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『前を向いて』セルフライナーノーツ④「おぼろ電球」

好きな食べ物を聞かれたときは正直に「茎わかめ」と答えるのですが、いつもちょっと変な感じになります。
ぼくはシオヤタクトといいます🙇‍♀️

今日はアルバムの4曲目に収録したゆったりバラード「おぼろ電球」について書いていきます☕

おぼろ電球の歌詞

そういえば付き合ってる人はいるの
なんて言わないところが君のいいところだね

そういえば付き合ってる人はいるの
なんて言わないところが僕のいいところだね

しばらく連絡をするのを忘れちゃう
そういうところがあなたのいいところだね

しばらく連絡をするのを忘れちゃう
そういうところが私のいいところだね

月はおぼろにぽつんと浮かんで
まるで僕らの思い出みたい
明日までは駆け足で進もう
あぁそこまではよろしくね

電球はおぼろにぽつんと浮かんで
まるで私たちのあたまのなかみたい
からからと泣きながら抱きしめてね
あぁ今晩はよろしくね

まぁ今晩だけよろしくね

「おぼろ電球」歌詞

「おぼろ電球」の世界観について


歌詞は「僕は~」「私は~」と男女が交互に想いを紡いでいく構成になっています✍️

以前、ライブで「おぼろ電球」を聴いていただいた対バンのアーティストの方から「月を見ながら想い人を想う光景が浮かんできますね」と言われたことがありました🎑

もちろん、歌の解釈は自由なのですが、ぼくはこの男女は「一晩だけを共にする関係」だと思っています

「付き合っている人がいるかを聞かない関係」「しばらく連絡をするのを忘れちゃう関係」そして「それをお互いの良いところだと認識する関係」はなんだか普通の恋愛関係ではなさそうですよね🤔

1まわし目のサビでは男性が「おぼろに浮かぶ月」は、まるで「僕らの思い出」みたいだね。と「ぼやけて見える月」を「不安定でなかなかくっきりと思い出せない二人の思い出」と重ねています。

主人公も寂しくて悲しくて、決して心が満たされていなく、一人きりでは今夜を乗り切れないのでしょう。

二人の関係の罪悪感をぼやかしながらも、孤独な夜を見て見ぬふりをするために「明日までは駆け足で進もう」と女性にささやいています。

2まわし目のサビでは女性が「おぼろに浮かぶ電球」は、まるで「わたしたちのあたまのなか」みたいだね。と「ぼんやり浮かぶ部屋の電球」を「週末の夜とお酒でぼやけた二人のあたまのなか」と重ねています。

そして「からからと泣きながら抱きしめてね」と、インスタントな関係を理解しつつも二人で寂しい夜を乗り越えるための諦めと皮肉が混じったセリフを男性にささやいたのでしょう。

最後は「今晩だけよろしくね」と二人のかすれた声と想い、そして部屋と夜空に浮かぶ月と電球がぼんやり重なって歌が終わっています。

まとめ

おぼろ電球は一度弾き語り音源でリリースしていましたが、再度アレンジをして収録しました。

「そういえば付き合っている人はいるの?」から始まる歌が作りたくて、そのセリフから主人公たちの関係や想い、ストーリーを膨らませて作りました。

コード進行は王道かつ単純なのでどこか聴きやすく、メロディも歌詞にきれいにハマったかなぁと思います。

ただ、サビの音程が高いのでライブでやるには一苦労です。(へい、練習します)

次回は出会いと別れと再会のうた「ただいま、おかえり」について書いていきます。

よかったらまたみてねー。
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