さなぎでいれない私たち −−− 十二月③ −−−

 周りにいた権田くんたちが大きなタオルでその体を支える。杏莉ちゃんたちが動揺したように少し後ずさったのが見えた。

 賀屋くんが足が震えた足で何とか歩いているのがわかった。

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