってたりする。)収入差がないこの学生時代からハードルを上げられている男性が気の毒だった。 女の子ってたのしい!

  こうして私は、新宿の学生限定1対1街コンに参戦することにした。かわいい顔して狙った獲物は逃さない、このヘッダーが当時のモチベーションを表しております。

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