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自由な形式で書かれた詩を収めています。幻想的な詩、物語的な詩、ナンセンスな詩など。
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2023年7月の記事一覧

たんぽぽ 【詩】

オイラはその昔 未来のソーリといわれたものだが (次の選挙が  生きるか死ぬかの  正念場…

汐田大輝
1年前
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南へ 【詩】

うん まあ そのう どうかな ああ それは まあ どういうか あは あは うぐぐぐぐ はん は…

汐田大輝
1年前
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めざすジブン 【詩】

めざすジブンに なれるならば オムレツの傾斜角度は35° 這い上がるのは相当にきつい 高純度…

汐田大輝
1年前
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鳥たちの鎖に 【詩】

早朝に目覚め 青味がかった空を見て もう少しすれば 明瞭になるだろう この世のこと あの世界…

汐田大輝
1年前
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きゅびずむ 【ナンセンス詩】

キュビズムのきゅうりが きゅうきゅう鳴ってますなあ そんなんです 最近ずいぶん太ってもうて…

汐田大輝
1年前
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球 【詩/ショートストーリー】

1. 市街電車が行き来する地方都市 見覚えのある人が歩いていた 雑踏の中に見失い 悄然とする…

汐田大輝
1年前
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紅い雨 【詩】

詩人になりたいと ずっと思っていた (嘘じゃない) おいらが 言葉を口にすれば 全世界が凍りつく (そんな詩人になりたかった) 故郷では 相手にされず 異郷では 名前を失い 辺境では 飢えに苦しみ (生きるためには  牙を剥き 船を襲い  言葉を略奪した) やがておいらは デタラメな言葉を吐き 世を狂わせる詩人になった 人類にあまたの災厄をもたらし 鎖にツナガレタ (だから  さあ 今こそ  おいらを贄にせよ  子どもたちよ  オレはオマエらの命を繋ぐために